令和6年3月25日に学位記伝達式が行われ,卒業生87名,修了生25名に対し卒業証書,修了証書,各種表彰状が授与されました.
開始前は雨模様でしたが,卒業および修了を迎えた晴れ晴れとした学生の表情と共に,終了後には雨も上がっていました.
新型コロナウィスルの影響により1年次より大変な学生生活が余儀なくされた年代ですが,
この経験を活かして社会で活躍していただきたく思います.
卒業,修了,おめでとうございます.
2024年3月25日(月)、日本大学理工学部お茶の水校舎におきまして学位記伝達式が行われました。
その学位伝達式において大森さんが、電気学術奨励賞を受賞しました。
電気学術女性活動奨励賞は、学会における女性会員数の寡少ない現況を鑑み、
女性学生会員のさらなる獲得および「女性会員の活動の活性化と定着」を目的に、
電気工学を修めた優秀な女性学生会員に送られる賞です。
大森さんの学部4年間での学修努力や、日頃の研究成果が認めらて受賞に至りました。
今後の研究活動において、更なる大きな成果を期待しています。
令和6年3月16日(土)に日本大学理工学部駿河台校舎1号館6階CSTホールにて、学生博士賞の授賞式と成果報告会が開催されました。
PC工房は全工房で最多となる16名が受賞しました。あらためて受賞された学生の皆さん誠におめでとうございます。
また同時開催された未来博士工房の成果報告会では、 PC工房代表として佐野智彦さんから報告が行われました。高専の先生からの推薦で進学した経緯にはじまり、本学の設備・授業内容への満足感と本PC工房のプロジェクトと高専のプロジェクトの内容や違いについてなど、しっかりと報告され質疑応答でも深い内容のやり取りを校友と交わしていました。
成果報告タイトル:高等専門学校での実践も経たPC工房での「音声によるDTMF非有線通信機」開発
【解説】PC工房、未来博士工房とは
PC工房は、現在8つある「航空宇宙工房(旧:衛星工房・人力飛行機工房)」「ロボット工房」とともに学生の自律性と創造力の覚醒を目的に開始した「未来博士工房」のはじまりの工房の1つです。 電子工学科を主体としたPC工房では、自由企画実験やPC解剖、課題解決型実験(PBL)という開発競争など、毎年150近いプロジェクトを実施しています。
【リンク】
学生博士賞について:https://mirai-cst-nihon-u.jp/award/
エキゾチック強誘電体であるYbFe2O4の多段階抵抗スイッチング現象が、永田知子助教により発見されました。この現象を応用すれば、0,1の2値でなく多値を記録できるReRAMが実現する可能性があります。
しかも、この現象はエキゾチック電気分極の多段階反転に起因する可能性が高いため、超高速・低消費エネルギー・長寿命なデバイスとなることが期待されます。
この研究成果はアメリカの学術誌AIP Advancesに掲載されました。論文詳細は以下です。
https://pubs.aip.org/aip/adv/article/14/2/025349/3267543/
2024年2月21日、電子工学専攻の修士論文審査会が開催されました。24名の大学院生が、研究を重ねた2年間の成果を発表し、鋭い質疑応答にも果敢に臨みました。大学院で培った深い専門知識と経験を活かし、今後の更なる飛躍が期待されます。
2024年2月13日(火)に、今池研・布施研・大谷研合同の卒業論文発表会が開催されました。総勢26件の発表であり、各研究室の懇親も行いつつ、隣の研究室の研究内容を知る良い機会となりました。卒業研究のスピードは各人、バラバラです。このため、素晴らしい実績を残せている人もいれば、余り芳しくない発表となってしまった人もいました。でも1年間の研究をやり切った皆さんの顔は、発表終了時には晴れ晴れとしていたように思います。これから、就職する人、進学する人と進んでいく道は異なるかもしれませんが、今回の卒業研究の経験を生かしてもらえればと思います。お疲れ様でした。
2023年2月8日(木)に船橋校舎14号館において開催された先端材料科学センター主催の第33回材料科学に関する若手フォーラムにおいて、電子工学専攻及び電子工学科の以下の3名が優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。ますますのご活躍をお祈りいたします。
電子工学専攻 1年 足利佳治
「低温酸化がSiO2膜の電気的ストレス耐性に及ぼす影響」
電子工学科 4年 下段翔
「Pt/[Co/Pt]n周期構造膜における垂直磁気モーメント量の積層周期数nに対する非線形的変化」
電子工学科 4年 大家幸太
「アニール過程温度低下速度に依存したL10-FePt結晶優先配向変態」
令和5年11月30日に開催された第67回理工学部学術講演会において、電子工学専攻・電子工学科の学生8名が優秀発表賞を受賞しました。
受賞者の情報は以下の通りです。おめでとうございます。
C: 材料・物性部会
「SOI-MOSFETの重イオン照射誘起電流における支持基板の影響」
○新垣雅斗(日大理工・院(前)・電子)・高橋芳浩(日大理工・教員・電子)
「GdFe及びGdFeCoフェリ磁性薄膜における磁性体界面近傍磁化量の温度依存性」
○北澤楓太・宋 嘉浩(日大理工・院(前)・電子)・吉川大貴・塚本 新(日大理工・教員・電子)
「Ag基置換型固溶体単相薄膜の構造及び光学・表面プラズモン特性」
○石川 翼(日大理工・学部・電子)・芦澤好人・中川活二(日大理工・教員・電子)
M: 電子部会
「曲げ応力下におけるNiFeMo薄膜の磁気インピーダンス効果」
○望月航介(日大理工・院(前)・電子)・芦澤好人・中川活二・今池 健(日大理工・教員・電子)
「電界結合型非接触スリップリングの安定化に向けた検討」
○曽我勇斗(日大理工・院(前)・電子)・高野 忠・高橋芳浩(日大理工・教員・電子)
「ハードウェアCPGモデルと連動可能な四入力型腰部駆動回路に対する一検討」
○竹前諒也(日大理工・院(前)・電子)・佐伯勝敏(日大理工・教員・電子)
「聴覚障害者のための発話訓練システムの実現に向けた研究」
○長谷川凜(日大理工・学部・電子)・布施匡章(日大理工・教員・電子)
「静電気力顕微鏡におけるカンチレバーへのレーザ照射位置による感度の変化」
○有泉龍馬(日大理工・学部・電子)・芦澤好人・中川活二(日大理工・教員・電子)・上原利夫(日大理工・研究員・電子)
大谷研究室 学部4年生の北浦君が、2023年12月22日(金)山形県寒河江市で開催された学生発表会で卒業研究の成果報告を行いました。IEEE主催第2回「学生研究発表会」は、東日本の大学を中心に行われる計測に関する研究会です。筑波大学、工学院大学、八戸工業大学等の大学の参加がありました。北浦君は、「安価なToFセンサを用いた3次元計測の環境評価」という題名で発表しました。発表終了後、他大学の発表に対して、自分の発表力が不足していると感じたそうです。今回は最初の発表でしたので、満足のいく発表にならなかったかもしれませんが、今後はできる限り他の良い発表スタイルを見て、感じて、参考にして、自分なりの良い発表スキルを確立してくれたらと思います。大学院進学後の成果報告に期待しています。
12月11日(月)から16日(土)にかけて京都にて開催された参加者2000名を超えるMRM/IUMRS-ICA2023国際会議に岩田教授が参加しました。岩田教授は、本国際会議の組織委員として活動し、広報活動およびバンケットの司会を務めました。また、Symposium「Synthesis, Processing and Characterization of Nanoscale and Functional Oxide Films -7th E-MRS & MRS-J Bilateral Symposium」の代表オーガナイザーとして活動し、研究発表も行いました。本シンポジウムは、ヨーロッパMRSと日本MRSとの良好で強いつながりを保つために第7回のバイラテラルシンポジウムとしても開催されました。国際会議全体のPlenary 1件、Symposium Keynote 3件、Symposium Invited 10名を含む計84件の発表があり、常時約40名の聴講者がいました。バンケット司会の写真、Symposium Welcome Partyの集合写真を掲載します。
2023年12月7日~8日に三重県伊勢市シンフォニアテクノロジーで開催された計測/知覚情報合同研究会において、大谷研究室博士後期課程3年下田大世君が「アンダーサンプリングを用いたQAM信号評価法における多値QAM信号の測定に関する一検討」と題して発表をしました。今回は、合同研究会ということもあり、19件の報告が行われ、おおきな研究会でした。下田君の発表は、これまで幾度と発表の場をこなしてきているため、堂々としており素晴らしいものでした。他の大学の先生から発表した技術内容にお褒めの言葉を頂くとともに、今後の活躍に期待しますとの激励のお言葉をいただきました。写真は、シンフォニアテクノロジ―の入り口にて、発表終了後に撮影した写真です。お疲れ様でした。
2023年12月2日(土),理工学部校友会電子部会および電子工学科により「OB・OGによる進学・就職のための講演会」が,開催されました。本年度は3名の卒業生・修了生をお招きし,就職活動時の経験談などご講演をいただき,100名ほどの大学院生・学部3年生が熱心に耳を傾けました。
2023年11月22日2限目に、大谷教授が担当する「電子計測システム」の講義内で、総務省国際戦略局通信規格課 標準化推進官 成澤様、富士通(株)ネットワークビジネス戦略本部グローバル技術生涯統括部 中村様をお呼びし、「ITUにおける国際標準化の仕組みと5G国際標準化の取り組みについて」、「5G、Beyond5Gの通信技術と「その次」に向けた国際標準化動向」という題目で、出前講義が実施されました。学部生、院生、教員を加え、聴講者が約100名以上となり、非常に活況な講義となりました。学生から多くの質問がなされ、国際標準化活動の大事さや無線通信技術の今後の発展に興味を持った姿が見られました。「電子計測システム」の講義では、大谷教授がIEC国際エキスパート(日本代表団)であった経験から、標準化活動の重要性を認識した講義がなされています。電子工学科、電子工学専攻の学生から次世代の日本を担う標準化エキスパートが出てくることを期待しています。
2023年11月15日(水)1限目に日産自動車オートモーティブテクノロジー 村松聡様をお招きし、「特許にかかわるエトセトラ」と題して、①特許制度の説明(特許制度やその意義、どういうものが特許になるのか、特許出願から登録までの流れ)、②具体的な特許の内容(特許の考え方、特許公報の内容等)、③特許に関係する仕事とは、等についてご講演をいただきました。学生時代では、あまり勉強することのない特許ですが、今回の講演は学生たちにとって新鮮な内容だったようです。講演中での質問や講演後での居残り質問があり、活発に理解しようとする動きが見えました。電子工学科のほとんどの学生が、社会にでて技術系領域に進むと、必ず必要となる特許に関する知識、すこしだけ企業の入り口が見えたのかもしれません。
令和5年11月6日~12日に、学部3~4年生および大学院生およそ200名がTOEIC L&R テストを受験しました。
電子工学分野では国際活動が重要であることを踏まえ、学部3年生以上の学生に毎年無料でTOEICテストの受験機会を提供しています。早い段階から毎年TOEICテストを受験することで、自分の実力確認および英語学習のきっかけとしてもらうことを期待しています。
2023年11月9日に佐賀大学理工学部8号館5階国際環境セミナー室で実施されたIEEE主催2023年度第1回学生発表会において、以下の学部4年生が成果報告を行いました。
門園拓真(B4): 論文題目 IEEE_IM-S23-11「雑音下における16QAM信号同期トリガの有効性の検討」
藤野一風(B4): 論文題目 IEEE_IM-S23-12「テラヘルツ領域におけるD-マンニトールのスペクトル測定の最適室慮う調査と賦形剤データベース作成の検討」
菅原隆太(B4): 論文題目 IEEE_IM-S23-13「アンダーサンプリングを用いた64QAM信号評価の同期トリガに関する比較・検討」
塚田龍生(B4): 論文題目 IEEE_IM-S23-14「テラヘルツ分光測定による打錠圧変化が錠剤スペクトルに及ぼす影響」
40名を超える参加者を前にし、初めての外部発表をしました。緊張が伝わってくる発表でした。他大学の発表も聞けて勉強できたと思います。今回は論文作成、発表練習等で大変苦労したと思います。お疲れ様でした。12分の発表、3分程度の質疑は長く感じたのではないでしょうか。
加えて、2023年11月9日~11月10日同会場にて実施された電気学会計測研究会@佐賀大にて、修士課程2年の内海君、博士課程3年の下田君が以下の成果報告を行いました。25分の発表時間でした。論文も6ページものとなります。論文の執筆、発表、ご苦労様でした。堂々たる報告は素晴らしいものでした。
内海壮(M2) : 論文題目 IEEE_IM-23-027「アンダーサンプリングを用いたQAM信号評価法における直交復調時の周波数差の推定精度向上に関する検討」
下田大世(D3) : 論文題目 IEEE_IM-23-028「帯域制限された信号に対するアンダーサンプリングを用いたQAM信号法の有効性検討」
以下の写真は、内海君、下田君の発表風景です。
IEEE学生研究発表会、電気学会計測研究会のプラグラムは、以下のURLから見ることができます。
https://www.ieee-jp.org/section/tokyo/chapter/IM-09/im.htm
https://workshop.iee.or.jp/sbtk/cgi-bin/sbtk-showprogram.cgi?workshopid=SBW00008B81
爽やかな秋晴れの下、令和5年10月14日(土)に研究室対抗ソフトボール大会が行われました。雨天やコロナの影響で、実に5年ぶりの開催でした。人数不足による2つの研究室の合併チーム、初心者ばかりのチーム、練習を重ねてきた本気のチームなど、さまざまな計10チームが参加しました。ゼミナールで配属されたばかりの3年生も、研究室の大学院生や4年生にまざって主メンバーとして加わり、教員とともにチーム一丸となって、ソフトボールを楽しみました。決勝戦は一点差の白熱した好ゲームになり、応援にも力が入りました。久しぶりの運動で気持ち良い汗を流し、親睦が深まった一日でした。
優勝: 佐々木・金マリーンズ (佐々木・金研究室)
準優勝: 三枝ファイターズ (三枝研究室)
三位: Angels (大谷研究室)
参加チーム
・高橋研究室
・佐々木・金マリーンズ
・新フセの子分
・芦澤イーグルス
・Angels
・旧フセの子分
・サエッキーズ
・T.Y.K
・三枝ファイターズ
・KBYD
10月4日(水)(日本大学創立記念日)に葛西臨海公園BBQ広場にてバーベキューを行いました.教員と学部1年から大学院生の学生まで約200名が参加しました.当日はスタート直前に雨が降り出し多少不安がよぎりましたが,お腹が一杯になった頃には雨もやみ,学生幹事が準備したビンゴ大会などで盛り上がりました.学生同士,学年を越えた交流を持つことができ,大変有意義なレクリエーションとなりました.
電子工学科所属の中川活二特任教授が、日本磁気学会の名誉会員となられ、ライフフェローの称号も授与されました。授賞式が第47回日本磁気学会学術講演会(2023年9月27-29日開催)にて執り行われました。中川活二先生は、5年ほど前に日本磁気学会の会長も務められ、磁性分野で多くの研究成果を上げられています。
令和5年9月27〜29日に大阪大学豊中キャンパスで行われた第47回日本磁気学会学術講演会において、塚本新教授がシンポジウム講演を、塚本研究室所属の電子工学専攻博士後期課程1年の小林祐希君、博士前期課程2年の北澤颯太君・清水雄太君・宋嘉浩君が研究成果の発表を行いました。
塚本 新 教授:27pD-1【招待講演】
:Ultrafast optical control of magnetization dynamics in ferrimagnet with antiferromagnet-like spin order
小林 祐希:28aB-5
:GdFeCoフェリ磁性多層薄膜における異常ネルンスト電圧
清水 雄太:28aC-2
:微小Pt / Fe薄膜から形成されるFePt微粒子の磁化状態
北澤颯太:28aD-4
:GdFe系フェリ磁性薄膜における磁性体界面近傍磁化量へのCo置換効果
宋嘉浩:28aD-5
:異なる温度でのGdFe薄膜の異常ホール抵抗・縦抵抗の膜厚依存性
研究成果から得た重要な指針を学会にて発信し、専門家との質疑応答も実施しました。
今後の研究の益々の発展が期待されます。
電子工学専攻塚本研究室の博士1年小林祐希さんが、令和5年日本磁気学会学術講演会で令和5年9月28日に開催された表彰式において、学術奨励賞(内山賞)を授与されました。
本賞は、日本磁気学会学術講演会において優秀な内容の講演を行うとともに、その講演に関する査読付き原著論文が学会誌に採録された若手(35歳以下)の研究者を鼓舞・育成するために設けられた賞で、各種審査を経て選定、授与されます。
論文の題目と概要は以下の通りです。
論文題目:アモルファスGdFeフェリ磁性合金薄膜における異常ネルンス係数への異常ホール抵抗率の寄与
掲載号:日本磁気学会論文特集号 7巻1号、pp.34-39(2023)
https://www.magnetics.jp/publication/t_2023_0701/
異常ネルンスト効果は環境の温度差が電気を作り出す「熱電変換現象」であり、環境発電技術や熱流センサーへの応用の観点から注目されています。本研究はGdFe磁性薄膜における異常ネルンスト効果に、熱電現象であるゼーベック効果と電流磁気効果である異常ホール効果の積として現れる項による寄与があることを、合金組成比を変えた系統的な試料群を用いた実験から明らかにしました。また、異常ホール効果の存在による項が組成依存性を持つことも明らかにしました。
本論文は日本磁気学会MSJ論文奨励賞にも選ばれています。おめでとうございます。
論文紹介記事:
http://www.smart.ecs.cst.nihon-u.ac.jp/%e5%a1%9a%e6%9c%ac%e7%a0%94%e7%a9%b6%e5%ae%a4%e3%81%ae%e5%8d%9a%e5%a3%ab1%e5%b9%b4%e5%b0%8f%e6%9e%97%e7%a5%90%e5%b8%8c%e5%90%9b%e3%81%ae%e8%ab%96%e6%96%87%e3%81%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%a3%81%e6%b0%97/
令和5年9月15日に名古屋大学東山キャンパスにて開催された電子情報通信学会 ソサイエティ大会において,芦澤研究室所属の博士前期課程2年望月航介君が研究発表を行いました。高い柔軟性を有する磁気センサの用途を念頭に,フレキシブル基板上に作製した磁性薄膜における磁気インピーダンス効果について発表し,活発な議論を行いました。今後のますますの発展が期待されます。
発表題目と発表者は以下の通りです
「ポリイミド基板上に作製したNiFeMo薄膜の磁気インピーダンス効果」
望月航介,芦澤好人,中川活二,今池健
令和5年9月13日に三枝研究室所属の大学院1年生 伴龍哉君と学部4年生
柳田大輔君が名古屋大学にて研究成果の発表を行いました。学外のでの発表は初めてで幾分かは緊張しながらも,立派に発表を行っていました。これからより一層の活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「六角形パネルでの多重折り畳みアレーアンテナの放射特性」 伴龍哉,高野忠,三枝健二
「複円環アレーアンテナの励振分布による放射特性の変化と円形開口アンテナとの比較」 柳田大輔,高野忠,三枝健二
令和5年8月30日~9月2日,北海道科学大学にて開催された電気学会電子・情報・システム部門大会にて,佐伯研究室所属の博士後期課程2年山口拓人さんが「STDPシナプスモデルとGap Junctionモデルを用いたハードウェアカオススモールワールドニューラルネットワーク」,博士前期課程1年飯村太輝斗さんが「ハードウェアランダム結合ニューラルネットワークにおけるカオス応答に対する一検討」,博士前期課程1年梶山晴生さんが「銅フタロシアニンを用いた低濃度酸化性ガスセンサの脱離特性に対する光学的検討」,博士前期課程1年山田泰史さんが「距離・周波数依存性を有する樹状突起モデルの逆伝搬特性に対する検討」と題し最近の研究成果を発表しました。会場では,多くの質問やコメントを頂き,有意義な議論を行うことができました。今後,益々の発展が期待されます。
8月29日~31日の3日間、新潟県にある八海山セミナーハウスにて、大谷研・今池研・布施研、3研究室合同の中間報告会を開催しました。
各学生がこれまでの研究成果を発表、活発な議論を交わし、対面形式でしか得られない有意義な時間を共有することができました。
2日目には、BBQや花火などで懇親を深めました。
令和5年8月6日~7日に船橋校舎で理工学部オープンキャンパスが行われました。
電子工学科では「クルマと電子工学」を統一テーマにどのような研究をしているのか、学生生活はどのように過ごすのか、将来的にどのような仕事へ活かされるのか、展示ブースにて説明をいたしました。
ミニ講義では大谷教授が「アニメ・通信・空飛ぶ車-アニメが生み出す夢を通じて-」、岩田教授が「電子工学技術が開拓する近未来」というテーマで話をしました。
電子工学科には6日と7日を合わせて1600名以上の方にご来場いただきました。
受験生の方には将来の進路を決めるきっかけとしていただければ幸いです。
お越しいただきありがとうございました。
コロナ禍後初めてのオープンキャンパスが令和5年6月25日に駿河台校舎にて開催されました.
非常に多くの生徒さんに訪問をいただき,教員との間で熱い議論がなされました.午前・午後に開催されたミニ講義にも多くの生徒さんに聴講いただき、盛況のうちに終了することができました.
来年の4月に再会できることを楽しみにしています.
塚本先生が指導されている現電子工学専攻博士後期課程の小林祐希さんが修士2年次に執筆した論文が5月1日に公開され、6月9日に日本磁気学会の”MSJ論文奨励賞”に選ばれました。本賞は、日本磁気学会において磁気の学理および応用に関する優れた研究論文を執筆した学生を奨励することを目的に創設された賞です。
受賞の対象の論文は以下の論文です。
■対象論文:日本磁気学会論文特集号 第7巻,1号, pp.34-39(2023)
https://www.magnetics.jp/publication/t_2023_0701/
■論文名:アモルファスGdFeフェリ磁性合金薄膜における異常ネルンスト係数への異常ホール抵抗率の寄与
本研究は、環境の温度差が電気を作り出す「熱電変換現象」に関するもので、フェリ磁性薄膜における横型磁気熱電効果(異常ネルンスト効果)と電流磁気効果(異常ホール効果)の相関検討を目的としています。本論文で小林さんは、GdFe磁性薄膜における異常ネルンスト効果に、代表的な熱電現象であるゼーベック効果と異常ホール効果の積として現れる項による寄与があることを、合金組成比を変えた系統的な試料群を用いた実験から明らかにしました。また、異常ホール効果の存在による項が組成依存性を持つことも明らかにしました。
おめでとうございます。
日本磁気学会MSJ論文奨励賞受賞者一覧:https://www.magnetics.jp/society/msjencouragementaward/list/
令和5年5月24日~5月25日、令和5年5月31日~令和5年6月1日にPC解剖を実施し、1年生に電子工学への興味を深めてもらいました。
PC解剖は、学生一人ひとりがコンピュータを構成するパーツにまで分解・分析することをきっかけに、コンピュータの仕組みやこれから学んでいく電子工学の技術に理解を深めてもらうための実習イベントです。
初めはPCの筐体を開けるのにも苦労していましたが、それぞれのパーツの構成や配置を注意深く観察することで、電源やハードディスクドライブ、CPUなどのパーツを取り外しました。ティーチングアシスタントの大学院生から説明された各種パーツに用いられている技術や、それら技術に関連した大学院で行っている研究の内容について興味深く話を聞いていました。
PC解剖発表会では、解剖によって体験したことと自分たちで調査した内容を合わせてグループごとに発表を行いました。自分たちが体験したことに知識が合わさることでより深く理解ができた様子でした。電子工学科1年生のこれからの発展を期待しています!
