日本大学 理工学部 電子工学科

塚本新教授の東京大学および産業技術総合研究所との共同研究成果が「Science Advances」誌に掲載、プレスリリースが行われました!別の国際共同研究成果論文は「Nature」誌に掲載!

本学科の塚本新教授は、東京大学の石橋未央特任研究員(研究当時、現:東北大学材料科学高等研究所助教)、
中辻知教授、林将光准教授らの研究グループ、産業技術総合研究所の薬師寺啓研究チーム長と共同で、
次世代磁気メモリとして実用化が期待されている「レーストラックメモリ」の重要な性能指標であるビット操作のエラー率を決定する新たな手法を確立しました。
研究成果は、科学雑誌「Science」の姉妹誌である「Science Advances」で発表され、プレスリリースされました。詳細は論文およびプレスリリースをご覧ください。

<プレスリリース>東京大学大学院ホームページ 2024.10.24
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10545/

<論文情報>
雑誌名: Science Advances
論文タイトル: Decoding the magnetic bit positioning error in a ferrimagnetic racetrack
著者: Mio Ishibashi*, Masashi Kawaguchi, Yuki Hibino, Kay Yakushiji, Arata Tsukamoto, Satoru Nakatsuji and Masamitsu Hayashi*(*責任著者)
日付、巻号: 23 Oct 2024 Vol 10, Issue 43
DOI: https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adq0898

★また、塚本教授の別の国際共同研究成果論文が、本年4月10日付けの総合学術誌「Nature」に掲載されております。是非こちらもご覧ください。
これは、電子工学科塚本教授が、オランダRadboud大学のCarl Davis博士らの研究チームとともに、超高速のBarnett効果と呼ばれるメカニズムを介して、
フォノンによる磁化(磁石の向き)スイッチングが可能であることの実証に成功したことによるものです。

本超高速物理機構は、フォノンの掌性によって永久磁石材料の磁化スイッチング方向が選択でき、
また潜在的には普遍的な物理現象と考えられることから、磁気に立脚したエレクトロニクスや情報処理への新たなアプローチ方法を切り開きます。

○発表雑誌: 「Nature」(電子版:4月10日、印刷版:4月18日)
論文タイトル:Phononic switching of magnetization by the ultrafast Barnett effect
著者 :C. S. Davies, F. G. N. Fennema, A. Tsukamoto, I. Razdolski, A. V. Kimel & A. Kirilyuk
DOI番号 :https://doi.org/10.1038/s41586-024-07200-x

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