中川活二教授、塚本新准教授が電気学会学術振興賞(進歩賞)を受賞しました
「マルチフィジクス解析に基づく超高速高密度磁気記録の設計開発」における共同研究で、電気工学科の大貫進一郎准教授と電子工学科の中川活二教授、塚本新准教授の3名が電気学会電気学術振興賞(進歩賞)を受賞しました。http://www.iee.jp/?p=9524
本研究は、本学電子工学科の塚本新准教授らが発見した円偏光と磁気の超短時間直接的作用を、革新的次世代磁気記録方式として応用発展するうえで、本質的課題となる飛躍的高記録密度化への解決を、プラズモン現象利用と緻密な計算機科学検討により、目指したものです。計算精度を最適制御したマルチフィジクス解析技術を開発し、プラズモニックアンテナによる円偏光スポット径のナノスケールまでの局在化と、粒子状記 録媒体による記録のロバスト性の向上を示し、既存技術に比べ記録速度が最大10万倍、密度が数倍となる磁気記録の実現可能性を示しました。これらの成果の一部は、日本大学「N.研究プロジェクト(代表:大月穣 教授)」の支援を受けて実施されました。その支援により研究がさらに進展し、文部科学省「戦略的研究基盤形成支援事業(代表:塚本新 准教授)」の支援を獲得し、ますます発展中です。
【電気学会電気学術振興賞(進歩賞)とは】
電気に関する学術・技術に於いて新規な概念・理論・材料・デバイス・システム・方式等を新たに提案或いはこれ等の提案を実証した者、および電気に関する製品・設備等を新たに完成又は改良し、顕著な成果をあげた者に与えられる賞です。