2023年5月22日~2023年5月25日の4日間で開催されたIEEE I2MTC@Kualu Lumpurにて、大谷研究室所属 下田大世君がポスターセッションにて発表しました。IEEE I2MTCは、毎年世界中で行われるIMソサエティのフラッグシップ国際会議です。世界中から研究者や技術者が集まります。”Demonstration of Measurement Method based on Under-sampling for mmWave Radio Communication Signals”という題目で発表を行いました。今回、コロナの影響が緩和され、完全対面形式で実施されました。日本からの参加者は少ない状況でしたが、活況な国際会議でした。下田君は、オンライン発表をこれまで、沢山こなしてきていますが、対面での初発表でした。このため、毎日が緊張の連続(ホテルフロントでのやり取りをはじめ、発表へのプレッシャーや学会会場でのロビートークなど)でした。本当にお疲れ真様でした。I2MTCに関する情報は以下のURL(https://i2mtc2023.ieee-ims.org/)から見ることができます。写真は、ポスターの前で必死に説明をしている下田君の様子を写したものです。次回の発表ではもっと、余裕ができていると思います。
電子工学科で、2023年4月から特任教授となられた中川活二先生が電気学会の名誉あるフェローを受賞されました。フェロー受賞は、同年3月2日の電気学会理事会で決定され、4月に写真の楯が送られました。中川特任教授は、これまでの電気学会での役員を務めるなどの貢献によりフェローを受賞されました。大谷教授、佐伯教授もフェローを受賞されており、電子工学科で3名がフェロー受賞という快挙となりました。
4月10日(月)に電子工学科の新1年生と学科の教員が親睦を深めるために、フレッシュマンミーティングを行いました。
フレッシュマンミーティングは、新 1年生に少しでも早く大学に馴染めるように、教員を含めた少人数のグループに分かれて自己紹介や趣味、学科での学びや将来の夢についての会話をして交流する行事です。
出身地の話や趣味の話など多くの話題で会話が弾み、はじめは緊張して静かだったグループも、教員や学生同士で会話が進むに連れて、賑やかな雰囲気で会話をする様子が見られました。
これを機会にたくさんの繋がりを作り、先生や仲間と大切な大学生活を楽しく過ごしてくれることを望みます。
電子工学実験Iの自由企画実験の活動を通じて、特に優秀な成果を上げた挙げた学生へ表彰を行いました。受賞した学生のみなさん、おめでとうございます。
自由企画実験はPC工房(未来博士工房)の活動の一環でもある大きな実験課題です。
船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています。
来週から初めて大学キャンパスに登校する1年生や、春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
また、新年度から芦澤好人先生が教授に、吉川大貴先生が助教に昇格されました。
なお、中川活二先生は4月から特任教授として教育活動を継続されます。
電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
令和5年3月25日に学位伝達式が行われ、修了証書、卒業証書、各種表彰状の授与が行われました。生憎のくもり空でしたが、修了および卒業を迎えた学生の顔は晴れ晴れしいものでした。コロナの影響を多く受け、大変な学生生活を余儀なくされた皆さんですが、この経験をバネにして社会でも頑張って欲しいと思います。教員一同、皆さんの今後の活躍を楽しみにしております。本当におめでとうございます。
令和5年3月25日に開催された令和4年度日本大学理工学部電子工学科学位伝達式の会場において、電子工学科4年山田泰史君の電気学会東京支部電気学術奨励賞受賞の表彰式が行われました。東京支部電気学術奨励賞とは、電気技術の振興と奨励を図り、当該年度に学部卒業の学生会員の中から、電気工学を修めた優秀な学生が表彰されるものです。山田君おめでとうございます。今後の成長を期待しています。
令和5年3月24日,東京都市大学世田谷キャンパスにてハイブリッド開催された電気学会電子回路研究会にて,佐伯研究室所属の博士前期課程1年 竹前諒也さんが「ハードウェアCPGモデルと連動可能な腰部駆動回路」(論文番号:ECT-23-024)と題し発表しました。また,学部4年 坂田将哉さんが「歩行リズム生成回路とセンサフィードバック信号を用いた歩行制御回路で構成したCPGモデル」(論文番号:ECT-23-023)と題し,研究成果を発表しました。いずれも,生物が歩行を行う際に,脚の動作順序やリズムを制御している神経回路網(Central Pattern Generator : CPG)のモデルに関する研究で,安定動作をするロボットの構築を目指し,四足歩行ロボット用腰部駆動回路に着目した研究と,視覚と触覚の情報を取り込み,歩行を制御する回路について検討した内容です。会場・オンライン上から多くの質問やコメントを頂き,有意義な議論を行うことができました。今後,益々の発展が期待されます。
令和5年3月18日(金)に日本大学理工学部駿河台校舎1号館6階CSTホールにて、4年ぶりの対面形式で授賞式と成果報告会が開催されました。学生は、正装としてスーツを着込みつつ、久しぶりの対面での行業に参加でしたので、最初は緊張の顔つきでしたが、後半になると、皆良い表情になっていました。PC工房の成果報告は、電子工学科を代表して下段翔君が発表を行いました。写真は成果報告会の様子を写したものです。多くの聴講者がいるの中で、堂々とした立派な発表でした。参加した学生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
令和5年3月17日,長崎大学文教キャンパスにて開催された電子情報通信学会非線形問題研究会にて,佐伯研究室所属の博士後期課程1年山口拓人さんが「STDPを有するハードウェアスモールワールドニューラルネットワークのカオス応答」(論文番号:NLP2022-151)と題し,研究成果を発表しました。前回(12月9日)発表した内容をスモールワールドニューラルネットワークに発展させ,電子回路モデルでカオス応答を確認した旨発表しました。今後,益々の発展が期待されます。
2023年3月15日~18日に上智大学四谷キャンパスとオンラインのハイブリッド形式で第70回応用物理学会春季学術講演会が開催され、塚本研究室M2の小林祐希君が、環境の温度差が電気を作り出す「熱電変換現象」に関し、フェリ磁性薄膜における横型熱電効果と電流磁気効果および縦型熱電効果の相関を発表しました。スピントロニクス領域の研究者から多くの質問も頂き、また、セッション終了後にも研究者の方々と有益な議論ができました。
研究発表題目と発表者名を以下に記載します。
「GdFeフェリ磁性薄膜におけるゼーベック効果に由来する異常ネルンスト効果の検討」
[16p-D419-3] 小林 祐希、笠谷 雄一、吉川 大貴、塚本 新
発表日3月16日
令和5年3月16日、上智大学 四谷キャンパスで開催された応用物理学会において、中川・芦澤研究室の修士1年の望月航介君が、「ポリイミド基板上に作製したNiFeMoスパッタ薄膜における磁気弾性効果」という題目で、フレキシブル磁気センサのための磁性薄膜の磁気特性について、ポスター発表を行いました。絶え間なく聴講者が訪れ、有用な議論を重ねました。今後の一層の活躍が期待されます。
令和5年3月7日,芝浦工業大学大宮キャンパスにて開催された電子情報通信学会総合大会で,佐伯研究室所属の学部4年山田泰史君が「距離・周波数依存性を有する樹状突起モデル」(論文番号:A-1-10)と題し,回路とシステムのセッションにて研究成果を発表しました。脳内の高効率な情報処理を工学的に応用するため,信号伝送時におけるニューロン内の樹状突起の振る舞いに着目し,生体内で確認されている伝送距離が延びたときと,入力周波数が上がったときに,発火頻度が低下する特性を電子回路モデルで構築し発表を行いました。今後,大学院にて益々の発展が期待されます。
2023年2月22日,電子工学専攻の修士論文審査会が行われました。23名の発表者は,学部生時代の卒業研究ではコロナ禍故,思うように研究を進めることができないという,もどかしさを経験しましたが,大学院2年間での成果を堂々と発表し,質疑応答では臆することなく,皆自信を持って返答していました。大学院で培った様々な知識や経験を活かし,今後の活躍が期待できます。
令和5年2月15日に三枝研究室所属の学部生4年 佐藤曉君が東北大学にて研究成果の発表を行いました。学外のでの発表は初めてでしたが,質疑応答にも適切に対応していました。これからもより一層の活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「CubeSat に搭載する多重折り畳みアレーアンテナのビーム走査特性」 佐藤曉,保坂大貴,三枝健二,高野忠
令和5年2月6日(月)に開催された先端材料科学センター主催の第32回材料科学に関する若手フォーラムにおいて、電子工学専攻・電子工学科の以下の5名の学生が優秀発表賞を受賞しました。
3分間のショートプレゼンテーションとポスター発表で、自身の研究をアピールし、他専攻・他学科の教員や学生と白熱した議論を行っていました。おめでとうございます。ますますのご活躍をお祈りします。
電子工学専攻 1年 新垣雅斗
「支持基板で発生した電荷がSOIデバイスの放射線照射効果に及ぼす影響」
電子工学科 4年 小林亮介
「単サイクルアニールによる(001)優先配向したL10-FePt連続膜作製への熱処理条件検討」
電子工学専攻 1年 清水雄太
「基板上に孤立した微小Fe/Pt薄膜への急速熱処理後の形成微粒子形状」
電子工学専攻 2年 野平真義
「自由電子レーザ照射によるSiO2/Si基板表面への周期的微細構造の生成」
電子工学専攻 1年 望月航介
「ポリイミド基板上に作製したNiFeMoスパッタ薄膜の誘導磁気異方性」
電子工学専攻D1の山口拓人君が昨年9月に電気学会電子回路研究会にて発表した「シナプス結合とGap Junctionを用いたカオス応答を示すハードウェアスモールワールドニューラルネットワークに対する一検討」(2022年9月30日,甲府にて発表)の内容が評価され、電気学会電子・情報・システム部門技術委員会奨励賞を受賞(受賞日:1月28日)しました。なお,表彰状の他に副賞としてワイヤレスイヤホンを受領しました。今後,益々の活躍が期待できます。
応用科学会主催の2022年演算増幅器設計コンテストは,電子回路の汎用能動素子である演算増幅器の設計,試作,評価を通して,アナログ集積回路技術全般を習得した,実社会に通じるアナログ回路技術者を輩出することを目的としたものです。その中で,参加者の設計内容を計算機シミュレーションにより評価するシミュレーションの部において,佐伯研究室の学部4年生,寺田伊吹君が部門3(電源電圧変動除去比・同相除去比・直流利得・電源電圧部門)で,2位を受賞しました。シミュレーションの部は,コンテスト開催期間中は常に暫定的な順位をWEB上で公開することにより,参加者同士の切磋琢磨を促すという特徴があります。
授賞式は,2022年1月20日,東京工業大学で開催され,授賞式の前には,15分間で設計した回路について,協賛企業12社が見守る中,堂々とした発表を行いました。大学院での益々の発展が期待できます。
2022年12月26日にオンライン開催されたIEEE IM09主催の学生研究発表会にて、大谷研究室学部4年清水貴之君と修士1年金光裕世君が、それぞれ「IEEE_IM-S22-08 :テラヘルツ分光法によるファモチジンの含有量と結晶多形の調査」、「IEEE_IM-S22-09: 無線評価システムにおけるトリガと同期精度の相関性」という題目で研究成果を報告しました。2人は、全国の大学が集う発表会での報告が初めてであったため、発表するまでは発表内容の精査、パワーポイントの作成、発表の仕方に戸惑っているように見えました。しかし、無事なんとか発表を終えることができました。2人に今回の発表での感想を聞いてみると、発表スキルの未熟さや、パワーポイント作成の未熟さ、知識不足などを痛感したということでした。最初から全てをできる人はいませんので、体験して体得して克服していってもらえたらと思っています。本当にお疲れ様でした。2人が参加したIEEE IM09学生研究発表会の開催要項等は、https://www.ieee-jp.org/section/tokyo/chapter/IM-09/im.htm で確認することができます。
令和4年12月17日に三枝研究室所属の電子工学専攻2年 保坂大貴君が早稲田大学にて研究成果の発表を行いました。分野の異なる参加者でも理解しやすい発表でした。これからもより一層の活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「無線電力伝送に向けた正方形および六角形アレーアンテナに関する比較検討」 保坂大貴,高野忠,三枝健二
令和4年12月15日に三枝研究室所属の電子工学専攻2年 保坂大貴君が機械振興会館にて研究成果の発表を行いました。質疑応答にも適切に対応し,堂々たる発表でした。これからもより一層の活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「正方形および六角形アレーアンテナの放射特性に関する比較検討」 保坂大貴,高野忠,三枝健二
令和4年12月9日,オンラインにて開催された電気学会電子回路研究会にて,佐伯研究室所属の博士後期課程1年山口拓人さんが「スパイクタイミング依存シナプス可塑性を有するカオスニューラルネットワークの電子回路モデル」(論文番号:ECT-22-075)と題し,研究成果を発表しました。前回(9月30日),発表した内容に,脳内で確認されているスパイクタイミングに依存するシナプス可塑性に着目し,電子回路モデルを構築し組み込みことで,カオス応答を確認した旨発表しました。今後,益々の発展が期待されます。
中川・芦澤研究室所属 大学院前期1年の津野宏之君が、令和4年12月6日、横浜市産業貿易センターで開催された第32回日本MRS年次大会において、2時間のポスター形式で研究発表を行いました。大きな磁気表面プラズモン効果を得るためのガーネット薄膜材料開発の研究成果について、丁寧に説明し議論を深めました。今後の発展が期待されます。
研究題目と著者は以下の通りです。
“Magneto-optical Effect of Bismuth-Neodymium Iron Garnet Films Fabricated by Metal Organic Decomposition Method”
Hiroyuki Tsuno, Yoshito Ashizawa, and Katsuji Nakagawa
2022年12月3日(土)、船橋校舎の13号館において、「OB・OGによる進学及び就職活動,入社後の体験談」と題した講演会が、理工学部校友会電子部会および電子工学科により開催されました。本学科では、毎年、在学生の皆さんが今後の進路選択・視野を広げる機会として、社会で活躍されているOB・OGの方をお招きし、講演会を開催しております。
本年度は3名の卒業生にお集まりいただき、大変有意義なご講演をいただきました。100名ほどの大学院生・学部3, 4年生が熱心に耳を傾けました。
野苅家亮 株式会社三菱ケミカル
齊藤日菜 パイオニア株式会社
芹澤竜己 本田技研工業株式会社
2022年11月25日に電気学会マグネティックス研究会がハイブリット形式で開催され、塚本研究室M1の清水雄太君が、 次世代磁気記録用媒体作成技術に対する、極微細加工と急速な熱処理を併用した新しい作製手法の提案と、本手法における加工面積依存性の検討から得た大きく変化する微粒子形成形態の実験的知見に関する論文が発行(2022年11月22日、電気学会研究会資料MAG-22-144)され、研究会にて口頭発表形式で議論を行いました。 緊張しつつもしっかり発表し、スピントロニクス・磁気記録領域の研究者達から多くの質問も頂き、また、セッション終了後にも研究者の方々と有益な議論ができました。
研究発表題目と発表者名を以下に記載します。
「L10-FePtナノ微粒子化における形態変化の急速熱処理前Fe/Pt薄膜微細加工面積依存性」
[MAG-22-144] 清水雄太, 吉川大貴, 塚本 新
Link:https://workshop.iee.or.jp/sbtk/cgi-bin/sbtk-showprogram.cgi?workshopid=SBW00008290
2022年11月25日に開催された計測研究会@佐賀にて、小柳義貴君が「グレースケールを用いたマイクロQRコードの大容量化の提案」と題して発表を行いました。研究会投稿論文としてこれまで経験のない6枚原稿の執筆、25分間の発表、初めての対面、質疑応答対応など緊張の連続でありました。発表は無事終了し、学会の先生方からも良くまとめられており良かったとの賛辞をいただきました。今回の経験は、ひとつ人生の壁を乗り越える良い経験となったと思っています。今後も何ごとにも逃げず、自分と戦っていっていただきたいと思います。お疲れ様でした。
11月2日、NTTエレクトロニクスフェロー、NICT主席研究員の萩本和男様から「光通信とセレンティビィティ」という題目で特別講義をしていただきました。講義内容は、技術的な話から研究者や技術者として重要な心構えまでの話でした。多くの聴講者であるが学部3年生のアンケートを見ると、「初めてセレンティビィティという言葉を知った。」「この言葉の意味の重要性を自分も意識したい。」などのコメントが寄せられました。「セレンティビィティ」という言葉を知った学生が今後どのように成長するか楽しみです。
2022年10月4日~31日,オンラインにて開催されている,イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~(主催:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO),科学技術振興機構(JST),共催:経済産業省,文部科学省)に佐伯勝敏教授の研究内容「脳型情報処理装置のための高集積化ブレインチップ」が出展されています。本イベントは,国内最大級の産学連携マッチングイベントで,大学等の研究成果の活用を通じたイノベーション創出への貢献をするもので,大学の技術シーズと企業ニーズの橋渡しの場として今年は19回目となります。佐伯教授は,大学見本市の大学等シーズ展示(123大学,435件展示,全て特許取得済みの内容)に出展しており,現在のソフトウェアAIを高集積化したニューラルネットワークに置き換えることで,画像認識,ロボット,自動車制御など,低消費電力で高速に処理可能となり,医療分野や産業分野にインパクトをもたらすものであります。
現在、4号館が耐震工事中のため、各研究室は、全て、旧習志野高校校舎に移動中ですのでご注意ください。なお、10月30日のみですが、研究室の移動先等の詳細を知りたい場合は、電子工学科の教員の一部が、10:00~15:00に先端材料科学センターにおりますので、お声をおかけください。よろしくお願いいたします。
2022年10月16日開催された「日本大学 学生FD(Faculty Development) CHAmmiT」に電子工学科の代表として、3年生の土田優太さんが出席しました。
日本大学 学生FD CHAmmiTは、学生・教員・職員が一堂に会して学生FDや教育について理解を深め、気軽な雰囲気の中で語り合う事を目的と2013年度から開催されています。今年度のテーマは「あなたにとって、⼤学とは何ですか︖」です。
参加した土田優太さんから「昨年度までのオンラインコンテンツの活用などについて、他学部・他学科の皆さんと議論をし、先生方も職員の方も著作権法などにも関係しながらあがいてくださっているという裏側も見えつつ、他の学生さんたちも同じように悩み、あがいているんだというのを実感できて楽しかった」という感想を頂きました。
電子工学科としてもFD活動(ファカルティ・ディベロップメント活動)を積極的に推進し、教員、職員、学生が三位一体となり、より良い学科づくりを目指します。
令和4年10月8日に、学部3~4年生および大学院生およそ200名がTOEIC L&R テストを受験しました。
電子工学分野では国際活動が重要であることを踏まえ、学部3年生以上の学生に毎年無料でTOEICテストの受験機会を提供しています。早い段階から毎年TOEICテストを受験することで、自分の実力確認および英語学習のきっかけとしてもらうことを期待しています。
令和4年9月22日~10月5日にPC解剖を実施し, 1年生に電子工学への興味を深めてもらいました.
PC解剖は, 学生一人ひとりがコンピュータを構成するパーツにまで実際にバラバラに分解・分析することで, 一見難しそうなコンピュータの中身に興味を持ちながら, コンピュータの仕組みや用いられている電子工学の技術を知り, これから修得する電子工学との対応の理解を深めるための実習イベントです.
4~6人で一台相当のデスクトップコンピュータを徹底的に解剖しました. 初めは筐体を開けるのにも苦労していましたが, PCを注意深く観察することでパーツを一つひとつ解剖していきました. 解剖を進め, 電源やハードディスク, ファンなどの大きなパーツを取り外し, マザーボードを取り出した時には達成感から歓声が上がりました. 各種パーツに用いられている技術についてティーチングアシスタントの大学院生により世の中の先端技術の紹介だけでなく学問的要素が実際に用いられていることを説明されると, 驚きと興味を持って議論に発展しました. CPUのチップ内も顕微鏡で観察することで, 実際に小さな回路が詰め込まれていている様子を垣間見, ブラックボックスの中に世界が実際にあることを体感し感動していました. 二日目に行われたPC解剖発表会では, 解剖によって体験したことと調査した内容を合わせることで, 今まで見えていなかった世界が見えるようになったと, 実際に経験することの重要性を感じていました. 電子工学科1年生のこれからの発展を期待しています!
2022年10月4日(火)【大学創立記念日のため休校日】に東京ディズニーランドにて学科レクリエーションを行いました.電子工学科の学生(1〜4年生),電子工学専攻の大学院生,および教職員の約280名が参加しました.
コロナウィルス感染拡大により2年間実施できなかった行事ですが,ようやく今年度は東京ディスニーランド入園という形で実施できることとなりました.感染防止のため全員集合できず,集合写真を撮ることはできませんでしたが,参加者はアトラクションやパレードなどを通してお互いに交流を楽しんでいました.
令和4年9月29~30日,山梨県立図書館会議室にて開催された電気学会電子回路研究会にて,佐伯研究室所属の博士後期課程1年山口拓人さんが「シナプス結合とGap Junctionを用いたカオス応答を示すハードウェアスモールワールドニューラルネットワークに対する一検討」(論文番号:ECT-22-053)と題し,研究成果を発表しました。脳内のニューロンにおいて,カオス応答が確認されており,このカオス応答が情報処理にどのように関与しているか,電子回路でニューロンのモデルを構成し,ネットワーク化することで,研究を進めており,その成果の一部を発表しました。今後,益々の発展が期待されます。
令和4年9月20~23日に東北大学川内北キャンパスで行われた 第83回応用物理学会秋季学術講演会 において、塚本研究室所属の電子工学専攻1年の北澤楓太さんが研究成果の発表を行いました。
北澤 楓太さん: 23a-A205-11
:GdFeCo磁性二層膜における合成磁気モーメント量低減の検討
現地で多くの専門家からの質疑応答も実施し、研究を進める知見を得たことで、研究を進めるべく邁進したいと表明していました。今後の更なる研究の発展が期待されます。
令和4年9月22日に、東北大学川内キャンパスで開催された第83回応用物理学会秋季学術講演会において、中川・芦澤研に所属する電子工学専攻 1年 石橋佳大君が口頭発表を行いました。
「Ag/Mn-Znフェライト薄膜を用いた磁気表面プラズモン効果の高感度化」
石橋佳大、黒岩海斗、芦澤好人、中川活二
磁性材料にMnZnフェライト薄膜を用いることにより、弱磁界で磁気表面プラズモン効果を発現させることに成功したものです。
発表を通じて今後の課題が明確になりました。今後ますますの研究の発展が期待されます。
大谷研究室博士前期課程1年内海壮君が、2022年9月21日・22日に東京大学本郷キャンパスで開催された第39回センシングフォーラム計測自動制御学会計測部門・電気学会計測技術委員会連携ポスターセッションにて、発表を行いました。発表は、ポスターを前に約1時間40分という長時間にわたり行われました。非常に活発な議論が行われ、ほぼ時間があくことなく質疑が行われました。手持ちの資料もしっかりと用意されており、非常に良い発表、対応でした。発表終了後に内海君に感想を聞いたところ、自分の研究内容に関心を持ってくれたことがうれしかった。対面の発表でこんなに充実感が得られるとは思っていなかった。現在の自分ができることを精一杯やったという前向きな発言がありました。来年度の発表も期待したいと思います。
2022年9月13日~9月15日において、種子島(鹿児島)にて開催されている電気学会の部門大会において、下田大世君が、論文番号13-P-D「帯域制限された信号に対するアンダーサンプリングを用いた無線通信システムの有効性に関する検討」と題して発表を行いました。名古屋大学、東京理科大、豊橋技科大、福山大の先生から質問を受けました。対面での発表に、まだ慣れていないようで、緊張している様子が見られましたが、無事発表と質疑をこなすことができました。今回の発表形式は、ポスター発表と口頭発表の2つを同時にこなす形式となっており、今までに経験がない発表形式でしたので、良い経験になったと思います。
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【梶山君からのコメント】
今回の鳥人間コンテストでは結果こそ振るわなかったものの、とても良い体験をすることができました。コロナ禍に見舞われ思うように活動を行うことができず苦しんだ時期もありましたが、モノづくりをすること、実際に機体を飛ばすこと、の大変さや難しさに改めて向き合い活動できたことが、今後の自分を支えてくれる自信になってくれるのかなと思っています。実は電子工学科で学んだことが、センサを用いてのフライトデータの測定や記録で役に立ったりしていて、自分から勉強をするきっかけになったりもしていました。4年という年月をこのプロジェクトに携われたことを本当に誇りに思います.みなさんも大学生活の何か1つでもやり切ったと言えることを作ってみてください!
