研究所研究員の笠谷雄一博士が日本磁気学会でポスター講演賞を受賞
塚本研究室で研究所研究員をされている笠谷雄一博士が日本磁気学会でポスター講演賞を受賞しました。
2018年9月11日~9月14日に本学部駿河台校舎で開催された第42回日本磁気学会学術講演会において、塚本新教授の下研究を実施されている研究所研究員の笠谷雄一博士が、ポスター講演賞を受賞しました。日本磁気学会において、よりインタラクティブな研究議論を活発にするために本年より設けられた賞で、日本磁気学会学術講演会において他の模範となる講演を行った研究の筆頭登壇者に授与される賞です。
受賞題目:「希土類-遷移金属フェリ磁性体/4f金属ヘテロ接合におけるスピン軌道トルク」
笠谷博士はこれまでに強磁性薄膜における電流-磁気効果を精力的に研究されています。特に本学部において研究員として参画されてからは、塚本教授のグループで長年研究されているフェリ磁性薄膜に対し、特異で未知な電流-磁気効果に関して研究を進めていらっしゃいます。本研究は強磁性体/重金属界面で生じるスピン軌道トルク(SOT)の内、特に複数の元素・軌道が関与するRE–TM フェリ磁性体/4f 金属ヘテロ接合における SOT について研究を実施し、その特異な実測結果を提示・検討を行いました。
また、本研究は日本学術振興会 特別研究員(PD) でもある笠谷博士の研究課題名:「全光型磁化反転およびTHz交流スピン流の素過程究明と超高速磁気メモリへの応用」(平成 30~32 年度)および 塚本新教授がプロジェクトリーダーを務めた「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している H26~30年度 文部科学省科学研究補助金 新学術領域研究 「ナノスピン変換科学」 (計画研究A03班)の助成により推進されました。