佐々木芳樹助手が電気学会 電子・情報・システム部門大会で奨励賞を受賞しました
平成30年9月5~8日、北海道大学にて開催された電気学会 電子・情報・システム部門大会において、佐々木芳樹助手が奨励賞を受賞しました。本表彰は,昨年度の部門大会で「低容量化パルス形カオスニューロンモデルの出力電圧に対する検討」と題し,発表した内容が評価されたもので,9月6日に表彰式の予定でしたが,未明に発生した「平成30年度北海道胆振東部地震」により,表彰式は中止となり,後日,表彰状と副賞のレーザーポインターを受領しました。
本研究は、佐伯勝敏教授らが行っているアナログ回路によるニューラルネットワークモデル研究の1つです。ひとつのICに多数の回路を搭載しようとした場合、1ユニットあたりに割り振ることが可能な回路規模が小さくなるため、発振回路であるニューロンモデルの時定数が極端に下がり、高周波発振となることで本来必要となる信号強度が保てない問題があります。
本研究では、従来モデルに対しわずかに変更を加えるだけで電源電圧程度までの振幅を確保でき、変更により増大する回路規模も極めて少ないため、大規模なニューラルネットワークを構築することが可能となります。