信州大学 長野(工学)キャンパスで開催の第46回日本磁気学会学術講演会において、令和4年9月8日に中川・芦澤研究室所属の電子工学専攻2年 平山慶明君が対面で口頭発表を行いました。
ここ2年間のオンラインでの発表とは異なり、対面での発表には緊張も見られましたが、発表後には達成感が得られました。次のステップに進むための知見も得て、今後の研究のますますの発展が期待されます。
「非磁性Cu中間層を用いたNiFeMo薄膜の軟磁性化」
平山慶明、芦澤好人、中川活二
令和4年9月6~8日に信州大学工学部で行われた 第46回日本磁気学会学術講演会において、塚本研究室所属の電子工学専攻2年の小林祐希君、1年の宋嘉浩君・清水雄太君が研究成果の発表を行いました。
宋 嘉浩君:06aC-10
:組成比の異なるGdFe薄膜における異常ホール効果の温度依存性
小林 祐希君:07aB-3
:アモルファスGdFeフェリ磁性薄膜における異常ネルンスト係数への異常ホール抵抗率の寄与
清水 雄太:08aD-7
:急速昇降温熱処理と微細加工を併用した規則配置されたL10-FePt微粒子群作製への検討
多くの専門家からの質疑応答も実施し、研究を進める知見を得たことで、研究を進めるべく邁進したいと表明していました。今後の更なる研究の発展が期待されます。
令和4年9月7日に信州大学工学部で行われた日本磁気学会学術講演会において、中川活二教授が「光磁気記録に関する基礎および応用研究」という題目でフェロー講演を行いました。
中川教授は、令和3年の日本磁気学会において、学会最高の賞である学会賞、フェローの称号を授与され、今回、対面でその研究功績の講演を行いました。
学生時代から現在まで中川教授が一貫して行ってきた光と磁気のデバイスに関する研究について、ガーネット薄膜、光熱磁気記録から、3次元光磁気記録、熱アシスト磁気記録まで講演を行いました。
光と磁気に関する国際会議MORISやAsian Union of Magnetics Societies (AUMS) といった日本磁気学会と深く関わりのある国際会議の立ち上げに関わった経験についても触れて、研究者へのエールを送られていました。
聴講していた研究者にはとても良い刺激となりました。
令和4年9月7日に三枝研究室所属の電子工学専攻2年 保坂大貴君がオンラインで研究成果の発表を行いました。質疑応答にも適切に対応し,堂々たる発表でした。これからもより一層の活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「多重折り畳みアレーアンテナのビーム走査特性」 保坂大貴,高野忠,三枝健二
中川研究室・芦澤研究室では、2022年9月5日に合同の卒業研究中間発表会を行いました。これに先立ち、9月1日には合同の大学院修士論文研究中間発表会も行われ、両中間発表会共に活発に質疑応答が行われました。このような活動の積み重ねで、今後社会を担う卒業生となっていってくれることを願っています。
2022年8月30日-9月1日に塚本研究室の卒業研究発表会及び中間発表会を行いました。
共に活発に質疑応答と今後の研究展開の議論が行われました。このような活動の積み重ねで、今後の電子工学・情報科学が切り開く社会を担う卒業生となることが期待されます。
また、本年度は安全に最新の配慮をしながら研修会を外部施設で実施しました。KJ法を核としたイベントを4年生自ら企画し研究室全体で大いに盛り上がりました。
佐々木芳樹助教が,2022年8月19~20日に開催されました一般社団法人電子情報通信学会 第35回 回路とシステムワークショップの運営に尽力し,その発展に貢献したことから,システムと信号処理サブソサエティより貢献賞を受賞(受賞日:8月20日)しました。
8月10日(水)、大谷研究室、布施研究室、今池研究室の大学院生および学部生による合同中間報告会が、船橋キャンパス14号館で開催されました。今回の中間報告会では、卒業研究の内容を自律的に纏め、A4用紙2枚のレジメの作成しつつ、パワーポイントを作成し、対面で発表するという通常の論文発表形式がとられました。何度もオンライン発表を経験している大学院生からでさえ、対面での発表は初めてであり、揚がってしまって対面発表の難しさを感じましたとの声がありました。一方で、学部生からは準備不足を実感させられたや、発表の仕方がわからなかったなどの声がありました。新型コロナ感染対策により、なかなか対面での研究発表会が実施できませんでしたので、良い経験になったのではないかと思います。
中間報告会は、3研究室合同ということもあり、9:00~16:00 という長時間の発表会となりましたが、学生達は、相互にセッションの座長、タイムキーパ―を行いながら、会の進行を自主的にきちんと行いました。本当にお疲れ様でした。全てが手探りだったと思いますが、良い合同発表会でした。
令和4年8月5日~6日に理工学部オープンキャンパスが開催されました。
電子工学科は「クルマと電子工学」をテーマに据え、電子工学が作り出す未来、電子工学とは何か、どんな研究を行っているか、どんな学生生活を過ごしているかについて展示・説明しました。
ミニ講義では、高橋教授が「シンセサイザーの音を「見て」波の性質を理解しよう」、三枝教授が「電波の出入り口「アンテナ」の世界」と題してお話ししました。
2日間で1800人を超える高校生と親御さんにご来場いただきました。お越しいただき、ありがとうございました。
令和4年7月11日に三枝研究室所属の電子工学専攻2年 保坂大貴君が研究成果の発表を行いました。コロナ禍のため,オンラインでの発表を余儀なくされましたが、無事に成果を発表しました。アンテナ分野では著名な国際会議の発表であり、今後の一層の進展が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「Multiple Folding Array Antenna aboard a CubeSat and the Effects of the Element Arrangement to the Radiation Characteristics」 Daiki Hosaka, Tadashi Takano, Kenji Saegusa
博士後期課程2年下田君、博士前期課程2年木下君、三觜君の3名が、2022年6月28日~7月2日に韓国ソウルオリンピックパークテルで開催されたICEE2022で発表を行いました。ICEE2022での発表は、2021年11月にアブストラクト査読を受けたのち、2022年に3月に本論文の最終審査を受けて、2022年4月15日に発表が決定するというプロセスを踏み、半年間をかけて勝ちとったものです。
下田君の題目は、「Measurement of band-limited signals using a radio communication evaluation system with under-sampling」
木下君の題目は、「Repeatability evaluation of medicine absorption peaks using terahertz waves at LEBRA」
三觜君の題目は、「Proposal and evaluation of vehicle-to-vehicle communication system using line scan Sampling」でした。
発表時間は15分、質疑は5分でした。英語を用いた口頭発表は初めてであり、早口となってしまうなど課題は明確となりましたが、海外の研究者の方々と有益な議論が出来ました。
今後は、今回の体験を通して感じたこと、反省点などを通して、更なる、自分磨きをしてくれればと思います。本当にお疲れ様でした。
ICEE2022の学会発表スケジュールは、以下のURLから見ることができます。
https://www.icee2022.org/main/pr_program.htm
コロナ対策の中での開催となりましたが、コロナ前を思わせる多くの生徒さんに訪問をいただきました.熱意のある高校生たちと教員との間で熱い議論がなされ,またミニ講義にも多くの生徒さんに聴講いただき、盛況のうちに終了することができました.
来年の4月に再会できることを楽しみにしています.
電子工学科で多数の論文博士、課程博士を輩出されてきた伊藤彰義名誉教授が、駿博会から駿博指導者賞を受賞されました。また、伊藤先生と一緒にご活躍されている交通システム工学科の福田敦教授も同時受賞されました。
伊藤彰義名誉教授は、理工学部に在籍期間中、主査として論文博士10名、課程博士7名を輩出し、また副査として論文博士8名、課程博士16名の学位取得に貢献しました。その結果、合計41名が博士の学位を取得し、学位取得者達は現在も広い分野で活躍されております。駿博会は、1982年に「日本大学理工学部の研究活動の進展と大学院生の育成に寄与し、もって日本大学並びに広く国家社会の発展に貢献するとともに会員相互の親睦をはかること」を目的として発足しました。今回の伊藤彰義名誉教授の駿博指導者賞受賞は、学位(博士)取得者を数多く指導した教員として,その情熱と指導力に敬意を表して顕彰されたものです。
電子工学科一同心よりお慶び申し上げるとともにこれを糧とし更なる研鑽に励む所存です。
未来博士工房の電子工学科で進めているPC工房の活動が優れた教育活動として認められ、関東工学教育協会から業績賞がPC工房(代表中川活二教授)に授与されました。PC工房では、入学時のPC解剖や自由企画実験、また高学年では学生達ががチームを組んでProject Based Learningを実施して、専門の基礎を身につけるだけで無く目的を果たすためのチームでの計画立案、実施、見直し等のPDCAを実体験して優れた多数の卒業生が巣立っています。また特に優れた学生達には学部長より「学生博士賞」が受賞されます。このようなPC工房での活動で学生達は専門分野の基礎に加えて応用力・チームでの活動力を身につけ、社会で活躍しています。
2022年5月16日~19日に島根県松江市くにびきメッセで現地および世界各地のオンライン接続、そしてサイバースペース利用により開催された光と磁気の国際会議MORIS2022において、塚本新教授と研究を進めている笠谷雄一博士が、Best Poster Awardを受賞しました。
受賞題目:「Electricaldetection and current control of All- Optical magnetization Switching in GdFeCoferrimagnetic alloy thin film」
笠谷博士はこれまでにスピントロニクス分野にて強磁性薄膜における電流-磁気効果を精力的に研究しています。特に本学部において研究員として参画されてからは、塚本教授のグループで長年研究されている超短パルス光による超高速磁化制御と電流-磁気効果の協調現象に関して研究を進めていらっしゃいます。「本研究は超短時間の光物質および電流との相互作用の世界、光スピントロニクス領域を切り開くため」、異常ホール効果(AHE)により、ホールクロス形状のGdFeCo合金フェリ磁性薄膜に単一フェムト秒レーザーパルス照射によって誘起された特異な磁化反転(AOS)の電気的に検出・制御に関する新規知見につき発表しました。これによりスピントロニクスデバイスへのAOS適用可能性を大きく前進させる検討を行いました
参照:http://moris2022.org/awards.html
学部1年生が入学して、対面での講義も始まり、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。大学入学時の新鮮な気持ちや目標は薄らいでいないでしょうか。5月2日に、電子工学インセンティブ4「鉄腕アトムがくれた夢と次のエレクトロニクス」の授業が行われました。この講義は、鉄腕アトムの映像の中にある当時の夢が現在の社会にどのように影響を与えているかを知ることで、将来を見据えて電子工学を学んでいく意味を確認する同時に、イマジネーションの重要性を知ることを目標としています。さらに、自分の夢を友人と議論することで、電子工学への想いを高めることも目標としています。講義アンケートでは、「将来やりたいことが見えた。」「電子工学を学ぶ意味がわかった。」「自分も将来の社会を構築する人材となっていきたい。」など多くの前向きな意見が出されました。
博士後期課程2年下田君、博士前期課程2年木下君、三觜君の3名が、2022年6月28日~7月2日に韓国ソウルオリンピックパークテルで開催されるICEE2022で発表することが決まりました。ICEE2022での発表は、2021年11月にアブストラクト査読を受けたのち、2022年に3月に本論文の最終審査を受けて、2022年4月15日に発表が決定するというプロセスを踏み、半年間をかけて勝ちとったものです。下田君の論文題目は”Measurement of band-limited signals using a radio communication evaluation system with under-sampling”、木下君の題目は、”Repeatability evaluation of medicine absorption peaks using terahertz waves at LEBRA”、三觜君の題目は、”Proposal and evaluation of vehicle-to-vehicle communication system using line scan Sampling” です。今回の論文投稿を通して、論文で主張したいことを精査する技術や英文での論文執筆技術の向上が見られました。今後は、発表準備で忙しくなりますが、これを乗り越え、もっともっと成長してくれると思います。
ICEE2022 の学会情報は、以下のURLから見ることができます。
https://www.icee2022.org/
桜咲く季節, 塚本研究室恒例の決起会を開催しました。本年度は, また新たなスタイルを学生が考え・企画し, 各々の自身の課題設定や塚本研のビジョン共有を図りました。
また 新たな研究チームがこの春 スタートしました!
4月11日(月)に電子工学科の新1年生と学科の教員が親睦を深めるために、フレッシュマンミーティングを行いました。
フレッシュマンミーティングは、新 1年生に少しでも早く大学に馴染めるように、教員を含めた少人数のグループに分かれて自己紹介や趣味、学科での学びや将来の夢についての会話をして交流する行事です。
過去2年間は、コロナの影響によりオンラインでの実施となりましたが、此度はマスクや座席などの対策を行うことにより久々の対面実施を実現することができました。
出身地の話や趣味の話など多くの話題で会話が弾み、はじめは緊張して静かだったグループも、教員や学生同士で会話が進むに連れて、賑やかな雰囲気で会話をする様子が見られました。
これを機会にたくさんの繋がりを作り、先生や仲間と大切な大学生活を楽しく過ごしてくれることを望みます。
電子工学実験Iの自由企画実験の活動を通じて、特に優秀な成果を上げた挙げた学生へ表彰を行いました。受賞した学生のみなさん、おめでとうございます。
自由企画実験はPC工房(未来博士工房)の活動の一環でもある大きな実験課題です。
また、受賞者は下記のリンクの通りです。
自由企画実験の受賞者が決まりました .2022.03.01 記事
2022年4月2日、細心の注意を払ってコロナ対策を行った、実に3年ぶりの新入生に対する対面ガイダンスが実施されました。1人の欠席者も無く全108名が出席しました。なにか以前とは違って、濃い霧から抜け出たような晴れやかな空気感が漂っていました。コロナ禍であっても、これから未知なる大学生活を充実させたい!!といった期待や意気込みが感じ取れました。
船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています。
来週から初めて大学キャンパスに登校する1年生や、春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
また、新年度から佐々木芳樹先生が助教に昇格されました。
電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
2022年3月22日~26日に第69回応用物理学会春季学術講演会が開催され、塚本研究室M2の小林祐希君が、環境の温度差が電気を作り出す「熱電変換現象」に関し、フェリ磁性薄膜においてスピン状態に依存した熱電効果の実験的知見を発表しました。
緊張しつつもしっかり発表し、スピントロニクス領域の研究者達から多くの質問も頂き、また、セッション終了後にも研究者の方々と有益な議論ができました。
研究発表題目と発表者名を以下に記載します。
「GdFeフェリ磁性薄膜における温度勾配に起因する横電圧誘起と横ゼーベック係数」
[26p-E201-8] 小林 祐希、笠谷 雄一、塚本 新
2022年3月に、理工学部電子工学科の中川活二教授が、アメリカの電気・情報工学分野の学術研究団体(Institute of Electrical and Electronics Engineers: IEEE)の磁気部門(Magnetics Society)の運営委員としての貢献(2019年〜2021年)に対して感謝状を授与されました。
大谷研究室 4年(現修士1年)の内海壮君が、「千葉県内の大学に在席する学生で、学術研究活動において、特に顕著な業績を挙げ、かつ学長の推薦のあるもの」として認められ、千葉県知事賞を2022年3月25日に受賞しました。内海君は、高い学業評価とともに、IEEE学生研究発表会において「IEEE_IM-S21-02、アンダーサンプリングを用いたQPSK信号評価法における振幅雑音と位相補正量の相関性」を発表するなど、卒業論文研究において優秀な実績を残しました。今回、これらの実績が評価され表彰されました。大学院においても大きな成果を出してくれるものと期待しております。おめでとうございます。
日本大学理工学部電子工学科 令和3年度学位記伝達式内において、佐伯勝敏教授の指導する学部4年小平葵さんの「令和3年度 電気学会東京支部電気学術女性活動奨励賞」の表彰式が行われました。同賞は、電気技術の振興と奨励を図り、学生会員のさらなる獲得および会員の定着を目的に、東京支部に所属し、原則として、東京支部管轄内の学校に在席する当該年度に学部を卒業の学生会員の中から、電気工学を修めた優秀な学生を表彰する制度です。小平葵さんは、日頃の研究成果および学修成績の高さが認められ受賞しました。今後の活躍が期待されます。
2022年3月25日,日本武道館で卒業式,その後船橋校舎14号館において電子工学専攻および電子工学科の学位記伝達式が執り行われ,電子工学専攻博士前期課程18名が修了,電子工学科79名が卒業しました.修了生・卒業生の皆さん,御卒業おめでとうございます.日本大学で培った経験を生かし,社会での御活躍と御健勝をお祈り致します.
各賞の受賞者は以下の通りです.
●優等賞: 北澤楓太,小平葵
●電子工学科賞: 北澤楓太,小平葵,堀江瞭汰,玉置達希,宋嘉浩,田口翔太,会田起康,新垣雅斗,中村圭吾,小林宥太
●桜工賞: 髙橋蒔生,鈴木克典
●電子工学専攻賞: 小松田恭祐,田島大輝,山口拓人
●TOEIC優秀賞: 加瀬哲也,金澤和也,相澤隼,田島大輝
●TOEIC敢闘賞: 菊池優作,新垣雅斗
●TOEIC努力賞: 堀江瞭汰,渡邉晴哉,竹前諒也,金光裕世
●千葉県知事賞: 内海壮
●電気学会東京支部電気学術女性活動奨励賞: 小平葵
令和4年3月15日に三枝研究室所属の電子工学科4年 片野英淳君がオンラインで研究成果の発表を行いました。卒業を間近に控え,無事に集大成となる成果を発表しました。今後,社会に出ても活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「2 次元放射状アレーアンテナにおけるビーム走査」 片野英淳,高野忠,三枝健二
2022年3月12日に、学生博士賞受賞者発表会と成果報告会が挙行されました。
平成19年(2007年)の「未来博士工房」発足時より続くPC工房活動には、
例年1年生から3年生までの全電子工学科の学生が参加しており、
本年度までに300名を越える学生博士賞受賞者を輩出しています。
電子工学科(PC工房)からは、令和3年度 17名の皆さんが受賞されました。
受賞された皆様、おめでとうございます。
受賞発表会と成果報告会は本年度実施7工房合同で開催されましたが、
中川委員長(電子工学科教授)取り纏めのもと、ハイブリッド開催にて授与式が実施され、学部長挨拶、選考経過報告の後、学部長による代表者への授与とともに全受賞者名が発表され、また、日頃から支援いただいている理工学部校友会の外山会長にご祝辞を頂きました。
続けて開催された未来博士工房成果発表会(理工学部校友会との合同開催)では、
理工学部校友会の加藤事業委員長からご挨拶をいただいた後、7工房による成果発表会が行われました。
PC工房からは 髙野 慧祐 さん
が代表し、成果発表を行いました。
タイトル:「オンラインを活用した壁を越える二方式通信機開発プロジェクト」
現地およびオンライン合わせて130名の参加があり、受賞者達による素晴らしい成果発表となりました。
本年度、学生博士賞授与要件として、顕著にA) 自ら考え,新しいアイデアを提案し,実行する能力のある者、B) グループをまとめリーダーシップを発揮,あるいは,自身の果たすべき役割を自ら創意工夫することで,目的を達成する能力のある者、C)広く技能を獲得し,専門基礎に習熟し,学問的能力の向上がみられ,あるいは優れた技能を発揮した者として認められ、
学生博士賞を受賞された皆様は下記の方々です(敬称略)。
(令和3年度受賞者)
足利 佳治 板橋 歩 内山 堅太
大川 祐正 梶山 晴生 木村 優希
小林 亮介 佐伯 亮磨 清水 貴之
髙野 慧祐 武田 幸大 田中 久美子
寺田 伊吹 野口 大翔 山口 凌平
山田 泰史 横尾 豪一 (以上17名)
電子工学実験Iでは,「自由企画実験」と題して,学生自身で興味のあるテーマを見つけて,計画を立てて実験を行っていく活動があります。
本年度はこれまでの実験の成果を動画にまとめて発表を行いました。
その中でも特に優秀な成果を挙げていた以下の学生の受賞が決まりました。
おめでとうございます。
最優秀賞:
海老原 修 『異なる音程と母音の周波数特性』
木名瀬 浩政『電気を使い炎を動かす』
小林 晴陽 『電池の放電特性の測定』
山下 来美 『摩擦発光の発生条件』
優秀賞:
神尾 憲 『超音波モジュールを用いて距離を測定する』
陳 志雲 『磁気熱量効果に関する実験』
羽場 秀一 『よく回るコマを作る』
師岡 洸太 『水血圧計の製作』
努力賞:
石井 佑弥 『問題集を使った力学的エネルギー保存の法則の実験』
市川 大悟 『スピーカーの周波数特性』
蝦原 友哉 『ゲルマラジオの作成』
後藤 真広 『サボニウス型風車発電実験』
田中 直人 『PCファンにより装置を冷却するための条件』
松下 昇太郎『電気モーターの巻き数と回転数とトルク』
村田 龍星 『自作平行板コンデンサの容量測定』
山田 一輝 『Arduinoで脈拍を計測する』
2022年2月22日に、電子工学専攻の修士論文審査会が、十分なコロナ対策が実施された中、発表12分、質疑応答6分で対面にて行われました。
当日 、 体調不良の学生がいましたが 、 後日 、オンラインにて発表が行われました。
発表者は緊張しながらも、大学院2年間の成果を、皆、堂々と発表し、質疑応答では、教員からの様々な質問を受けましたが、自信を持って答えていました。
今後も発表する機会は多々あると思いますが,この経験を活かして,社会での活躍に期待いたします。
塚本新教授と共同で研究を推進されている日本大学理工学研究所研究員の笠谷雄一氏が令和4年開催の電気学会 基礎・材料・共通部門 マグネティックス研究会において、全光型磁化反転現象と電流制御に関する発表を行い、研究奨励賞を受賞しました。
論文の題目と概要は以下の通りです。
論文題目:MAG-21-099
「GdFeCoフェリ磁性合金薄膜における全光型磁化反転の電気的検出と電流制御」
表彰日: 令和4年2月22日
概要:
希土類遷移金属フェリ磁性合金GdFeCoにおいて、単一のフェムト秒レーザーパルス照射に伴う全光型磁化反転(AOS)誘起を異常ホール電圧の交番変化として電気的に検出することに成功し、試料中定常電流との関係についても議論を展開しております。
令和4年2月5日(土)にオンラインで開催された先端材料科学センター主催の第31回材料科学に関する若手フォーラムにおいて、電子工学専攻9名、電子工学科12名の学生が研究発表を行いました。学生は、動画形式でのショートプレゼンテーションと、Spatial ChatとJamboardを使ったシステムでポスターで発表を行い、他専攻・他学科の教員や学生と深く議論を重ねました。
電子工学専攻・電子工学科の以下の4名の学生が優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
優秀発表賞
電子工学専攻 前期1年 小林祐希 (塚本研究室)
「GdFeフェリ磁性薄膜における温度勾配に起因する横電圧誘起と試料温度依存性」
電子工学専攻 前期1年 野平真義 (岩田研究室)
「自由電子レーザー照射によって生成されたSiO2(300nm)/Si基板上の微細構造」
電子工学専攻 前期1年 藤井陸功 (髙橋・呉研究室)
「ドレイン・ソースをp形としたnチャネル型トンネルFETに関する検討」
電子工学科 4年 清水雄太 (塚本研究室)
「急速昇降温熱処理を用いた形成微粒子の孤立化, 配置における初期微細加工形状依存性」
電子工学科に在籍していた名誉教授 山本寛先生が,令和3年度駿博会駿博指導者賞を受賞されました.駿博会(しゅんぱくかい)とは,「駿」が本学の校舎が存在する駿河台の地名を,「博」は博士を指しており,本学に関連する組織です.詳細は駿博会のホームページ(http://www.shunpaku.cst.nihon-u.ac.jp/)をご覧ください.そして,駿博指導者賞とは,学位(博士)取得者を数多く指導した教員に対して,その情熱と指導力に敬意を表して贈られる賞です.山本先生は電子工学専攻において数多くの学位取得者を輩出し,受賞されました.ここでの学位取得者は,様々な分野において日本を動かす中核となって活躍しています.
佐々木芳樹助手が,昨年6月に電気学会電子回路研究会にて発表した「負性抵抗特性制御回路を用いたパルス形カオスニューロンモデルのIC実装」(2021年6月24日,オンライン開催),および電子工学専攻M2の鈴木克典君が昨年12月に電気学会電子回路研究会にて発表した「二足歩行ロボットのためのフィードバック信号を用いたCPGモデルのIC化」(2021年12月23日,オンライン開催)の内容が評価され、それぞれ電気学会電子・情報・システム部門技術委員会奨励賞を受賞(受賞日:1月28日)しました。なお,表彰状の他に副賞としてワイヤレスイヤホンを受領しました。
令和3年度理工学部学術講演会において、電子工学科・電子工学専攻の学生3名が優秀発表賞を受賞しました。
受賞情報は以下の通りです。おめでとうございます。
「GdFe合金フェリ磁性薄膜における異常ネルンスト効果の測定」
○小林祐希(日大理工・院(前)・電子)・笠谷雄一(日大理工・研究員)・塚本 新(日大理工・教員・電子)
「集積化可能な樹状突起モデルの逆伝搬特性を用いた記憶デバイスに対する一検討」
○丹羽春太(日大理工・院(前)・電子)・佐伯勝敏・佐々木芳樹(日大理工・教員・電子)
「IoTシステムを考慮したマイクロ波無線電力伝送方式に関する基礎研究(その1)」
○氏家宗紀(日大理工・学部・電子)・吉田匠吾(日大理工・院(前)・電子)・小林一彦(日大短大・教員・総合)
大学では,履修登録や成績情報の閲覧,講義資料の配布など,インターネットで行うことが多くあります。講義は対面が基本ですが,一部ではオンライン方式を活用する場合もあり,講義資料のダウンロードや課題の提出だけではなく,リアルタイムで双方向通信により講義に参加する場合もあります。ほぼ毎日PCを使用する機会がありますので,御家族との共用ではなく,御自身が自由に使用できるPCを準備することを推奨します。また,併せて安定なインターネット回線の整備も推奨します。
すでにPCをお持ちであれば買い直す必要はありませんが,これから新しくPCを購入しようと考えている場合には,以下の電子工学科推奨PCスペックを参考にしてください。
【推奨するスペック】
OS: Windows 10 もしくは Windows 11
※入学後に大学から提供されるメールアドレス(通称:NU メール)を用いてMicrosoft の「Office365(エクセル,ワードなど)」が無償でインストールできます。
※Mac でも「Office365」が動く機種であれば学習活動の多くには支障はありませんが,一部の科目や演習で推奨する専門的ソフトウェアの利用が困難な場合があります。(Office 365 for Mac のサポート対象は macOS 11(Big Sur),10.15(Catalina),10.14(Mojave))。
※Chrome bookなどのChrome OSやスマートフォンなどのAndroid OSでも,ある程度対応できることはありますが,「Office365」が対応していないこと,講義で推奨するソフトウェアを利用できないことがあることなどから,メインマシンとすることは推奨していません。
CPU: Core i5 または Core i7 第 8 世代以上
メモリ: 8GB 以上
ストレージ: SSD 128GB 以上
キーボード,ウェブカメラ・マイクを有すること
無線 LAN が利用できること
モニタ解像度: 1920×1080(Full HD) 以上
モニタ外部出力: VGA 端子 又は HDMI 端子 (Type-Cなどの場合は変換アダプターでの対応でも可)
バッテリ駆動時間:最低でも4時間程度は使用できること(推奨は6時間程度)
有線 LAN(必須ではない): 1Gbps
USB ポート: USB3.0 以上
本体重量:(たまに持ち歩く場合) 1.5kg 程度,(頻繁に持ち運ぶ場合)1.0kg 程度
※同等な重量のペットボトル飲料等をカバンに入れ,運べるかを確認してください
※学生実験などで学内に持参して使用が推奨されることがあります
【PCを使用する学習を推奨する課目とソフトウェアの例】
・電子工学実験II: Office(エクセル, ワード, PowerPoint),LTSpice
・電子回路II: LTSpice
・信号理論基礎: Mathematica
・電子工学実験III: Office(エクセル, ワード, PowerPoint),LTSpice
・プログラミング応用: Office(エクセル),LabVIEW
※これらのソフトウェアを事前に準備する必要はありません。
※Macの場合に,仕様が制限されたり,英語版のみになったりする場合があります。
※Chrome OSやAndroid OSの場合には,インストールできないソフトウェアがあります。
【推奨する通信環境】
通信量の制限のない回線が適しています。
上限が定められている契約では,通信量が上限に達してしまう可能性がありますので,契約状況を確認してください。
可能な限り,固定回線によるインターネット接続(定額制)の環境を自宅に整備することを推奨します。
【補足事項】
1 販売店が学生向け価格を用意している場合もありますので,購入する際には確認してください
2 Microsoft Office 製品(Word, Excel, PowerPoint 等)は,無償でインストール可能です
※購入するPCにインストールされている必要はありません
※無償インストールの手順については,別途通知します
3 2以外のソフトウェアを購入する際には,学生向けの無償提供やアカデミックライセンスでの提供が行われている場合もありますので,事前に確認してください
4 その他,PCや通信環境については,以下の連絡先にお問い合わせください
ashizawa.yoshito[at]nihon-u.ac.jp [担当:芦澤]※[at]を@に変更してメールしてください。
令和4年1月22日に三枝研究室所属の電子工学専攻2年 加瀬哲也君がオンラインで研究成果の発表を行いました。修了を間近に控え,無事に集大成となる成果を発表しました。今後,社会に出ても活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「金属衝突時に発生する電波の電力と放射時間について」 加瀬哲也,三枝健二,高野忠
2021年12月23日に、大谷研究室の3名がそれぞれ、「2重層グレイスケールにおけるQRコードの大容量化の検討、「アンダーサンプリングを用いたQPSK信号評価法による振幅雑音と位相補正量の相関性」、「通常環境下でのテラヘルツ波分光計測を用いた医薬品錠剤評価法の提案」と題して口頭発表を行いました。発表を行ったIEEE主催のこの学会は、計測技術を主体とした学生研究発表会であり、日本語、英語で発表が行われるものです。日本中の大学から留学生を含め参加がありました。発表件数は、全部で13件でした。ひとり15分の持ち時間でオンライン上で発表を行いましたが、いつもと異なる緊張感のある発表会となりました。今後はプレゼンテーション能力をもっと向上させ、さらなる成果を発表をしてもらいたいと思います。この学生研究発表会では発表内容、投稿論文の審査が行われ表彰される制度があります。皆さんが表彰されることを期待しています。写真はオンライン発表での内海君の様子です。
2021年12月16日~2021年12月17日に、電気学会の研究会が高知文化プラザかるぽーとで開催されました。今回の研究会は今年度開催された研究会において初めての対面方式となりました。このため、論文投稿件数も20件を超え、特別講演、招待講演も組まれるという大きな研究会となりました。様々な大学からの参加者があり、一般、学生を含め、30名以上という状況でした。このような中、大谷研究室修士2年山添亮君が、「テラヘルツ波分光計測における水蒸気の吸収提言および吸収補正に関する検討」と題して、20分の発表を行いました。発表内容は、素晴らしいものでよく内容が精査されておりました。投稿した論文枚数も6枚あり、修士2年生としては良く頑張ったと感じております。また、会場での質疑に対しては、今回の発表に用いなかったパワーポイントを引用しながら説明するなど、質疑応答態度も素晴らしいものでした。このような結果は、これまでの努力と毎日の研鑽の賜物と感じます。今後は、今までに学んだことを発揮し優秀な技術者になって欲しいと思います。他大学の先生も発表内容のすばらしさを褒めておられました。お疲れ様でした。
大谷研究室所属電子工学科4年生の綾部弘希君が、2021年度電気学会東京支部千葉支所研究発表会で、「テラヘルツ波分光計測における賦形剤を考慮した医薬錠剤の測定方法の提案」と題して発表を行いました。この発表会は、千葉県内にある大学が参加する学会であり、今回は日本大学生産工学部、日本大学理工学部、千葉工業大学、東京理科大学、木更津高専より20件の投稿がありました。発表当日ぎりぎりまで、予稿作成、パワーポイント作成に追われ大変な苦労を経験してきましたが、対外的な発表を終えたことで達成感を得られたことと思います。今後も大きな壁があっても逃げることなく、挑戦し続けてくれればと思います。今後の活躍を期待します。当日の発表プログラムの内、第1セッション、第2セッションの情報を添付します。
令和3年11月18日に駿河台校舎CSTホールにて開催された第44回日本大学理工学部学術賞表彰式において、芦澤好人准教授に学術賞が授与されました。受賞題目は「磁気分野への表面プラズモンの応用に関する研究」です。中川活二教授と共同で、表面プラズモンという特殊な光を磁気分野に展開し、磁気記録の高速大容量化に関わる研究や新規磁気センサの基礎となる研究を行ってきた成果が評価されました。おめでとうございます。
佐々木芳樹助手が,令和3年11月8日付けで,日本大学より博士(工学)の学位を授与されました。
博士(工学)の学位は,豊かな学識と高度な専門的職務に従事するに必要な能力を有していることが認められた者に対して授与されるものです。今回,佐々木芳樹助手は,「VLSI実装を考慮したパルス形ハードウェアカオスニューロンモデルとニューラルネットワークへの応用に関する研究」というタイトルで博士論文をまとめ,審査委員会による審議の結果を経て,博士(工学)の授与がなされました。
令和3年10月22日に三枝研究室所属の電子工学専攻1年 保坂大貴君がオンラインで研究成果の発表を行いました。初めての国際会議で緊張しましたが,無事に成果を発表しました。国際的にも、これからの一層の進展が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「A Study of Multiple Folding Array Antennas on Satellite Installation and Radiation Characteristics after Deployment」 Daiki Hosaka, Tadashi Takano, Kenji Saegusa
令和3年10月22日に、電子工学科の3名(大谷教授、大谷研究室修士2年山添亮、修士1年木下燿)が、THz波を用いた医薬剤の分光分析に関する研究成果を経産省産業技術研究所等と共同で、日本赤外線学会で発表しました。本発表は、産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門、 日本大学 量子科学研究所、日本大学理工学部電子工学科、鹿児島大学 歯学部、日本大学 松戸歯学部、京都大学 エネルギー理工学研究所で得られた成果を纏めて報告したもので、「高強度コヒーレントエッジ放射光源の開発及び利用研究」という題目で発表されました。大谷研究室では、THz分光技術が、将来の医薬錠剤の品質評価(薬効の保証)に利用できる有用な技術であると考え、大学院生を中心に学部生を加え精力的な研究を実施しています。現状、医薬錠剤の全数品質検査技術は、確立されていないことから、この技術が確立されると社会的に大きなインパクトを与えるものと考えられています。今後の成果を期待したいと思います。以下に日本赤外線学会のホームページと、2021年度日本赤外線学会研究発表会のプログラムを見ることができます。
http://www.jsir.org/wp/?page_id=15
http://www.jsir.org/wp/wp-content/uploads/2021/10/30_program.pdf
2021年9月20日~23日に日本物理学会2021年秋季大会がオンライン開催され、永田研究室M2の大久保雄祐君と高山虎之介君が発表しました。
緊張しつつもしっかり発表し、他大学の研究者達と有益な議論ができました。研究の面白さや日頃の努力も認められました。
今後のますますの活躍を期待します。
研究発表題目と発表者名を以下に記載します。
「YbFe2-xMnxO4の温度変化における電気特性」高山虎之介, 永田知子
「磁気カー効果を用いたYbFe2O4の磁化測定」大久保雄祐, 村山大成, 永田知子
令和3年9月14日に三枝研究室所属の電子工学専攻1年 保坂大貴君がオンラインで研究成果の発表を行いました。発表後の質疑により,今後の研究課題が明確になったとのことです。これからの一層の進展が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「多重折り畳みアレーアンテナの2次元放射特性の検討」 保坂 大貴, 高野 忠, 三枝 健二
令和3年9月3日に三枝研究室所属の電子工学専攻2年 加瀬哲也君がオンラインで研究成果の発表を行いました。発表後の質疑を通して,研究の進め方のヒントが得られたとのことです。今後の一層の進展が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「金属衝突時に発生する電波波形の特徴抽出」 加瀬 哲也, 豊田 響, 三枝 健二, 高野 忠
令和3年9月3日に中川・芦澤研究室所属の電子工学専攻1年 寺内大貴君がオンラインで研究成果の発表を行いました。寺内君は、初めての学会発表に若干緊張しつつも、落ち着いて発表し、丁寧に質問に回答していました。発表後には「色々と理解が深まる機会になった」と、次の発表に向けて意欲を見せていました。今後の活躍が期待されます。
講演の詳細は以下の通りです。
「Ag/Gd-Fe/Ag 三層薄膜の磁気表面プラズモン効果」 宇田川嵩登, 寺内 大貴, 芦澤 好人, 中川 活二
吉川大貴助手が「令和3年度電気学会 基礎・材料・共通部門大会」において、2021年9月1日に「令和2年度電気学会優秀論文発表賞」を受賞しました。
電気学会優秀論文発表賞は, 電気学会で発表された論文の中で若手技術者・研究者にふさわしい優秀な論文に贈られる賞です。
対象論文:「GdFeCo薄膜内副格子磁化の磁性体膜厚依存性と全光型磁化反転現象」
著者:吉川大貴(助手), 笠谷雄一(理工学研究所研究員), 塚本新(教授)
全光型磁化反転(AOS)現象は特異な磁化反転現象の1つで, 電子工学科の塚本教授らが発見し, 吉川助手も本学科での学生時代から長く研究を続けている対象です。この発見は光を利用した超高速情報記録デバイスへの応用が期待される研究成果です。本論文では, AOS現象におけるGdFeCo 薄膜内副格子磁化の磁性体膜厚依存性につき実験検討を行い, 材料に内在する磁化構造における体積と磁気的作用は超短時間の特異なエネルギー分配・過渡過程の観点からAOS現象において重要であることを示唆しました。
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌)
大谷研研究室 理工学研究科 電子工学専攻 博士後期課程1年 下田大世君が執筆した学術論文が、電気学会学術論文誌A部門(基礎・材料・共通部門)に2021年9月つけで掲載されました。今回の論文は、大谷研究室で継続的に研究を続けている超高周波無線信号の高分解能、低価格評価法に関するもので、その実用化に関して検討を行ったものです。論文に記述されているアンダーサンプリング技術を用いた手法は、大谷教授、今池准教授、菅野助手の連名で特許登録がされており、将来の100GHz超無線信号の伝送評価にも十分利用できるものとして、世界的にも期待されています。ミリ波、THz波を利用した5G、byond5G、6Gにおける信号品質評価技術が、従来技術では実現されていない状況にあることから、本技術の早期の実現が望まれています。これに対応するため、大谷研究室では、現在、教員のみならず、大学院生、学部4年生を加えたプロジェクト方式での研究を進めることで、研究速度のアップを図るとともに、電子工学科 布施研究室ともコラボレーションし、本技術の更なる完成度向上と開発スピードアップを目指す準備を行っています。今後は、これまで行ってきたシミュレーション結果をもとにして本技術の有効性を示すため、数十GHz帯のキャリア周波数を用いた実証実験が計画されています。研究成果が実用化されることを期待いたしたいと思います。
中川活二教授が、令和3年8月27日に開催された日本磁気学会表彰式において、令和3年度学会賞を受賞しました。
学会賞は日本磁気学会最高の賞であり、本学会役員等としての貢献を通して学会の発展に特別の功労があった人に与えられる賞です。
中川活二教授は、光と磁気に関連する分野の国際会議MORISの日本磁気学会での立ち上げに協力し、
MORISや関連する専門研究会で中核的役割を担い、この分野の連携を強めました。
さらに、国際化理事としてAsian Union of Magnetics Societies (AUMS) の立ち上げに深く係わり、
その後もAUMS Council MemberとしてMSJ理事の立場としてMSJとの連携を進めました。
2017年-2018年には副会長、そして2019年‐2020年には日本磁気学会会長を務め、日本磁気学会の発展に貢献しました。
研究題目は“光磁気記録に関する基礎および応用研究”です。
中川活二教授は、一貫して光と磁気のデバイスに関連する研究を行ってきました。
特徴的な研究成果として、半透明の磁性ガーネット多層膜の波長多重による多層同時再生があります。
光を使った磁気ディスクの再生には、その波長依存性を生かした再生法があることに早い時期から着目し、
多層記録された磁性膜の多波長多層同時再生を提案しました。
この発想は、光の応用だけでなく、マイクロ波等でも周波数による共鳴層選択の発想と同根です。
また、光アシスト磁気記録の近接場素子の提案だけでなく、
円偏光を用いた光直接磁化反転を微少領域に起こすための近接場素子構造の研究も進めました。
これらの功績が認められ、今回学会賞の受賞に至りました。
おめでとうございます。
8月25日に大谷研、今池研、布施研の合同中間報告会が終日行われました。
大学院生・学部生の20名と教員4名が参加しました。
新型コロナの急拡大のなかでの実施となりましたので、Zoomを用いたリモート発表となりましたが、
研究活動の成果の大きな報告会でもあったことから、活発な議論が交わされました。
参加者の感想では、これまで他の人の研究がどのような内容であるのか、
進捗はどうなっているのかを知る機会がなかったが、
今回知れてよかったとか、自分の立ち位置を見直す良いチャンスとなったなど、
前向きなコメントが出されました。
教員からは短い時間の中でよくまとめられているなどの総評がありました。
Zoom画面の写真を以下に示します。
これからもコロナにまけず、研究成果をあげることを期待します。
8月7日(土)に,VR空間にて,オンライン型のオープンキャンパスを開催されました.
緊急事態宣言が発出されたため,急遽対面でのイベントを中止し,オンライン型のみにプログラムを変更し実施されました.
急なプログラムの変更にも関わらず,200名を超える参加者がありました.
※写真は,岩田教授・芦澤准教授が「電子工学科における材料研究」において,岩田教授による実験の様子.
Online Special Day!@CST は、新型コロナ対策として実施した
バーチャルリアリティー (VR) 空間から参加可能なオンライン型オープンキャンパスです。
電子工学科では、
学科紹介「研究者・教員対談」「実験から見た電子工学科」、「スマートフォンを分解してみた」
チャットルーム「電子の先輩」、「個別相談」
を実施しました。
吉川助手と菅野助手が、電子工学科で実施している学生実験や学生の活動について紹介した「実験から見た電子工学科」や、
呉助教が分解・説明した「スマートフォンを分解してみた」には、40名を超える参加者がありました。
「研究者・教員対談」では、大谷教授・布施准教授が「B5G、6Gに関する紹介とその特許戦略」に関して、
岩田教授・芦澤准教授が「電子工学科における材料研究」について対談しました。
また、理工学部企画として実施された、
CST スペシャルトークセッション「データ・サイエンス、AI、ビッグデータをこうやって使う!」では、
「情報技術」に関連の深い学科の一つとして本学科の塚本教授が
「フィジカル空間」と「サイバー空間」を繋ぐ「電子技術」、についてお話されました。
今は、対面での説明ができない状況下ではありますが、本学科について知ってもらえたのではないかと思います。
対面でのイベントができる状況になりましたら、是非直接見に来ていただければと思います。
電気学会誌 141, No. 8に付録された基礎・材料・共通部門ニュースレターに
本学科塚本教授の研究グループが紹介されました。
タイトルは“研究グループ 紹介:日本大学理工学部電子工学科(電子工学専攻・情報科学専攻)塚本研究室”です。
電子工学科の四本柱全てに関わる研究を実施している塚本研究室の,
特に「空間」と「時間」の観点での極限追及をテーマとした活動の詳細,
ルーツから現在の発展に至るまで紹介されております。
2021 年 141 巻 8 号 p. NL8_4
DOI https://doi.org/10.1541/ieejfms.141.NL8_4
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejfms/141/8/141_NL8_4/_article/-char/ja
電子工学科 大谷教授等は、次世代の無線通信方式である5G、6Gの伝送信号品質評価技術に関して研究を行っています。
5Gや6Gでは、伝送信号容量を拡大するため、
キャリア周波数として60GHz、120GHz、
300GHzを用いることが検討されています。しかし、
この周波数帯は未利用超高周波帯であるため、これまで伝送信号評価技術が実現されておらず、
超高速無線伝送網実現の障害となっていました。
今回、大谷教授等は低周波ADコンバータを、
位相変調信号復調技術、アンダーサンプリング技術、ソフトウエア同期技術と組み合わせることにより、
安価で高分解で評価可能とする新しい技術を考案し、4年もの審査を受けたのち、権利化することに成功しました。
本技術に関しては、2021年12月21日開催されるJST新技術説明会で企業等に講演されることも決定されており、
非常に注目を浴びています。現在、この技術の一層の高度化を図るための、博士課程後期の学生も参画し、
更なる実用化研究が大谷研究室で行われています。
今後の社会に影響を与える研究となることを期待したいと思います。おめでとうございます。
7/11に駿河台入試フォーラムが,1年ぶりに開催されました。
予約された生徒さんのみの入場で,
緊急事態宣言を控えた本状況により来場が心配されましたが,
多くの生徒さんに訪問をいただき,盛況のうちに終了することができました。
久しぶりの対面でのコミュニケーションの場ともなり,
熱意のある高校生たちと先生方、学生との間で熱く議論がなされました。
来年の4月に再会できることを楽しみにしています。
7月7日に 本学科および大学院を卒業された岩瀬慎平さん(東芝)の記事が日本経済新聞に掲載されました.
岩瀬さんは現在, 東芝インフラシステム社に勤務される傍ら日本大学工学部でキャリア教育を講義していらっしゃいます.
今回記事には, 岩瀬さんは”臨場感”をキーワードに最近のウェブ配信技術を実験的に駆使することで,
「満足度の高い遠隔講義」を実践されていることが取り上げられております.
学生時代, 岩瀬さんは 電子材料の実験的研究を実施され, 2008年度に大学院を修了されました.
岩瀬さんには、本年1月31日に本学科向けにオンライン開催された「進路のためのOB・OG講演会」においても,
配信技術を駆使した”臨場感”あるご講演をいただきました。
本学科の教員も, 双方向オンライン型, 動画オンデマンド型, ハイブリッド型等種々の講義形態にて,
ポータルサイト・クラウドシステム・シミュレーションソフト等を活用した 様々な講義手法を実施・改良を続けておりますが,
この講演会での岩瀬さんの「臨場感溢れる」ご講演は, 教員とっても大変意義のあるものでした.この場をお借りして, 改めて御礼申し上げます.
電子工学科 佐伯勝敏教授と本学大学院電子工学専攻を修了した堀口拓氏(現在,TDK株式会社勤務)は
5月28日に開催された電気学会通常総会において、「令和3年 第77回電気学会学術振興賞 論文賞」の表彰を受けました。
本賞は,電気学会論文誌および共通英文論文誌に発表された優秀な論文の著者に贈られる賞で,
表彰題目は、「複素インピーダンスを用いた低濃度酸化性ガスセンサ」です。
工場や自動車等から多く排出される大気汚染物質である二酸化硫黄(SO2),二酸化窒素(NO2)は,
現在では,都市部でのビルや家庭等の暖房,厨房施設からの排出量も無視できない状況になってきており,
1ppm以下の低濃度であっても人体に影響を及ぼします。
本論文は, NO2とSO2の選択性向上を目的に,低濃度酸化性ガスセンサの開発について検討を行ったもので,
Si 基板上にくし形電極を形成し,感応膜を塗布することで低濃度酸化性ガスセンサを開発しています。
このセンサを用い,くし形電極の等価回路を参考に,
複素インピーダンスのレジスタンスおよびリアクタンスの変化量からガスを計測できる手法を新に提案し,
NO2 濃度0.1ppm~0.9ppm ,SO2 濃度0.6ppm~1.4ppm の低濃度範囲で混合気体の濃度測定が
可能であることを明らかにしています。
なお,本センサは,Si基板上に作製しているため,
今後は,佐伯勝敏教授らが開発している次世代型人工知能である
ブレインモルフィックデバイスへの搭載も視野に入れて研究を進めています。
佐伯勝敏教授が、令和3年3月4日付けで電気学会より、フェローの称号を授与されました。
電気学会フェローの称号は、電気・電子・情報通信とその関連分野技術の見識に優れ、
責任ある立場で長年にわたり指導的役割を果たし、
社会および本会の発展に顕著な貢献をなした者に対して電気学会上級会員に授与されるものです。
今回、佐伯勝敏教授の長年の電子回路・生体情報に関する研究および教育,
学会活動に関する功績に対して、フェロー称号の授与がなされました。
昨年度・一昨年と1年次に行った自由企画実験で優秀な実験および発表を行った学生の表彰を行いました.
コロナにより、対面での表彰を行う機会がなかなか巡ってきませんでしたが、
いよいよ新年度対面で式を行うことが叶ったため表彰式を実施しました.おめでとうございます.
自由企画実験はPC工房(未来博士工房)の活動の一環でもある大きな実験課題です.
また,受賞者は下記のHPの通りです.
R02年度:自由企画実験の受賞者が決まりました. 2021.3.1記事
R01年度:自由企画実験の受賞者が決まりました. 2020.3.2記事
すっかり暖かくなり、船橋キャンパスでは桜の絨毯ができ、
本日初めて大学キャンパスに登校する1年生や、春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
また、新年度から准教授 布施匡章先生が着任されました。
電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
令和2年度日本大学理工学部電子工学科学位記伝達式にて,
今池健准教授が指導する学部4年生渡會友季さんに「電気学会東京支部電気学術奨励賞」が授与されました.
同賞は電気技術の振興と奨励を図り,学生会員の更なる獲得および会員の定着を目的に,
電気学会東京支部に所属する当該年度に卒業する学生会員の中から電気工学を修めた優秀な学生に贈られます.
渡會さんは卒業研究で得られた電源の低雑音化に関する研究成果を
電気学会で発表した実績および学業成績が認められ受賞しました.今後の活躍が期待されます.
2021年3月25日,日本武道館で卒業式,
その後船橋校舎14号館において電子工学専攻および電子工学科の学位記伝達式が執り行われ,
電子工学専攻博士前期課程23名が修了,電子工学科80名が卒業しました.
修了生・卒業生の皆さん,御卒業おめでとうございます.
日本大学で培った経験を生かし,社会での御活躍と御健勝をお祈り致します.
各賞の受賞者は以下の通りです.
●優等賞: 井上直哉、小林祐希、平澤慶樹
●電子工学科賞: 井上直哉、小林祐希、平澤慶樹、木下耀、石田雄哉
真野直仁、山中風葵、永瀬広明、保坂大貴、渡會友季
●桜工賞: 久保田幸也、西口義和、平岡恭也
●電子工学専攻賞: 梅津友紀、唐鎌侑馬、小川恭正、岡本卓也、森敦司
●TOEIC優秀賞: 井上直哉、野平真義、平澤慶樹、藤井陸功、保坂大貴
三觜大喜、小野蒼太、唐鎌侑馬、平岡恭也、森敦司、永瀬広明
●TOEIC敢闘賞: 倉島勇太、藤本佳奈、堅田卓弥
●TOEIC努力賞: 磯江雄介、小林祐希、平山慶明、木下耀
●電気学会東京支部電気学術奨励賞: 渡會友季
塚本研究室では本年度も研究によく励み, 6件の学会発表と7件の学内発表に挑みました!
下記がその詳細です。
〇 12月17日 第44回日本磁気学会学術講演会
17aC-3:小松田恭祐, 塚本 新(教授)
:L10–FePt作製プロセスにおける実効的組成比変動現象の起源および抑制検討
〇 2月6日 材料科学に関する若手フォーラム
・石栗琳佳:高磁気異方性材料の動特性評価に向けた磁気光学的方法の検討とFe系合金薄膜の磁気光学特性評価
・石田雄哉:全光型磁化反転特性を有する磁性体における磁気光学物性の偏光依存性及び内部磁界の検討
・往蔵隆成(優秀発表賞, 卒業生情報科学専攻在籍):電子顕微鏡観察像におけるナノ微粒子群特徴量抽出・評価に向けた自動解析プログラムの開発
・小林祐希 (優秀発表賞):GdFe フェリ磁性体における電流磁気効果への試料温度と磁化状態の寄与検討
・小松田恭祐: L10–FePtナノ磁性微粒子形成における基板表面改質効果の検討
・髙橋蒔生:光学干渉構造を有するGdFeCo薄膜の全光型磁化ダイナミクス計測と物性評価
・田島大輝 (優秀発表賞):偏光依存型全光型磁化反転制御の安定・増大に向けた磁気光学干渉構造膜の検討
〇 3月5日 マグネティックス研究会
MAG-21-004:小松田恭祐, 吉川大貴(助手), 塚本 新(教授)
:FePtナノ微粒子作製プロセスへの基板表面改質導入によるL10型規則合金相生成率の向上検討
MAG-21-008:髙橋蒔生, 田島大輝, 吉川大貴(助手), 塚本 新(教授)
:光学干渉層/GdFeCo磁性薄膜における超短時間磁化ダイナミクスおよび偏光状態依存性
〇 3月9日 2021年電子情報通信学会 総合大会 ISS特別企画「ジュニア&学生ポスターセッション」
ISS-A-069:神林悠太 (優秀発表賞, 卒業生情報科学専攻在籍) , 伊藤彰義(名誉教授), 塚本 新(教授)
:CT画像読影診断支援システムに向けた深層学習(U-Net)による肝臓がん領域抽出
〇 3月17日 第68回応用物理学会 春季学術講演会
17a-Z19-2:田島大輝, 吉川大貴(助手), 塚本 新(教授)
:実効的磁気円二色性に着目した磁気光学干渉構造膜の光吸収率
17a-Z19-3:髙橋蒔生, 吉川大貴(助手), 塚本 新(教授)
:光学干渉構造を有するGdFeCo薄膜の全光型磁化ダイナミクス計測評価
この発表により、本分野が更なる発展を遂げることが出来たことを確信しております。
来年度も更なる発展ができるよう全力で研究に取り組み、発表の場で成果を報告していきたいと思います。
2021年3月13日に, 学生博士賞受賞者発表会と成果報告会が挙行されました。
本年度は,昨年度新型コロナ対応で発表会が中止となった令和元年度受賞者と合同で実施されました。
平成19年(2007年)の「未来博士工房」発足時より続くPC工房活動には、
例年1年生から3年生までの全電子工学科の学生が参加しており、
電子工学科(PC工房)からは、令和元年度18名,令和2年度22名(内1名は航空宇宙工房にて受賞)の皆さんが受賞されました。
おめでとうございます。
受賞発表会と成果報告会は全8工房合同で開催されましたが、
中川委員長(電子工学科教授)取り纏めのもと,インターネット上で受賞者発表会が実施され、
学部長挨拶、選考経過報告と結果発表の後に、日頃から支援いただいている理工学部校友会の外山会長にご祝辞を頂きました。
続けて開催された未来博士工房成果発表会(理工学部校友会との合同開催)では、
理工学部校友会の加藤事業委員長からご挨拶をいただいた後、8工房による13件の成果発表会が行われました。
PC工房からは
令和元年度:野平真義さん
令和2年度:堀江瞭汰さん
から代表し、報告をしていただきました。
ZoomとYouTubeを併用しての開催となりましたが、合わ
せて200名の参加があり、
受賞者達による素晴らしい成果発表と
なりました。
また, 受賞された皆様は下記の方々です(敬称略)。
(令和2年度受賞者)
新垣 雅斗 五十嵐 春奈 池田 健人
井筒 雄斗 内海 壮 大西 尚征
小川 正慈 鹿嶋 暁 片野 英淳
菊池 優作 北澤 楓太 車井 健慎
小平 葵 佐々木 蓮 眞田 健太
宋 嘉浩 曽我 勇斗 高橋 大我
星野 陽太 堀江 瞭汰 舛巴 孝太郎
松本 雅輝
(令和元年度受賞者)
飯塚 翔平 磯江 雄介 郭 偉華
木下 耀 小林 馨 小林 祐希
田川 理人 梨本 大晴 野平 真義
平澤 慶樹 藤井 陸功 松本 佑典
命婦 隼也 八ツ橋 拓真 山寺 航平
山中 風葵 渡會 友季 永瀬 広明
日本大学理工学部の学科HPに、
本学科の助教である呉先生が出演する模擬講義の動画である
「スマートフォン分解&電子工学」
を公開しておりますので是非登録し、視聴してください。
https://www.cst.nihon-u.ac.jp/virtualopencampus/2021/
(リンク先の動画は、理工学部オープンキャンパスへの登録後に視聴可能です)
2021年3月10日 SACLA(理化学研究所Spring-8・X線自由電子レーザー)が主催する
国際会議にて塚本教授の招待講演が行われました。
塚本教授はこれまでに, 特殊な磁性薄膜に関わる国際的な研究を展開し,
世界 4 か所(ドイツ・スイス・アメリカ・日本)の加速器施設の結果に基づく
数々の発見的知見をNature誌やPhysical Review誌などで発表してきました。
それに基づき, 本年 日本最大級の加速器施設の1つSACLAの国際会議で発表を実施しました。
SACLA Users’ Meeting 2021
セッション:B2: Soft X-ray FEL beamline (BL1) “Advanced science by frontier spectroscopies with soft X-ray FEL”
講演題目:Observation and application of ultrafast magnetism
講演日:令和3年3月10日
http://xfel.riken.jp/usersmeeting2021/pdf/BreakoutSessions_Program.pdf
2021年3月5日にOnlineで電気学会・電子情報通信学会連催 マグネティックス研究会が開催され、
塚本研究室M2の髙橋蒔生さんが、電子情報通信学会磁気記録・情報ストレージ研究会 委員長賞を受賞しました。
おめでとうございます。
<発表内容は以下のとおりです>
会議名: 電気学会・電子情報通信学会連催 マグネティックス研究会
受賞名: 電子情報通信学会磁気記録・情報ストレージ研究会 委員長賞
講演題目: 「光学干渉層/GdFeCo磁性薄膜における超短時間磁化ダイナミクスおよび偏光状態依存性」
講演番号:MAG-21-008
著者: 髙橋蒔生, 田島大輝, 吉川大貴, 塚本 新
電子工学実験Iでは,「自由企画実験」と題して
各人が興味のあるテーマに対して自分で立案し実験を行います。
本年度は感染症対策により,
これまでの実験の成果を動画にまとめて発表を行いました。
その中でも特に優秀な成果を挙げていた学生に
以下の賞が贈られることが決まりました。おめでとうございます。
最優秀賞:
青山 虎白 『プログラミングによって温湿度計を作る』
下段 翔 『スペクトラムアナライザアプリを用いた音波観測』
優秀賞:
高橋 宙鈴 『ペルチェ効果とゼーベック効果』
鳥羽 慧寛 『気体別の音の速さの違いの観測』
柳田 大輔 『光のスペクトルの計測』
若林 達也 『Pythonを用いてゲーム作成』
2021年2月24日に、電子工学専攻の修士論文審査会が行われました。
審査会は、十分なコロナ対策が実施された中で、対面型の口頭発表形式で行われました。
発表時間は12分、質疑応答時間は6分でした。
発表者は緊張しながらも、大学院2年間の成果を、皆堂々と発表していました。
質疑応答では、教員からの様々な質問を受け、大変だったと思います。
回答に詰まってしまった学生もおりましたが、審査会が終了した後の充実した表情ははればれとしていました。
今後も幾度となく、このような発表会をこなしていくことになると思います。
社会での今後の活躍に期待いたします。
メディア講義に向けてこれから新しくPCを購入しようと考えている
令和3年度新入生および在学生を対象に、
電子工学科推奨PCスペックを掲載しました。
ファイルはここからダウンロードしてください。
【推奨するスペック】
OS: Windows 10
※入学後に大学から提供されるメールアドレス(通称:NU メール)を用いて
Microsoft の「Office365(エクセル、ワードなど)」が無償でインストールできます。
※Mac でも「Office365」が動く機種であれば問題ありません
(Office 365 for Mac のサポート対象は macOS 11(Big Sur)、10.15(Catalina)、10.14(Mojave))。
CPU: Core i5 または Core i7 第 8 世代以上
メモリ: 8GB 以上
ストレージ: SSD 128GB 以上
キーボード,ウェブカメラ・マイクを有すること
無線 LAN が利用できること
モニタ解像度: 1920×1080(Full HD) 以上
モニタ外部出力: VGA 端子 又は HDMI 端子 (変換アダプターでの対応でも可)
バッテリ駆動時間:最低でも4 時間程度は使用できること(推奨は6時間程度)
有線 LAN(必須ではない): 1Gbps
USB ポート: USB3.0 以上
本体重量:(たまに持ち歩く場合) 1.5kg 程度、(頻繁に持ち運ぶ場合)1.0kg 程度
同等な重量のペットボトル飲料等をカバンに入れ,運べるかを確認してください
【推奨する通信環境】
通信量の制限のない回線が適しています。
上限が定められている契約では,通信量が上限に達してしまう可能性がありますので,
契約状況を確認してください。
可能な限り,固定回線によるインターネット接続(定額制)の環境を自宅に整備することを推奨します。
【補足事項】
1 販売店が学生向け価格を用意している場合もありますので,購入する際には確認してください
2 Microsoft Office 製品(Word, Excel, PowerPoint 等)は,無償でインストール可能です
※購入するPCにインストールされている必要はありません
※無償インストールの手順については,別途通知します
3 2以外のソフトウェアを購入する際には,学生向けの無償提供やアカデミックライセンスでの提供
が行われている場合もありますので,事前に確認してください
4 その他,PCや通信環境については,以下の連絡先にお問い合わせください
ashizawa.yoshito@nihon-u.ac.jp [担当:芦澤]
2021年2月6日(土)、オンラインにおいて第30回材料科学に関する若手フォーラムが開催され、
電子工学専攻4名、電子工学科7名の学生も研究発表を行いました。
発表形式は、ショートプレゼンテーションとインタラクティブ発表の2セッションで構成されていました。
特にインタラクティブ発表では、初めての試みながら(例年はポスター発表)、
他分野の教員や学生と議論して研究内容を相手に伝えるだけでなく、
今後の研究活動に役立つ新たな考え方など多くの知見を交換・議論していました。
本学科・専攻からは、電子工学科4年塚本研究室の小林祐希さん、
髙橋研究室の藤井陸功さん、
電子工学専攻1年の田島大輝さんの3名が優秀発表賞を受賞しました。
講演題目は以下のとおりです。おめでとうございます。
電子工学科 塚本研究室 4年 小林祐希
7.「GdFeフェリ磁性体における電流磁気効果への試料温度と磁化状態の寄与検討」
電子工学科 高橋研究室 4年 藤井陸功
15.「トンネルFET(TFET)のID-VD立ち上がり特性に関する検討」
電子工学専攻 塚本研究室 1年 田島大輝
10.「偏光依存型全光型磁化反転制御の安定・増大に向けた磁気光学干渉構造膜の検討」
さらに, 電子工学科 塚本研究室の往蔵隆成さん(電子工学科卒業後 情報科学専攻在籍)も
優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
情報科学専攻1年 往蔵隆成
4. 「電子顕微鏡観察像におけるナノ微粒子群特徴量抽出・評価に向けた自動解析プログラムの開発」
昨年の2020年12月2日(水)に、令和2年度理工学部学術講演会が開催され、
多くの電子工学専攻の院生や電子工学科の学部生が研究成果の報告をおこないました。
コロナの影響により、理工学部学術講演会は初めてのリモートでの開催であったにも関わらず非常に活況でした。
そのような中、大谷研究室電子工学科4年松本佑君が発表した
「アンダーサンプリングを用いた無線評価システムにおけるイメージ信号のシンボルレートの影響」、
佐伯研究室電子工学専攻2年小野蒼太君が発表した
「楕円型ホーンの副反射鏡位置に対する一検討」、
中川研究室電子工学専攻2年村田耕樹君が発表した
「有機金属分解法における熱処理工程による表面形状と結晶解析」、
岩田研究室電子工学専攻2年小川恭正君が発表した
「電極間を架橋する面内配向単層カーボンナノチューブの作製」、
同じく岩田研究室電子工学専攻2年平岡恭也くんが発表した
「パルスレーザ堆積法によってc面サファイア基板上に作製したエピタキシャルYbFe2O4/Fe3O4積層膜の結晶構造評価および面内電気特性」
が優秀発表賞に選ばれました。おめでとうござます。
厳しい環境下に置かれても皆さんが努力した結果だと思います。
写真は、小野蒼太君、村田耕樹君、小川恭正君と平岡恭也君の受賞写真です。今後の活躍に期待します。
2021年1月30日の午後1時に、
電子工学科・電子工学専攻のOBOGによる進学就職のための講演会を開催しました。
本企画は、例年では理工学部船橋校舎13号館の階段教室にて、
講演者と学生が直接受け答えができるようセッティングしていましたが、
今年はコロナの影響により、zoomによる開催となりました。
今回の講演者は、電子専攻修了生2名と、電子情報工学科卒業生1名に依頼を行いました。
各講演者からは、就職活動体験談や技術者にとっての大学院進学の大切さなど、
これから真剣に進路を決めることとなる学生たちにとって、
大変有意義な話をしていただくことが出来ました。
質疑応答の時間においては、zoomを用いた講演ということもあってか
最初は気恥ずかしさから質問がなかなか出ない状況でしたが、
講演者の方がた同士の気の利いたトークなどにより、
次第に活発な質疑応答が行われ、最終的に非常に盛り上がりを見せました。
本企画をきっかけに、これから進路を決める学生の行く末が
より良きものとなることを願っております。
令和2年12月15日に中川・芦澤研究室所属の電子工学専攻1年の黒岩海斗君が、
第44回日本磁気学会学術講演会(オンライン)で研究成果の発表を行いました。
黒岩君の研究は、高感度磁気センサに向けて弱磁界で大きな磁気表面プラズモン効果を観測を目指す研究です。
黒岩君は、軟磁気特性に優れるMnZnフェライトに着目して、本材料を用いた磁気表面プラズモン効果を初めて観測し、
さらに、良質なMnZnフェライト結晶相を形成するための熱処理過程を解析しました。
多くの質問をもらって研究を進める知見を得たことで、研究を進める意欲が一層高まりました。
今後の研究の発展が期待されます。
講演タイトルは以下の通りです。
「磁気表面プラズモン効果用Mn-Zn-Fe-O 薄膜の熱処理過程の解析」 黒岩海斗、芦澤好人、中川活二
電子工学科元教授である山本先生が、
12月15日(火)に名誉教授の称号を授与されました。
これからも引き続き電子工学科の指導をお願いします
令和2年9月8日~11日、日本物理学会が開催されました。
永田研究室所属の博士前期課程電子工学専攻1年の大久保君、高山君が発表しました。
学会デビューがオンラインになってしまい不便な点もありましたが、良い経験になったようです。
発表の詳細は以下です。
「単独ドメインの観測を目指した磁気光学効果測定システムの立ち上げ」大久保雄祐, 村山大成, 永田知子
「YbFe2O4のサイト置換・酸素量制御による電気特性変化」高山虎之介, 大栗修平, 永田知子
今後の活躍にも期待しています。
令和2年9月15日(火)、電子情報通信学会ソサイエティ大会(オンライン)にて、
三枝研究室の学部4年生 永瀬広明君が
「間隔制御平面アレーアンテナの放射パターンの解析」
というタイトルで研究成果を発表しました。
質疑により今後の研究進展のヒントが得られました。
今後の活躍が期待されます。
令和2年9月2日に電子工学専攻1年の保坂弘輝君が、
「アルミニウムを金属層に用いたビスマス鉄ガーネット薄膜の磁気表面プラズモン効果の検討」
新型コロナウイルスの影響で、新潟で行われる予定であった基礎・材料・共通部門大会がオンラインでの実施になったので、
保坂君は船橋キャンパスの研究室の自分の席でコンピュータに向かって発表を行いました。
ポスター発表では、参加者が自由にポスターを閲覧できる時間と発表者がオンラインで説明や質疑を行うコアタイムがありました。
通常のポスター発表では、聞きにきている特定の人に対して説明し、議論を中心とした発表が行われますが、
オンラインでのポスター発表では、一般聴講者にむけて説明するので、まるでオーラルプレゼンテーションのようでした。
そのような状況において保坂君は、ほど良い緊張感をもって、丁寧に説明し、質問に対しては適切に回答を行いました。
発表を終えた保坂君は、
「新潟に行けなかったのは残念だったけど、しっかり発表出来て良かった。研究をさらに発展させていきたい」
博士前期課程2年の阿久津健君(大谷研究室所属)が7月7日から9日に開催されたIEEE Region8主催の
「2020 43rd International Conference on Telecommunications and Signal Processing (TSP)」
に参加し研究成果を報告しました。
発表タイトルは
「Wavelength Division Multiplexing Method Using Camera with CMOS Image Sensor for Visible Light Communication」
で、カメラを用いた可視光通信に関する研究でした。
カメラを用いた可視光通信は、
照明器具とカメラを搭載している機器を活用した新しい通信サービスの実現に向けて研究が進められています。
今回発表した提案方式は、イメージセンサの内部構造を活用した新しい通信方式です。
今回はイタリアで開催される予定でしたが、コロナウイルスの影響で自宅からオンラインでの発表になりました。
今後の阿久津君の活躍に期待したいと思います。
永田知子助教と、令和元年度に学部を卒業した本宮正隆君、磯部響季君、徳永聖君による、電子型強誘電体の異常光応答に関する研究成果がTransactions of the Materials Research Society of Japanに掲載されました。
通常、半導体に光を当てるとその光強度に比例した数の電導キャリアが生成しますが、電子型強誘電体に光を当てると光強度に対して電導キャリアが指数関数的に増加することがわかりました。この現象を太陽電池に用いれば、発電効率の理論限界を超える可能性があります。光センサーとして使うことも可能です。
“Increase in Electric Conductivity of YbFe2O4 under Ar laser Irradiation”
Tomoko Nagata, Masataka Motomiya, Hibiki Isobe, Takara Tokunaga,
Transactions of the Materials Research Society of Japan. Volume 45 Issue 2 Pages 35-37 (2020).
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tmrsj/45/2/45_35/_article/-char/en
新年度が始まりました。船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています。
電子工学科では、新年度から菅野翔太 助手が着任されました。また、呉研 助手が助教に昇任されました。電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
日本大学理工学部電子工学科 令和元年度学位伝達式内において、佐伯勝敏教授が指導する学部4年丹羽春太君と大谷昭仁教授が指導する学部4年小池夏未さんの「令和元年度 電気学会東京支部電気学術奨励賞」および「令和元年度 電気学会東京支部電気学術女性活動奨励賞」の表彰式が行われました。両賞は、電気技術の振興と奨励を図り、学生会員のさらなる獲得および会員の定着を目的に、東京支部に所属し、原則として、東京支部管轄内の学校に在席する当該年度に学部を卒業(予定)の学生会員の中から、電気工学を修めた優秀な学生を表彰する制度です。丹羽君と小池さんは、電気学会学会電子回路研究会、電気学会協賛 IEEE IM Society Tokyo/Japan Joint chapter主催 2019年度 第2回「学生研究発表会」での発表実績や日頃の研究成果および学修成績の高さが認められ受賞しました。2名の今後の活躍が期待されます。
大谷教授が、令和2年3月6日付けで電気学会より、フェローの称号を授与されました。電気学会フェローの称号は、電気・電子・情報通信とその関連分野技術の見識に優れ、責任ある立場で長年にわたり指導的役割を果たし、社会および本会の発展に顕著な貢献をなした者に対して授与されるものです。今回、大谷教授の長年の光通信用計測技術の研究開発およびミリ波帯無線通信用計測技術の研究開発と、国際標準化活動に関する功績に対して、フェロー称号の授与がなされました。今年度は、39名がフェローとして認定を受けています。今年度の電気学会フェロー認定者は、電気学会HP(https://www.iee.jp/blog/fellow2019/)より確認できます。おめでとうございました。
電子工学実験Iでは,「自由企画実験」と題して各人が興味のあるテーマに対して自分で立案し実験を行います。
2019年11月6日・11月7日に,これまでの実験の成果をポスターにまとめて発表を行いました。
その中でも特に優秀な成果を挙げていた以下の学生の受賞が決まりました。おめでとうございます。
最優秀賞:
寺田 伊吹 『自作暗号化アルゴリズム』
平野 龍介 『羽の与える発電量の変化』
優秀賞:
板橋 歩 『条件の変化による表面張力の変化』
海藤 光 『偏光万華鏡の作製とスペクトルの観測』
髙野 慧祐 『コレステリック液晶の特性調査』
野口 大翔 『光通信による情報の伝達実験』
藤澤 龍聖 『IHの製作』
森戸 悠真 『からまないイヤホン』
令和2年2月17日、令和元年度永田研卒業研究発表会を行いました。
研究室1期生の学生で、装置の立ち上げから始めたため随分苦労しましたが、なんとかデータを出すところまで辿り着くことができ、貴重な体験になったと思います。
1年半のがんばりが見える、大変良い発表会になりました。
今後の活躍も期待しています。
2020年2月8日(土)、船橋校舎の13号館において、「OB・OGによる進学及び就職活動,入社後の体験談」と題した講演会が、理工学部校友会電子部会および電子工学科により開催されました。
本学科では、毎年、在学生の皆様が今後の進路選択・視野を広げる機会として、社会で活躍されているOB・OGの方をお招きし、講演会を開催しております。
本年度は4名の卒業生にお集まりいただき、大変有意義なご講演をいただきました。100名ほどの大学院生・学部3, 4年生が熱心に耳を傾け、世の中で大いに活躍されている先輩方の話を拝聴しました。
河嶋 利孝 氏 (1984年度 電子工学専攻 修了)Future Trends Research
荒滝 新菜 氏 (2000年度 電子工学専攻 修了)富士通株式会社
太田 武志 氏 (2011年度 電子工学専攻 修了)東芝インフラシステムズ株式会社
齊藤 日菜 氏 (2017年度 電子工学専攻 修了)パイオニア株式会社
令和2年2月8日、令和元年度女子学生が広報活動を考える会を実施しました。
学部1年生から院生までの女子学生が集まり、女子学生の視点から魅力的な学科について話し合いました。
また、学年を超えた女子学生同士の交流の場ともなり、新しいつながりが生まれていることを実感しました。
おおいに盛り上がり、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
令和2年1月29日(水)、日本建築学会 建築電磁環境に関する研究発表会2020(建築会館)にて、三枝研究室の大学院2年生 志賀甘奈さん、学部4年生 會田晃平君の2名がそれぞれ「電磁シールド扉の性能評価における評価対象外欠陥の影響を低減する方法」、「シールドルームの空間性能評価における測定ラインの本数に関する検討」というタイトルで研究成果を発表しました。発表後は活発な質疑が行われました。
令和元年度理工学部学術講演会において、電子工学科・電子工学専攻の学生7名が優秀発表賞を受賞しました。
受賞情報は以下の通りです。おめでとうございます。
【口頭発表】
「熱酸化Si基板/Fe界面におけるFe化合物形成による磁気特性への寄与」
○小松田恭祐(日大理工・学部・電子)・塚本 新(日大理工・教員・電子)
「ソース不純物濃度がトンネルFETのID-VD特性に及ぼす影響」
○三田梓郎・唐鎌亮太・岸 佳祐・山口直弥(日大理工・院(前)・電子)・高橋芳浩・呉 研(日大理工・教員・電子)
「FPGAを用いた側抑制を有する網膜外網状層モデル構築に対する一検討」
○白江健太郎(日大理工・院(前)・電子)・佐々木芳樹・佐伯勝敏(日大理工・教員・電子)
「IoTシステムを考慮したマイクロ波無線電力伝送方式に関する基礎研究」
○吉田匠吾(日大理工・学部・電子)・三枝健二(日大理工・教員・電子)・小林一彦(日大理工・客員研究員・電子)
【ポスター発表】
「DC-RFマグネトロンスパッタ法により作製したNi-Cu薄膜合金触媒の結晶性向上」
○竹原広樹(日大理工・学部・電子)・鈴木雅登(日大理工・院(前)・電子)・岩田展幸(日大理工・教員・電子)
「電子型強誘電体YbFe2O4のHe-Neレーザー照射下電気特性」
○本宮正隆・磯部響季・徳永 聖(日大理工・学部・電子)・永田知子(日大理工・教員・電子)
「無線通信評価における発振器とIQ 信号のジッタが及ぼす誤差の測定」
○飯島拓海(日大理工・学部・電子)・大谷昭仁(日大理工・教員・電子)
令和2年1月20日(月)、三枝研究室の研究報告会を開催しました。参加者は、大学院生5名、学部生7名です。修了研究、卒業研究の進捗状況について報告しました。いよいよまとめに近づいてきました。各自、設定した目標の達成に向けて精力的に研究を進めています。
令和2年1月9日、永田研の研究報告会を行いました。
卒業研究期間も残りわずかとなり、着々と進めている様子が伝わりました。
大谷研究室を2019年3月に卒業した千葉脩人君の2018年度IEEE Student Award受賞式が、長岡技術科学大学(まちなかキャンパス)にて執り行われました。この授賞式は、千葉君が昨年発表した「TD-OCTにおけるFPGAを用いたフィルタの仕様検討@佐賀大学」が優秀だと認められたことに対して行われたものです。卒業後の表彰式となりましたが、確実に千葉君の成功体験になったと思います。現在、働いている企業でも、これまで以上に頑張ってくれることを期待したいと思います。また、同会場で、IEEE主催2019年度第2回学生研究発表会が開催され、小池夏未さんが、「RZを用いた夜間可視光通信における偽色抑制システムの提案」、神崎輝君が「DMDを用いた可視光光通信におけるフリッカの減少と明るさ保持周波数帯の提案」を発表しました。さらに、同会場で開催された電気学会 計測・知覚情報合同研究会でも、修士1年生の川口大陸君が「テラヘルツ波のフォトニック結晶アンテナの検討」を発表しました。ぞくそくと後輩たちも成果を残してきています。今後も大谷研所属学生のさらなる成長に期待しています。
2019年12月10日-14日にかけて横浜にて開催された「Materials Research Meeting (MRM) 2019国際会議」において岩田展幸教授が組織委員会・委員、シンポジウム・H-3「Advanced Functional Oxides: Processing, Characterization and Devices」のオーガナイザーを務めました。本シンポジウムは、ヨーロッパMRS(E-MRS)、日本MRS(MRS-J)との合同シンポジウムであり、今回で第5回目となりました。各オーガナイザーの先生方の努力の結果、海外から申し込まれまた発表件数は全体の約30%となり、世界の最先端の成果と技術を存分に堪能し、議論できたことは貴重な財産となったようです。また、本シンポジウムにオーガナイザーとして参加したE-MRSの副会長・Prof. Valentinと岩田展幸教授が中心となり、第6回E-MRS/MRS-J合同シンポジウム開催の議論を行い、2021年にヨーロッパで開催することとなったそうです。併せて、MRM2020、2020年日本MRS年次大会では酸化物に関するシンポジウムを提案することも決まったそうです。なお、発表タイトルは、「Magnetic Properties of Ferromagnetic Materials/r-plane oriented Cr2O3 Multilayers grown on YAlO3 (001) Substrate」「The Growth of YbFe2O4 Thin Films Prepared by Pulsed Laser Deposition Method with Different Energy Density at the Target Surface and Different Oxygen Partial Pressure」です。
2019年11月30日、横浜情報文化センターにて開催された「日本MRS創立30周年記念シンポジウム」において岩田展幸教授が「招待ポスター」発表を「機能性先進酸化物マテリアル」のタイトルで発表を行いました。日本MRS年次大会、IUMRS国際会議においてシンポジウム開催を継続して開催したことで、近畿大学・西川博昭教授、東北大学・藤原宏平准教授、高知工科大学・山本哲也教授と共に、「貢献賞」を授与されました。
大谷教授が指導する学部4年生2名、修士2年生1名が11月27~29日に佐賀大学で開催されたIEEE主催第一回学生発表会、電気学会計測研究会で発表を行いました。学部生は両者ともに初めての学会発表であり、会場の雰囲気に圧倒される様子が見受けられました。大学院生はこれまでの経験を活かした堂々とした発表でした。3名の発表題目はそれぞれ
「LEBRAにおける医薬品の吸収スペクトル測定光学系の提案」
「FDTDシミュレーションソフトEEM-FDMの有効性に関する検討」
「フォトニック結晶構造を用いた導波路一体型アンテナ」
です。今後の活躍が期待されます。
令和元年11月28日、第29回日本MRS年次大会において、永田知子助教が電子型強誘電体の異常光応答について報告しました。
通常、半導体に光を当てるとその光強度に比例した数の電導キャリアが生成しますが、電子型強誘電体に光を当てると光強度に対して電導キャリアが指数関数的に増加することがわかりました。この現象を太陽電池に用いれば、発電効率の理論限界を超える可能性があります。光センサーとして使うことも可能です。
発表を聞きに来てくれた他大学の先生との共同研究も決まりました。
2019年11月27日-29日にかけて横浜にて開催された「第29回日本MRS年次大会」において岩田展幸教授が組織委員会・委員を務めました。また、シンポジウムD「ナノカーボンマテリアル」において、大学院生・鈴木雅登君、小川恭正君が、それぞれ「DC-RFマグネトロンスパッタリング法により作製したエピタキシャルCu ‐ Ni(111)合金上へのグラフェン成長」「成長中の自由電子レーザー照射によって面内配向およびカイラリティ制御された単層カーボンナノチューブの作製」のタイトルで発表を行いました。シンポジウムG「マテリアルズ・フロンティア」では、大学院生・久保田幸也君、平岡恭也君、岡本卓也君、学部生・寺地勇博君が、それぞれ、「YAlO3基板上に成膜したPt/Co/r-Cr2O3積層膜の交換バイアス磁場の条件探索」「パルスレーザ堆積法によるエピタキシャルYbFe2O4/Fe3O4積層膜の作製と電気的特性」「CaFeOx/LaFeO3人工超格子及び積層膜のCaFeOx層中のCaFeO3存在比率に対する磁気特性比較」「パルスレーザ堆積法によるYSZ(111)およびAl2O3(0001)基板上のYbFe2O4の薄膜作成」のタイトルで発表を行いました。
高橋芳浩教授は,理工学部の教員5名と共に日本大学理工学部・西安理工大学合同学術講演会参加のため,2019年11月7日に西安理工大学(中国・西安市)を訪問.Yunhe Liu西安理工大学副学長を表敬訪問した後, 主にSchool of Material Science & Engineering(材料科学工程学院)の教員・学生に対し”Radiation Effects on Semiconductor Devices”(半導体デバイスに対する放射線照射効果)と題した講演を行ないました.
電子工学実験Iでは「自由企画実験」と題して、個人が自分の興味のあるテーマを自分で立案し自分で企画し半年かけて研究します。
令和元年度は例年よりさらに多様性が増し、興味深いテーマの実験が多く行われました。暗号化技術の開発、音源の振動の光学的読み取りと再生、人体の熱伝導や脈動をテーマにした実験など、一風変わった実験や高度な実験も多くありました。
11月6日・7日に行ったポスター発表では、成果物の展示・実演やホワイトボードを駆使した発表を行う学生も多く、また、普段の授業で接しない教員にも積極的に自分の研究内容をアピールする様子も多く見られ、良い発表会となりました。
電子工学実験Iでは「自由企画実験」と題して、個人が自分の興味のあるテーマを自分で立案し自分で企画し半年かけて研究します。
令和元年度は10月30日、31日についに最終回を迎えました。最後の最後で目的を達成できた1年生もおり、なんとかやり切ったという嬉しそうな顔も多くみられました。
11月6日、7日には半年間の成果を発表するポスター発表会が行われます。
10月26日から10月27日において、新潟県八海山で開催された2019年度電気学会東京支部学生研究発表会で、卒業研究で進めている内容を発表しました。発表題目は、それぞれ、「電気光学効果を用いた単一光源による双方向水中可視光通信システムの検討」、「THz医薬品検査システムでのATR法を用いた受信部の提案」、「磁化反転現象計測システムに用いる非球面レンズの検討」です。初めての外部の研究発表会への参加ということもあり、緊張してしどろもどろしてしまいましたが、発表準備がきちんとできたこともあって、他大学の先生からお褒めをいただきました。一段と成長が見えた3人でした。今後も頑張ってもらいます。
令和元年10月21日、永田研の研究報告会を行いました。
後期が始まり研究に取れる時間が短くなってしまいましたが、12月の理工学部学術講演会に向けて皆意識を高めました。
電子工学科 塚本新教授、吉川大貴助手らのロシア量子センター V. I. Belotelov教授グループ他との共同研究の成果「Plasmonic layer-selective all-optical switching of magnetization with nanometer resolution」が10月21日付で国際学術誌「Nature Communications」に掲載されされました。
これまで、塚本教授らは自身の発見したフェムト秒パルスレーザーによる超高速全光型磁化反転現象を利用し、光の性質を活用した高密度化方法として多層磁気記録層からなる記録媒体への層選択的磁化反転制御の研究を進め、既存の磁場駆動による方法では不可能な制御が可能である事を明らかにしておりました。一方、完全に各層を選択的に磁化反転制御する事が課題となっておりました。
この程、プラズモニクス研究を推進しているV. I. Belotelov教授のグループらとの共同研究により、異種原子層界面におけるプラズモン-ポラリトン励起特性を設計する事により、偏光状態を変える事で選択的に各層の磁化状態の制御が可能であることを実証ー新規超高速多層全光型磁気記録法の提案と実証を行いました。
<論文情報>
「Plasmonic layer-selective all-optical switching of magnetization with nanometer resolution」Nature Communications (2019).
https://www.nature.com/articles/s41467-019-12699-0
来る10月13日(日)に本学部駿河台校舎において,駿河台桜理祭(学部祭)及びホームカミングデーを開催する旨皆様に御案内させていただいておりますが,台風19号による悪天候及びその影響による交通機関の混乱等が予想されるため,開催中止とさせていただきます。開催を心待ちにしていた皆様及び関係者の皆様には,多大な御迷惑をおかけしたしますが,事情御賢察の上,御理解くださいますようお願い申し上げます。
なお,来る11月2日(土)~3日(日)に本学部船橋校舎において船橋桜理祭(11月3日(日))は船橋キャンパスウォッチング 短大オープンカレッジ同時開催)が開催されますので,皆様お誘いあわせの上,御来場くださいますようお願い申し上げます。
本学部公式WEBサイト https://www.cst.nihon-u.ac.jp/
本学部公式FB https://www.facebook.com/NihonUniversity.CST
本学部公式ツイッター https://twitter.com/NihonUniv_CST
令和元年10月7日に,経済産業省より産業標準化事業表彰の受賞者と共に国際電気標準会議(IEC)によるIEC 1906賞の受賞者が正式に発表され,令和元年10月8日に,経済産業省が主催する工業標準化事業表彰式(東京都千代田区の都市センターホテル)にて電子工学科作田特任教授がIEC 1906賞を受賞しました。
IECは,世界の国際標準を開発する3つのグローバル姉妹組織(IEC,ISO,ITU)の1つで,すべての電気,電子,および関連技術の国際標準を準備および公開している世界有数の組織です。
1906賞は,IECの創設年(1906年)を記念し2004年に作成された賞で,IECの活動に関連し,委員会の作業の進展に多大な貢献をしたIECエキスパートを称えるものです。
令和元年10月7日(月)、三枝研究室の研究報告会を開催しました。参加者は、大学院生5名、学部生8名です。各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について報告しました。いよいよ後期が始まりました。卒業研究は折り返し点に到達し、ますます精力的に研究を進めています。
電子工学科大谷昭仁教授が委員長として活躍している電気学会計測技術委員会の先生方(電子工学科 今池准教授、短期大学部 田邊教授含む)が、京都大学iPS細胞研究所(CiAR)を訪問されました。訪問の目的は、iPS細胞の再生医療応用における細胞の品質評価技術や計測技術に関する情報を得るためです。iPS細胞は、再生医療や創薬の分野で大きな期待をされています。しかしながら、品質評価コストが非常にかかることや、細胞の培養における歩留まりが悪いなどの問題を抱えています。また、現在の評価技術は、ほとんど外国のものであり、国産の技術が少ない状況です。大谷教授は、今後、このiPS細胞技術に関する国産の評価技術開発が重要と注目しています。今後の活躍に期待します。
2019年9月29日-10月2日にかけて、岩田展幸教授が京都大学・宇治キャンパス・化学研究所・黄檗プラザで開催された26th International Workshop on Oxide Electronics (:26th iWOE、第26回酸化物エレクトロニクスに関する国際ワークショップ)に参加しました。大学院生・久保田幸也君の研究成果を代打で岩田展幸教授がポスター発表しました。タイトルは、「Growth and Exchange Bias Field Behavior of Ferromagnetic Metals / (1-102) oriented Cr2O3 Multilayers on YAlO3(001) Substrates」です。本国際会議では、酸化物エレクトロニクスに関する著名な研究者が世界中から集まり、最新の研究成果について議論したようです。薄膜成長の非常に基本的かつ重要なテーマから応用を見据えた研究発表までさまざまだそうです。岩田展幸教授は、現研究テーマに用いている基板や薄膜成長、RHEED解析に関する新たな知見を得たようです。
10月2日の15時過ぎに3年生のゼミナール配属が4号館入口の掲示板に掲示されました。時間前から発表を心待ちにしていた多くの学生が、掲示のときには一気に集まりました。友人と喜んでいる学生や写真を撮っている学生など一喜一憂していました。これからゼミナールやその先の卒業研究を通じて、研究室で成長していくことを教員一同期待しています。
「フェリ磁性体における磁壁移動に対するスピン移行トルク効果を解明―反強磁性体を利用した高速動作磁壁メモリの実現へ道筋―」
電子工学科 塚本新教授、吉川大貴助手、二川康宏君(元電子工学専攻修士課程学生)らの、京都大学化学研究所研究グループ他との国際共同研究の成果が、9月19日付で国際科学誌「Nature Electronics」のオンライン版に掲載され、日本大学と京都大学の共同プレスリリースが行われました。
<プレスリリースより一部転載>
反強磁性的な磁化結合をもつフェリ磁性体の磁壁に対して、電流と磁化の相互作用であるスピン移行トルクが与える効果を実験および理論の両面から解明しました。本研究では、フェリ磁性合金ガドリニウム・鉄・コバルト(GdFeCo)の磁壁移動に対して、磁壁移動速度に占める非断熱スピン移行トルクの効果が大きいことを実証しました。本成果は、反強磁性体を利用した高速動作の磁壁メモリの実現へ向けた道筋となることが期待されます。
<背景> 磁壁レーストラックメモリは、電流を流した際にはたらくスピン移行トルクによって磁壁の位置を制御する事を基本動作とする、次世代型磁気メモリとして期待されています。近年、高速動作可能な磁壁メモリを実現するうえで、反強磁性体が有力な材料候補として精力的に研究されています。しかしながら、反強磁性体は自発磁化を持たないことから外部磁場による磁化制御が困難なため、反強磁性体の磁壁に作用するスピン移行トルクを実験的に調べた報告はこれまでありませんでした。
本研究成果は、2019年9月19日に、国際学術誌「Nature Materials」のオンライン版に掲載されました。
プレスリリース:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/documents/190919_2/01.pdf
京都大学HP:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/190919_2.html
<論文情報>
「Spin-transfer torques for domain wall motion in antiferromagnetically coupled ferrimagnets」
Nature Electronics, volume 2, pages389–393 (2019).
https://www.nature.com/articles/s41928-019-0303-5
2019年9月26日に京都大学で開催された第43回日本磁気学会学術講演会において、塚本新教授が「第42回日本磁気学会学術講演会開催への貢献」により、令和元年学会活動貢献賞を受賞しました。第42回日本磁気学会学会は、日本大学理工学部駿河台校舎にて開催し、電子工学科の多くの先生もご協力され、事務局長を務められた塚本教授が代表として受賞されました。
令和元年度の日本磁気学会表彰式が2019年9月26日に京都大学で開催され、中川・芦澤研究室卒業の原田俊英さんが、在学時の平成30年度 日本磁気学会学術講演会で発表した講演に関して学生講演賞(櫻井講演賞)を受賞しました。
発表内容は以下のとおりです。
会議名: 第42回日本磁気学会 学術講演会
受賞名: 学生講演賞(櫻井講演賞)
講演題目: 「有機金属分解法を用いたビスマス鉄ガーネット薄膜の作製および磁気表面プラズモン効果」
著者: 原田俊英、芦澤好人、中川活二
おめでとうございます。
2019年9月25日、バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung Bandung, Indonesia )(インドネシアでは上位3位以内に入る大学)へ岩田教授が訪問しました。訪問先は、「Faculty of Mathematics and Natural Science (FMNS) 」「Institute for Research and Community Services (IRCS)(研究施設)」および「School of Electrical Engineering and Informatics (SEEI)」です。IRCSの代表であるProf. Dr. Eng. Khairurrijal、SEEIの学部長であるProf. Dr. Jaka Sembiringと電子工学科との今後の共同研究に関して議論し、施設を見学しました。また、9月26日には、「Mercure Hotel, Nexa Bandung Supratman Bandung, Indonesia」にて開催された「7th The International Conference on Advanced Materials Science and Technology 2019 (7th ICAMST)国際会議」に参加し、基調講演(招待講演)を「Investigation of Materials Design and Fabrication Technique of Oxides Films for Electric Field Driven Novel Devices」のタイトルで行いました。参加した教授陣と議論し、彼らが、岩田教授にゆかりのある早稲田大学、Univ. of Twente、名古屋大学、広島大学にて数年間研究をしていたことを知り、世界は狭いと感じたようです。また、今後、インドネシアで開催される他の国際会議においても招待講演を行ってほしい旨、依頼されたようです。今後の国際的な共同研究の広がりに期待がもてる訪問だったようです。
電子工学実験Iでは「自由企画実験」と題して、個人が自分の興味のあるテーマを自分で立案し自分で企画し半年かけて研究します。
令和元年9月25日および26日、電子工学実験Iにおいて自由企画実験の中間発表を行いました。
1年生一人一人が真摯に課題に向き合い、結果を踏まえてゴールまでの計画を立てていました。
7月に自由企画実験が始まった頃からずいぶん成長していることがわかり、よい発表会となりました。
11月の最終発表会も楽しみです。
2019年9月18日-21日にかけて、岩田展幸教授が北海道大学札幌キャンパスで開催された第80回応用物理学会秋季学術講演会に参加しました。大学院生・平岡恭也君、岡本卓也君の研究成果を代打で岩田展幸教授がセッション6.4「酸化物エレクトロニクス」にて口頭発表を行いました。タイトルは、「パルスレーザー堆積法を用いたYbFe2O4/Fe3O4積層膜の作製」「LaFeO3/CaFeOx人工超格子および積層膜のCaFeOxの酸化度およびLaFeO3膜厚が磁気特性に与える影響」です。本学会では、多くの異分野との研究者と議論できるので、とても有意義な学会になったようです。特に、電子線回折実験、放射光施設を主に使用している研究者と知り合いになり、共同研究の約束もできたようで、今後の研究の発展に期待が持てそうです。
永田知子助教の研究がYano E plus 9月号(矢野経済研究所発行)に掲載されました。次世代先端デバイス動向として強相関電子系デバイスが取り上げられ、その研究者の一人として永田助教が取材を受けました。
Yano E plusは矢野経済研究所Webページに以下のように説明されています。
「エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポートいたします。」
詳細および9月号の目次は以下のWebページに掲載されています。
http://www.yano.co.jp/eplus/
令和元年9月12日(木)、電子情報通信学会ソサイエティ大会(大阪大学)にて、三枝研究室の大学院2年生 髙橋涼君、遠山勝久君、吉峯知明君の3名がそれぞれ「多重折り畳みアレーアンテナの放射特性のパネル数依存性」、「広帯域アンテナを用いた受信評価用電波暗箱の検討」、「間隔制御アレーアンテナの面的展開の検討」というタイトルで研究成果を発表しました。室内にいるほぼ参加者全員の理解が得られると共に、質疑により今後の研究進展のヒントが得られました。今後の活躍が期待されます。
令和元年9月12日、永田研の研究報告会を行いました。
理工学部学術講演会に向けて方針を固めることができました。
写真は発表の様子と、報告会後に各自実験データと向き合っているところです。
令和元年9月6日(金)、三枝研究室において、9月卒業生の卒業研究発表会及び中間発表会を開催しました。9月卒業生は、1年間の成果の集大成を発表しました。それ以外は、それぞれ修了研究、卒業研究の前期の総まとめを発表しました。研究継続の者は後期に向けて、ますます発展するものと期待されます。
令和元年9月2日~4日、八海山セミナーハウスにおいて塚本研究室の合宿が行われました。
合宿では卒業・修士論文中間発表会を行い、普段一緒に実験・計算・検討しているチームのメンバーだけでなく、研究室19名でじっくりと議論を重ね、個々の方針を明確にしました。また、花火・釣り・BBQを楽しむなど更に懇親を深めました。
2019年8月29日から8月30日に慶應義塾大学矢上キャンパスで開催された計測自動制御学科が主催する「第36回センシングフォーラム 計測部門大会」で大谷研究室の阿久津健君(博士前期課程1年)が、ポスター発表を行いました。発表題目は「ラインスキャンサンプリングを用いた可視光通信における波長分割多重方式の提案」でした。阿久津君は初めてのポスター発表でしたが2時間の発表時間の間に多くの研究者の方がご清聴してくださっていました。また、質疑により今後の研究に役立つ意見を得られていました。今後の研究活動と発表にも期待しています。
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中川教授が、ロシアのKalinigradという場所で開催された”International Baltic Conference on Magnetism”という磁性関連の国際会議(2019年8月18〜22日開催)に出席されました。この場所は、ポーランドとリトアニアに挟まれたロシアの飛び地で、昔はプロシアと呼ばれていた地です。また、同地で開催された「アジア合同磁気学会」の評議委員会(8月 23日開催)に、日本磁気学会の会長としても出席されました。
令和元年8月19日(月)~8月20日(火)の二日間、三枝研究室が夏期研修旅行に行きました。旅行では、1日目にJAXA勝浦宇宙通信所、2日目に双葉電子工業株式会社を見学しました。通信の様々な技術に触れ、各自今後の研究活動に良い刺激となりました。蓮沼海岸で宿泊し、BBQや花火などで懇親を深めました。
令和元年8月12日~14日、八海山セミナーハウスにおいて中川・芦澤研究室の合宿を行いました。合宿では中間発表で指摘のあった課題を他の研究グループのメンバとじっくりと議論を重ね、個々の方針を明確にしました。また、そば打ち体験を楽しむなど懇親を深めました。満天の星空も堪能し、リフレッシュしてきました。
令和元年8月2日(金)、三枝研究室の研究報告会を開催しました。参加者は、大学院生5名、学部生9名です。各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について報告しました。8月は研究に集中して取り組める時期であることから、研究成果と共に研究課題を明確にして発表していました。
電子工学実験Iでは「自由企画実験」と題して、個人が自分の興味のあるテーマを自分で立案し自分で企画し半年かけて研究します。
今年度も盛り上がってきました。化学発光、電磁誘導で走る車の作製、太陽電池の作製など、様々なテーマに1年生が取り組んでいます。
令和元年7月8日、永田研の月例研究報告会を行いました。
コツコツ進めていることが伝わってきました。
大学院入試受験組は、研究について面接で聞かれたことを整理し今後の計画について議論しました。
今後も楽しみです。
2019年7月2日から7月6日に香港理工大学で開催された The International Council on Electrical Engineering Conference 2019 (IECC 2019)で大谷研究室の菅野君が口頭発表を行いました。発表題目は「Measurement of Evaluation Result of Burst Signal using Radio Communication Evaluation System with Under-sampling」です。発表時間は15分、質疑は5分でした。初めての口頭発表のため、早口となり聴講者への目配りなどが足りないなど課題が明確になりましたが、研究者が必ず通らなければならない経験をしました。また、香港では、学会が開催するBanquetにも参加し、海外の研究者たちと食事をしながら、情報交換をするなど、日本国内では経験できないことを経験してきました。6月はIEEE国際会議でニュージランドに行きポスター発表、7月は、ICEE国際会議で香港に行き口頭発表と非常に忙しい時間を過ごしきました。今後は、電気学会論文投稿の査読後の修正(7月末締め切り)、IEEE I2MTCのトランザクション投稿(8月5日締め切り)、博士論文の執筆や学位取得にむけての対応をこなしていくことになります。大変だとは思いますが、頑張ってもらいたいと思います。
永田知子助教が「強相関電子系デバイス」研究者として矢野経済研究所の取材を受けました。取材内容は「Yano E Plus」2019年9月号(2019年9月15日発行)に掲載される予定です。
本学科の中川活二教授が、2019年6月17日に公益社団法人 日本磁気学会の会長に就任されました。日本磁気学会は、磁気の基礎的理論から磁気工学の最先端にいたるまで幅広い分野を扱う先進的な学会で、発足から43年目を迎える学会です。本学科とも縁の深い学会で、第5代会長を本学科創設にご尽力された故川西健次教授が担い、中川活二教授が第22代会長となりました。今後の活躍が期待されます。
https://www.magnetics.jp/society/aisatsu/
大学院前期2年の中山惇君(芦澤研究室)と大学院前期1年の村田耕樹君(中川研究室)が、チェコ共和国プラハのCharles大学で開催された磁気と光の国際シンポジウム(Magnetics and Optics Research International Symposium: MORIS)においてポスターセッションにて発表を行いました。
中山君は、2019年6月24日に”DESIGN OF FILM STRUCTURE FOR A FIBER TYPE MAGNETIC SENSOR USING MAGNETO-PLASMONIC EFFECT”というタイトルで、表面プラズモンの励起条件が外部磁界によって変化する磁気表面プラズモン効果を、ファイバ型センサとして応用するための薄膜構造について発表しました。
村田君は、翌6月25日に”Surface roughness and morphology of garnet films made by MOD method”というタイトルで、有機金属分解法で作製した磁性ガーネット薄膜中をマグノンと呼ばれる磁気の波を伝搬させるための薄膜の表面性状についての発表を行いました。
磁気表面プラズモン効果やマグノンは、一般には聞きなれない用語ですが、新しいデバイスに繋がる現象として期待されています。世界の多くの研究者が二人の講演を聞きに来ました。自らの成果の発表による達成感と同時に、さらなる研究の種を見つけた二人がますます活躍することを期待しています。
令和元年6月17日、第2回永田研論文会を行いました。各自が自身の研究に関連する論文を読み、勉強した内容と合わせて報告する会です。
だいぶ慣れてきたようで、良い発表ができていました。議論の中で新しい研究のアイディアも生まれ、充実した会になりました。これからも楽しみです。
終了後は学科レクのビンゴでもらったたこ焼き器でたこ焼きパーティーをしました。(寿司は飽きたそうです。)
令和元年6月17日(月)、三枝研究室の研究報告会を開催しました。参加者は、大学院生5名、学部生9名です。各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について報告しました。4年生にとっては2回目の研究報告会となり、プレゼンテーションスキルが向上すると共に、主体的に研究に取り組む姿勢が見受けられるようになってきました。
令和元年6月15日(土)に学科レクリェーションとして、葛西臨海公園でバーベキューを行いました。今年は200名を超える参加者でした。あいにくの雨で時には強く降るときもありましたが、連なるテントの下を行き来しながら、学年を超えて1年生から大学院生、教員、参加者みんながBBQを思い思いに楽しみ懇親を深めました。最初は、手際よく火をおこして会話を楽しんでいるグループから、全然火がつかなくてみんなで必死に火を起こしているグループまで様々ありましたが、最終的にはみんなが大いに楽しむことができました。3年生の幹事が準備したビンゴ大会も大盛況でした。
令和元年6月10日、永田研の月例研究報告会を行いました。
毎月自分の研究が進んでいることを実感でき、充実感を感じたようです。
報告会直後にすぐ研究を再開している学生もおり、良い雰囲気です。
写真は報告会前の議論の様子と、トラブルでデータ消失しつつもがんばって発表する様子です。
H30年度修了生苗木俊樹君が在学中に執筆した論文が5月1日に公開され、この程日本磁気学会の”MSJ論文奨励賞”に選ばれました。
おめでとうございます。
★詳細は以下の通りです。
論文題目:急速昇温熱処理による微細加工Pt/Fe 積層ドットのL10 規則合金化
執筆者:苗木俊樹・三吉啓介・吉川大貴 ・塚本新
掲載誌:日本磁気学会論文特集号 第3巻,1号(2019)
2019年1月9日採録決定
2019年5月1日発刊
https://www.magnetics.jp/publication/t_2019_0301/
電子工学科 塚本新教授、吉川大貴助手、二川康宏君(元電子工学専攻修士課程学生)らの京都大学化学研究所 小野輝男教授グループ他との共同研究の成果「フェリ磁性体アモルファス合金のジャロシンスキー守谷相互作用の観測に成功 ―元素組成の連続的変化が空間反転対称性の破れを引き起こす―」が、5月28日付で国際学術誌「Nature Materials」のオンライン版に掲載され、日本大学と京都大学の共同プレスリリースが行われました。
<プレスリリースより一部転載>
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/190528_2.html
フェリ磁性ガドリニウム・鉄・コバルト(GdFeCo)アモルファス合金中にジャロシンスキー守谷相互作用(DMI)が存在することを見いだし、その発現メカニズムを解明しました。
磁気スキルミオンを安定化させるDMI発現には空間反転対称性破れが必要です。そのため、DMI研究は主に反転対称性のない強磁性金属/重金属界面を利用して行われてきました。アモルファス合金中では、元素の位置はランダムであり、空間反転対称性の破れによる効果は期待できません。したがって、アモルファス合金中ではDMIは存在しないと予想されます。
本研究で見いだされたフェリ磁性体GdFeCoアモルファス合金中のDMIは、本予想に反するものです。本研究では、元素組成の連続的変化が空間反転対称性の破れを引き起こし、アモルファス合金中にDMIを発現させることを明らかにしました。本研究成果は、新たなDMI材料探索の方向を示しており、今後の高性能材料の開拓が期待されます。
本研究成果は、2019年5月28日に、国際学術誌「Nature Materials」のオンライン版に掲載されました。
<論文情報>
「Bulk Dzyaloshinskii–Moriya interaction in amorphous ferrimagnetic alloys」Nature Materials (2019).
https://www.nature.com/articles/s41563-019-0380-x
大谷研究室 博士後期課程 菅野翔太君が、ニュージランドのオークランドで開催された米国電気電子学会 計測と測定に関する国際会議(IEEE I2MTC: International Instrumentation & Measurement Technology Conference)のポスターセッションで発表を行いました。会議では、約370件の発表が行われ、150件が口頭発表、220件がポスター発表でした。参加国は37か国、参加者は400人を超えていました。菅野君のポスター発表は、5月22日 2時間(現地時間 13:00~15:00)で行われ、10名以上の研究者達を迎えて質疑応答しました。今回参加したI2MTCは、IEEE Instrumentation & Mesurement Societyのフラッグシップ国際会議となり、非常に権威の高い国際会議です。投稿したフルペーパテキストプロシーディングは、いくつかの修正を行うことでトランザクションに掲載されることが認められています。菅野君は、ここ1月くらいで、追加修正を行い、再投稿します。多いに頑張って優秀な研究者になってください。
令和元年5月13日(月)、三枝研究室の研究報告会を開催しました。参加者は、大学院生5名、学部生9名です。各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について報告しました。4年生にとっては始めての研究報告会となりましたが、緊張しながらも進捗状況をきちんと説明していました。
令和元年5月6日、永田研の4月分月例報告会を行いました。
4年生になり本格的に研究を行うようになって初めての報告会で、充実した会となりました。
終了後はお寿司で打ち上げを行いました。
東京ビッグサイトで開催される東アジア最大の光通信技術展(FOE2019)にて、電子工学科大谷昭仁教授が専門技術セミナーを実施することになりました。FOEは、入場参加者数が20000名を超える大きな展示会です。今回大谷教授は、「光通信計測技術の基礎」と題し、発光素子評価、光ファイバ増幅器の利得および雑音特性、合分波器の波長損失特性評価等に用いる光スペクトラム測定技術、通信帯の光を高確度、高分解能に測定する光波長測定技術、半導体レーザの発振線幅を評価する線幅測定技術の原理を概説するとともに、各測定技術の注意点について述べる予定です。超一流の技術者や研究者と並んで講演されます。以下のURLで、FOE2019の概要とセミナーの概要が分かります。是非、参照をお願いいたします。
https://www.foe.jp/ja-jp.html
https://reed-speaker.jp/Conference/201907/cbw/top/?id=FOE
https://reed-speaker.jp/Conference/201907/cbw/detail/?id=FOE-7&lang=jp
2019年4月15日,今池研究室M1の梅津友紀さんがフロリダ州オーランドで開催されたIFCS-EFTF 2019(Joint Conference of the IEEE International Frequency Control Symposium & European Frequency and Time Forum: 米国電気電子学会周波数制御シンポジウムと欧州周波数・時刻フォーラムの合同国際会議)のポスターセッションで日頃の研究成果の報告を行いました.
今回の発表内容「Phase Noise Measurement System without Use of Reference Oscillator in Fully Digital Method」は次世代無線通信機器の周波数安定度を評価するための研究で,まもなくサービスが開始される5G(第5世代移動通信システム)での使用も期待されており多くの企業・研究者から反響を得ていました.
航空機欠航によりダラス・フォートワース国際空港で51時間暮らし,会場に到着するや否やポスター発表を行うなど,初めての国際学会としては少々過酷でしたが貴重な経験となりました.今後の活躍に期待します.
平成31年4月3日,1年次に行った自由企画実験で優秀な実験およびポスター発表を行った学生の表彰を行いました.最優秀賞2名,優秀賞5名,努力賞14名の計21名が受賞しました.おめでとうございます.
受賞者は以下の通りです.
【最優秀賞】
五十嵐 春奈 スターリングエンジンを効率良く動かすための条件を探る
北澤 楓太 分光器を用いた炎色反応の解析
【優秀賞】
車井 健慎 鉛蓄電池の電解液のモル濃度と発電量の関係
西城 聖翼 オーロラの形
佐々木 蓮 自作風洞実験装置による風洞実験
曽我 勇斗 光から音を生み出す実験
西澤 翼空 色による発電量の違い
【努力賞】
綾部 弘希 染み取り
大西 尚征 磁励音を音階状にして流す
小川 正慈 受動素子の破壊
片野 英淳 ニキシー管時計の作製
菊池 優作 オセロを作りたい
清水 郁喜 接陸式リニアモーターカー
鈴木 陽介 赤外線による音の送受信
宋 嘉浩 振り子時計の作製
竹前 諒也 水鉄砲の製作と威力の測定
辻 洸 リニアモーターカーの作製
堀江 瞭汰 CO2レーザの作製
舛巴 孝太郎 ARマーカーの開発
松本 雅輝 超音波通信
渡辺 愛子 エタノールで人害の少ない殺虫剤製作
船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています。明日初めて大学に来る1年生や、春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
電子工学科では、新年度から今池健 助教が准教授に昇任しました。電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
日本武道館で卒業式,その後駿河台校舎1号館において電子工学専攻および電子工学科の学位記伝達式が執り行われ,電子工学専攻博士前期課程28名が修了,電子工学科82名が卒業しました.
修了生・卒業生の皆さん,御卒業おめでとうございます.日本大学で培った経験を生かし,社会での御活躍と御健勝をお祈り致します.各賞の受賞者は以下の通りです.
●優等賞: 奥岡武蔵、平岡恭也、藤田裕樹
●電子工学科賞: 奥岡武蔵、平岡恭也、藤田裕樹、小野蒼太、髙橋和希、黒川陽平、五十嶺謙太、渡邉祐、安齋貴洋、千葉脩人
●桜工賞: 上田拓矢、苗木俊樹、三吉啓介
●電子工学専攻賞: 飯坂岳
●TOEIC優秀賞: 関口拓実、小宮山洋輝、田原有人
●TOEIC敢闘賞: 中野敬介、五十嶺謙太、唐鎌侑馬、小泉早紀、髙橋悠介
●TOEIC努力賞: 香取宏昭、山本洋司
●電気学会東京支部電気学術女性活動奨励賞: 梅津友紀
電子工学科の卒業生で科目等履修生でもあった星名始氏が高等学校教諭一種免許を取得しました。
おめでとうございます。
永田研究室の年度末報告会を行いました。
全員が研究を楽しんで進めていることが伝わる良い報告会でした。
永田知子助教が長岡技術科学大学大学院工学研究科物質材料工学専攻にてセミナーを行いました。
研究施設見学・討論等も行い、交流を深めました。
平成31年2月26日、電子工学専攻博士前期課程修士論文審査会が行われました。
大学院2年間での研究成果を発表する様子は、緊張しつつも堂々としていました。厳しい質疑を乗り越え、発表後にはやり遂げた充実感が漲っていました。
2019年2月4日に、三枝研究室に所属する博士前期課程1年生の高橋涼君が、電気学会東京支部千葉支所より下記の発表に対して敢闘賞を受賞しました。研究内容は、衛星に搭載する宇宙展開型アンテナの検討で、今後の活躍がますます期待されます。2018年10月6日~7日開催の電気学会東京支部千葉支所研究発表講演会(2018年10月7日ニュース参照)にて、「多重折り畳み型アレーアンテナの支持パネルによる放射特性への影響について」を発表。
電子工学科 塚本新教授、吉川大貴助手、二川康宏君(元電子工学専攻修士課程学生)らの京都大学化学研究所 研究グループ他との共同研究の成果「フェリ磁性体においてスキルミオンホール効果消失を実証 -スキルミオンを利用した高密度磁気メモリの実現へ道筋-」が、1月22日付で英国の科学誌「Nature Nanotechnology」のオンライン版に掲載され、日本大学と京都大学の共同プレスリリースが行われました。
<理工学部ニュースより一部転載>
電子工学科 塚本新教授(専門:情報記録、磁性材料)が、小野輝男 京都大学化学研究所教授、Duck-Ho Kim 同研究員、平田雄翔同博士課程学生らの研究グループ、Yaroslav Tserkovnyak カリフォルニア大学教授、Se Kwon Kim 同博士研究員(現・ミズーリ大学助教)、Kyung-Jin Lee 高麗大学校教授、Sug-Bong Choe ソウル大学校教授らと共同で、フェリ磁性合金ガドリニウム・鉄・コバルト(GdFeCo)と非磁性重金属プラチナ(Pt)から成る二層膜を用いて、スキルミオンホール効果がフェリ磁性体の角運動量補償温度において消失することを実証しました。
スキルミオンは、外部の擾乱に対して安定であり、非常に小さく、低閾電流密度で駆動可能であるなど、磁気記録媒体として理想的な性質を有しています。しかしながら、スキルミオンホール効果の存在によりその磁気メモリへの応用は困難であるとされてきました。
このため本研究成果は、スキルミオンを利用した超高密度な磁気記録素子や論理回路の実現へ向けた道筋となることが期待されるとともに、2019年1月22日に、その研究成果が英国の科学誌「Nature Nanotechnology」のオンライン版に掲載されました。
論文「Vanishing skyrmion Hall effect at the angular momentum compensation temperature of a ferrimagnet」Nature Nanotechnology (2019)
https://www.nature.com/articles/s41565-018-0345-2
研究の詳細:「フェリ磁性体においてスキルミオンホール効果消失を実証 -スキルミオンを利用した高密度磁気メモリの実現へ道筋-」
https://www.cst.nihon-u.ac.jp/news/export/pdf/20190122_328_t01.pdf
<関連記事>
●日本経済新聞電子版:プレスリリース:京大など、フェリ磁性体においてスキルミオンホール効果消失を実証
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP500648_S9A120C1000000/
●日刊工業新聞:1月22日付27面
「磁極の渦 消失防止 小型磁気メモリー省電力化に道」
●日本大学理工学部ニュース
https://www.cst.nihon-u.ac.jp/news/detail/20190122_328.html
長岡技術科学大学 石橋隆幸 教授 により特別講演「磁性ガーネット膜を用いた磁場の可視化技術の開発」が、2018年1月12日(土)に船橋キャンパス 14号館 1434教室で行われ、学内外の電子工学・材料科学を専攻している学生と教員・研究者約50名ほどが聴講しました。
石橋隆幸 教授は、世界最先端の磁気イメージングに関する研究内容を材料科学領域で研究を始めた学部4年生でも分かりやすく聴講できるように、磁場や磁石と光との関係から分かりやすく説明され、最終的に光強度や色で見る“磁場”可視化デバイスまでの高度な内容をご紹介くださいました。当日は実際に作製された宝石としても知られるガーネット材料からなるの大型板状の試料デバイスも持参くださり、その板面にはくっきりと磁場の分布が現れていました。
石橋教授は“磁気光学効果”と呼ばれる磁気物質と光との関係、そしてそれを用いた可視化技術につき長年研究を実施されています。また、本学科の中川教授・塚本教授・芦澤准教授・伊藤名誉教授とも関係の深い研究者でいらっしゃいます。
石橋教授、誠に有難うございました。
2018年1月12日(土)に先端材料科学センター主催 第28回材料科学に関する若手フォーラムが船橋校舎の14号館において開催され、40件の発表の中から本学科・専攻の5名が優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
優秀発表賞
・電子工学科4年 西口義和さん (中川・芦澤研究室)
「静電気力顕微鏡における表面電位計測時の探針・試料間距離自動制御」
・電子工学専攻1年 小野寺巧さん (高橋研究室)
「電界結合型非接触スリップリングの設計及び試作」
・電子工学専攻1年 唐鎌亮太さん (高橋研究室)
「トンネルFETの駆動電流向上に対する検討 (デバイスパラメータ依存性)」
・電子工学専攻1年 角田将紀さん (高橋研究室)
「高圧水蒸気中における陽極酸化膜の成膜及び電気的特性」
・電子工学専攻1年 弘中祐哉さん (中川・芦澤研究室)
「有機金属分解法で作製した磁性ガーネット薄膜の
有機物分解過程による磁気特性への影響」
若手フォーラムは1995年の初回から今回で28回を数える歴史ある材料科学のフォーラムです。毎年、本学 先端材料科学センターが主催する学科・専攻横断型フォーラムで、本年は、材料科学に関して日々研究を行っている理工学部の電子工学科・物質応用化学科・精密機械工学科・電気工学科・物理学科・量子工学専攻などの大学院生や学部生が口頭発表とポスター発表の2つの発表を行いました。
電子工学専攻からは13名、電子工学科からは15名の学生が発表を行いました。
2018年12月20日,今池研究室に所属する博士前期課程1年生の小内和弥君がIEEE(米国電気電子学会) Instrumentation & Measurement Tokyo/Japan Sections Joint Chapter, IM-09の表彰式で,Student Awardを受賞しました.
本賞は2017年12月21日に発表を行った「Evaluation of RF device by full digital frequency discrimination method(日本語訳:フルディジタル周波数弁別法によるRFデバイスの評価)」の内容が評価されたもので,表彰状,楯,副賞を授与されました.本研究内容は,次世代無線通信機器に使用する電子デバイスの周波数安定度を評価するための研究で,まもなくサービスが開始される5G(第5世代移動通信システム)での使用が期待されます.
大谷教授が指導する学部4年生の2名と大学院1年生の3名、2年生の1名が、2018年12月20日に香川大学で開催された「IEEE主催 2018年度第2回学生研究発表会」で発表を行いました。学部生は初めての外部発表会で緊張していましたが、大学院生は堂々とした姿勢で発表していました。今回発表されたテーマは、「全ファイバー光学系TD-OCTにおけるデジタルフィルタ設計」、「ファブリペロー干渉計を用いた多点分岐型気圧計の検討」、「PPLNを用いた光の波長変換」、「イメージセンサ通信におけるCSKコード表示方法の検討」、「79GHz(77-81GHz)帯UWBレーダーの受信信号の雑音抑圧の検討」、「MassiveMIMOのビームフォーミング特性における指向性と到達距離の検証」でした。発表終了後反省点を話し合っていました。今後の研究や発表に役立ててほしいです。学生研究発表会では、発表内容、発表態度等が審査され、2019年度の学生発表会で表彰が行われます。大谷研究室から表彰者が出ることを期待します。
学術の発展に顕著な功績があり、本学部における学術の振興と水準の向上に資したことにより電子工学科 今池 健助教に学術賞(受賞題目:水晶デバイスを用いた次世代無線機器用発振器とその性能評価装置の開発およびセンサへの応用)が授与され、H30年11月22日に表彰式が開催されました。また、H30年12月5日の平成30年度(第62回)理工学部学術講演会の特別セッションにて学術賞受賞記念講演が行われ、多くの教員と在学生が聴講しました。おめでとうございます。
電子工学専攻M2の佐伯研究室所属、上田拓矢君が昨年電子回路研究会にて発表した「段差型反射鏡と凹凸型副反射鏡を用いた超音波の指向性制御」の内容が評価され、技術委員会奨励賞を受賞しました。9月6日の電気学会電子・情報・システム部門大会にて表彰式の予定でしたが,未明に発生した「平成30年度北海道胆振東部地震」により,表彰式は中止となり,後日,表彰状と副賞のレーザーポインターを受領しました。
本研究内容は、企業からの委託研究の一環として行っているもので、工事現場などでの重機と人との接触防止を目的に、より広範囲で指向制御を行うために、段差型主反射鏡と凹凸型副反射鏡を用いた送受信一体型超音波センサホーンを提案し、±8°から±62°の指向制御が可能であることを明らかにしたものであります。なお、本研究内容をもとに現在特許申請中です。
平成30年9月5~8日、北海道大学にて開催された電気学会 電子・情報・システム部門大会において、佐々木芳樹助手が奨励賞を受賞しました。本表彰は,昨年度の部門大会で「低容量化パルス形カオスニューロンモデルの出力電圧に対する検討」と題し,発表した内容が評価されたもので,9月6日に表彰式の予定でしたが,未明に発生した「平成30年度北海道胆振東部地震」により,表彰式は中止となり,後日,表彰状と副賞のレーザーポインターを受領しました。
本研究は、佐伯勝敏教授らが行っているアナログ回路によるニューラルネットワークモデル研究の1つです。ひとつのICに多数の回路を搭載しようとした場合、1ユニットあたりに割り振ることが可能な回路規模が小さくなるため、発振回路であるニューロンモデルの時定数が極端に下がり、高周波発振となることで本来必要となる信号強度が保てない問題があります。
本研究では、従来モデルに対しわずかに変更を加えるだけで電源電圧程度までの振幅を確保でき、変更により増大する回路規模も極めて少ないため、大規模なニューラルネットワークを構築することが可能となります。
大谷教授が指導する学部4年生の2名と大学院1年生の1名が、11月15日に佐賀大学理工学部で開催された「IEEE主催 2018年度第1回学生研究発表会」で発表を行いました。学部4年生にとっては、初めての学部発表で、緊張している姿が見受けられましたが、大学院1年生は、堂々とした姿で、質疑応答にもきちんと対応していました。この研究発表会では、佐賀大学、日本大学、有明高専、九州工業大学等、複数の大学の発表がありました。今回の発表テーマは、「バーニア効果を用いた差周波安定化法の提案」、「TD-OCTにおけるFPGAを用いたフィルタ仕様の検討」、「ラマン散乱を用いた温度補償型FBGセンサシステムにおける測定プログラムの検討」でした。発表が終了したとき、ほっとしたのか、安堵したいい笑顔が見られました。今後も、研究に邁進してくれることを期待したいと思います。
NTT先端集積デバイス研究所 ソーシャルデバイス基盤研究部 味戸克裕 様により特別講義「非破壊イメージング分析とIoT分野のテラヘルツ波応用」が、11月7日(水) 船橋キャンパス 14号館 1434教室で行われ、電子工学科及び短期大学部と教職員約120名が聴講しました。
味戸克裕 様は、世界最先端の研究内容を学部2年生でも取っ付き易く聴講できるように、イントロダクションに単位に関するクイズを導入し、順次、テラヘルツ波や分光法について説明し、最終的に最近の研究成果であるテラヘルツ波でしかみれないナノ結晶までの高度な講義をしてくださいました。
特に、講義内ではテラヘルツ波の応用分野として医薬品のイメージングや、300GHz帯を用いた超高速通信、車の塗装の下に隠れた欠陥検出があることを中心に紹介していただきました。大谷研究室でも修士論文研究や卒業論文研究のテーマとして取り上げている医薬品の全数検査に関する技術が発表の中で示され、テラヘルツ波を利用した医薬品の品質検査についての非常に参考になる情報が得られました。
講演終了後、質疑応答では「品質検査にテラヘルツ波はどのように応用されるか?」との学生の質問に、「まだ、全数検査を行うことは難しく従来の検査装置と補完しあう存在」と述べられ、教職員からの「テラヘルツ波が今後生き残るためは?」との厳しい質問には、「テラヘルツ波でしか見れない結晶や結合がある。従来の検査装置と組み合わせて安く小さくしていくこと」とが説明されました。
テラヘルツ波を研究している我々にとって、非常にモチベーションを高める講義をしていただいたことと、いつも論文で読んでいる論文執筆者が、目の前で講義をしてくださったことに感激いたしました。味戸様、本当に有難うございました。
平成30年10月31日(水)、三枝研究室において、月例研究報告会を開催しました。
参加者は、教員が三枝、柴田、の2名、大学院生6名、学部生11名です。
各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について発表しました。
後期も始まり、終盤に向けて研究がますます発展していくものと期待されます。
塚本新教授が、中国Xiangping Li教授のグループ、オランダTheo Rasing教授のグループと実施した研究成果です。
①近年注目を集めるトポロジカル光波の一つであるボルテックス・ビームという特殊な光を、②100兆分の4秒という超短時間、③薄膜磁性材料に照射するのみで、④磁化反転制御したものです。その光の性質から、従来の円偏光を用いた場合よりも、より小さな領域の制御が可能となります。光スピントロニクスとして注目されております。
今回の研究成果は、トポロジカル光の研究を行っていたLi教授と、光で磁性を超高速制御する研究を行っていた塚本教授、Rasing教授の共同研究で実現しました。
Li先生は、平成26年に塚本教授を訪れ、船橋キャンパスにて教員や学生向けに研究セミナーを開いて頂いたこともあります。
論文題目:All-optical helicity-dependent magnetic switching by first-order azimuthally polarized vortex beams
Appl. Phys. Lett. 113, 171108 (2018); https://doi.org/10.1063/1.5051576
10月28日(日)に,美し学園自治会子供会と未来博士工房の学生によるハロウィン会が開催されました。
電子工学科からは柴田助手とPC工房の内特に電子工作工房(E-Making Studio)所属学生を中心に,ボルタ電池や,偏光モニタ実験, サランラップ振動器など 学生が作成した実験・装置をはじめとして数々出展しました。
ハロウィンイベントということで,子供たちも思い思いに仮装をしていました。仮装した子供たちは,お菓子をもらったりスタンプラリーを巡ったり,学生たちの出展を巡ったりと,とても楽しく過ごしていました。
10月14(日)ー19(金)の6日間にわたって、ギリシャークレタ島にて「7th International Symposium Transparent Conductive Materials(TCM2018;第7回透明導電材料シンポジウム)」及び「4th E-MRS & MRS-J Bilateral Symposium, Advanced Oxides and Wide Bandgap Semiconductors(4th E-J Bilateral Sympo.;第4回ヨーロッパMRS(E-MRS)および日本MRS(MRS-J)共同シンポジウム)」を開催しました。今回、岩田教授は発表だけでなく、MRS-Jの理事としての立場でも参加し、本シンポジウムでは、4th E-J Bilateral Sympo.のオーガナイザーを仰せつかりました。
また、日本MRS創立30周年記念国際会議(MRM2019;Materials Research Meeting2019 http://mrm2019.jmru.org/ )では、5th E-J Bilateral Sympo.を横浜にて、2020年には、E-MRS Spring Meetingにおいて、6th E-J Bilateral Sympo.をストラスブール@フランスで開催する事をヨーロッパMRSの会長Prof. Kiriakidis、副会長Prof. Valentinと議論してきました。とても有意義な学会となりました。
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Poster発表の様子 |
高瀬教授@日大理工・物理にもご発表いただきました。 |
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左から山本哲也教授@高知工科大、
Dr. Valentin@National Institute for Laser,
Plasma & Radiation Physics (INFLPR)(E-MRS副会長)、
岩田教授@日大理工・電子 |
左から重里教授@青山学院大、岩田教授@日大理工・電子、
Prof. Kiriakidis@Institute of Electronic Structure & Laser,
Foundation for Research & Technology – Hellas (IESL-FORTH)( E-MRS会長) |
三枝教授が指導する大学院1年生が、10月6日~10月7日に開催された電気学会東京支部千葉支所 研究会(新潟県魚沼市開催)で発表を行いました。
発表タイトルは「多重折り畳み型アレーアンテナの支持パネルによる放射特性への影響について」です。
質疑にきちんと対応していました。
今後の活躍が期待されます。
大谷教授が指導する学部4年生が、10月6日~10月7日に開催された電気学会東京支部千葉支所 研究会(新潟県魚沼市開催)で発表を行いました。
初めての外部の研究発表で、緊張のあまり食事がのどを通らなくなる学生もいましたが、頑張りました。
3名の発表タイトルは、
「ファイバ光学系で構成した可動ミラーの作成方法の検討」
「THzによる薬剤検査のためのUTC-PDとフォトニクス結晶の接続方法 の検討」
「水中無線通信の伝送方式の検討」
です。
だんだん、自立していく姿が感じられました。今後も成長してくれると思います。
10月4日、電気学会計測技術委員会委員長である大谷教授が総務省の国研である国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)見学会を開催し、他大学の先生方や専門家の方とともに最新技術に触れました。電子工学科の今池先生、電気工学科の松村先生もご参加されています。
最先端の大型電波暗室や、携帯電話から出力される電磁波が脳へ与える影響を測定するシステム等を見学しました。同時に、最先端生体計測技術に関する要素技術や、5G電磁波に関する測定技術等を議論をしました。
写真は、NICTロビーで撮影した写真です。
平成30年10月1日に経済産業省より本年度工業標準化事業表彰の受賞者が正式発表され、「工業標準化事業表彰(産業技術環境局長賞)」を電子工学科大谷教授が受賞しました。平成30年10月2日に、経済産業省が主催する工業標準化事業表彰式(東京都千代田区の都市センターホテル)にて表彰されました。
工業標準化事業表彰とは、国際標準化機構(ISO)、国際電気標準化会議(IEC)、国内規格(JIS)策定といった、標準化活動に優れた校正を有する者を表彰するもので、今回の大谷教授の受賞は、長期にわたり、標準化部会にオブザーバとして参加し、多数の規格審議に貢献した実績と、2008年以降、エキスパートとして国際標準化の審議にも多数参加するとともに、自らNP提案し、プロジェクトリーダとしてIEC61280-2-12を国際標準化に導くとともに、本内容のJIS化にも取組んでいること。さらに2015年以降は、これまでの経験を活かし、大学・大学院の講義で、標準化の重要性を述べるとともに、産業界で活躍可能な人材の輩出に尽力しており、我が国の標準化人材の育成に大きな貢献をしていると判断されたことが要因です。
経済産業省が開示している以下のURLで表彰者の一覧を見ることができます。
http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/hyosyo/30fykoseki.pdf
また、大谷教授が参加していた国内標準部会団体でも簡単な紹介がされています。
http://oitda.or.jp/
9月4日および5日に開催された電気学会 基礎・材料・共通(A部門)大会で、平成30年度(2018年度)基礎・材料・共通部門 特別賞を受賞された大谷昭仁教授の受賞者紹介がニュースレター平成30年10月号に掲載されました。
「日本発の計測技術の世界的発信と、国際標準化を通したA部門における計測技術レベル向上への貢献」が特別賞として認められました。
具体的には、ソフトウエアトリガリング技術と電界効果型光強度変調器(EA変調器)を組み合わせたQモニタを提案するとともに、そのQモニタを用いれば安価で容易に光ネットワークの信号品質評価をモニタリングすることを示したこと、加えて、その技術を大谷教授がプロジェクトリーダとして主導し、国際標準化にしたことが特別賞として認められました。
電子工学科 大谷教授が、経済産業省 平成30年度産業技術環境局長賞を平成30年10月2日 受賞されることが決定しました。
これまでの長期にわたる国際標準化活動と適合性評価活動に貢献し、今後とも継続的な活動が可能と判断されたもので、年間30名程度の選出の中に選ばれました。
IEC612802-12のプロジェクトリーダとして国際規格を作成するとともに、国内の計測器企業として研究成果を実用化に繋げるとともに、国際標準化させるという顕著な功績を残したことが表彰対象となりました。
経済産業省から大谷教授が受け取った公文書は以下の通りです。
平成30年度 工業標準化功 労者表彰 について
今後も、国際標準化という面でも大谷教授のご活躍が期待されます。
永田知子助教、4年生の平岡恭也君・岡本卓也君、岩田展幸教授の研究がThin Solid Filmsに掲載されました。
電子型強誘電体YbFe2O4のデバイス応用に向けた薄膜化についての研究です。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0040609018306035
平成30年9月13日(木)、電子情報通信学会ソサイエティ大会(金沢大学)にて、三枝研究室の大学院1年生 吉峯知明君が「振幅制御と間隔制御アレーアンテナ間の等価条件の検討」というタイトルで研究成果を発表しました。初めての学外での研究発表で緊張していましたが、無事に室内にいるほぼ参加者全員の理解が得られると共に、質疑により今後の研究進展のヒントが得られました。今後の活躍が期待されます。
塚本研究室で研究所研究員をされている笠谷雄一博士が日本磁気学会でポスター講演賞を受賞しました。
2018年9月11日~9月14日に本学部駿河台校舎で開催された第42回日本磁気学会学術講演会において、塚本新教授の下研究を実施されている研究所研究員の笠谷雄一博士が、ポスター講演賞を受賞しました。日本磁気学会において、よりインタラクティブな研究議論を活発にするために本年より設けられた賞で、日本磁気学会学術講演会において他の模範となる講演を行った研究の筆頭登壇者に授与される賞です。
受賞題目:「希土類-遷移金属フェリ磁性体/4f金属ヘテロ接合におけるスピン軌道トルク」
笠谷博士はこれまでに強磁性薄膜における電流-磁気効果を精力的に研究されています。特に本学部において研究員として参画されてからは、塚本教授のグループで長年研究されているフェリ磁性薄膜に対し、特異で未知な電流-磁気効果に関して研究を進めていらっしゃいます。本研究は強磁性体/重金属界面で生じるスピン軌道トルク(SOT)の内、特に複数の元素・軌道が関与するRE–TM フェリ磁性体/4f 金属ヘテロ接合における SOT について研究を実施し、その特異な実測結果を提示・検討を行いました。
また、本研究は日本学術振興会 特別研究員(PD) でもある笠谷博士の研究課題名:「全光型磁化反転およびTHz交流スピン流の素過程究明と超高速磁気メモリへの応用」(平成 30~32 年度)および 塚本新教授がプロジェクトリーダーを務めた「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している H26~30年度 文部科学省科学研究補助金 新学術領域研究 「ナノスピン変換科学」 (計画研究A03班)の助成により推進されました。
博士前期課程2年塚本研究室の三吉啓介君が日本磁気学会で桜井講演賞を受賞し、表彰式が2018年9月12日に行われました。
2017年9月19日~9月22日に九州大学で開催された第41回日本磁気学会学術講演会において、塚本新教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程2年の三吉啓介君が、桜井講演賞を受賞しました。日本磁気学会において、学生会員を鼓舞し、育成するために設けられた賞で、日本磁気学会学術講演会において他の模範となる講演を行った学生会員の筆頭登壇者に授与される賞です。
受賞題目:「急速熱処理L10-FePt形成における窒化膜下地のFe dead層低減効果」
塚本先生のグループでは、高密度磁気記録媒体作製に向けた均一な高性能な磁性微粒子群の作製を実現するために、急速昇降温熱処理 ( Rapid Thermal Annealing: RTA, Rapid Cooling Process: RCP )という独特な熱処理を用いて研究を行っています。本研究では、磁性に寄与しない Fe dead 層の検討を行うために、平坦な熱酸化 Si 基板上 Pt/ Fe 多層薄膜におけるFe–熱酸化 Si 界面の間にSiN層を挿入することで、急速昇降温熱処理後に形成された L10- FePt ナノ磁性微粒子群に関する研究・検討を進めたものです。
また、本研究は塚本新教授がプロジェクトリーダーを務めた「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している情報ストレージ研究推進機構の助成により推進され、現在切迫している大規模情報保存社会の礎となるものです。
日本磁気学会 桜井講演賞 表彰者一覧
https://www.magnetics.jp/society/award/list/list-13-gakusei/
本学部駿河台校舎で中川実行委員長(本学科教授)の下、日本磁気学会が開催されました。
2018年9月11日~9月14日に東京 御茶ノ水の駿河台校舎にて第42回日本磁気学会学術講演会が開催されました。日本磁気学会は1977年に発足した歴史ある横断領域型の学会で、電子工学とも関係の深い情報化社会形成をもたらしたハードディスクを代表とする磁気情報記憶装置や、電車・電気自動車で使われるモーターの重要な磁性材料などの発展に大きな貢献をしている、本学科とも縁の深い学会です。
本学会では、現在中川教授が副会長もお務めになっています。今回、中川実行委員長の下、この日本磁気学会が25年ぶりに本学にて開催されました。塚本事務局長率いる現地実行委員と日本磁気学会事務局、日本磁気学会企画・実行委員により実施された本学会は大盛況を博し、総勢500名を超す研究者・学生により4つのブースに分かれ熱い発表・議論が闊達に行われました。これには本学科からも7名が発表者として参加しました。また、近年初となるポスターセッションも開催し、インタラクティブな議論が白熱しました。
日本磁気学会HP:https://www.magnetics.jp/
学術講演会HP:https://www.magnetics.jp/kouenkai/2018/
なお、本学会は電子工学科所属の学生達の協力や、以下の教員達が協力して実施されました。
塚本教授(事務局長)・芦澤准教授(幹事・受付責任者)・岩田教授(会場A責任者)・今池助教(現地監督責任者)・永田助教(現地雇用責任者)・笠谷博士(会場B責任者)・吉川助手(現地実行委員)
実行委員会:https://www.magnetics.jp/kouenkai/2018/others/org/
電子工学科 大谷昭仁教授が、平成30年9月4日から9月5日にイーグレ姫路にて開催された電気学会 基礎・材料・共通部門(A部門)大会にて、基礎・材料・共通部門特別賞「学術・貢献」賞を受賞されました。当日は、台風21号の影響もあり大変な気象状況のため、予定していた表彰式が簡易なものとなりましたが、以下の理由で表彰されました。尚、基礎・材料・共通部門特別賞「学術・貢献」賞は、基礎・材料・共通部門に関する電気技術の発展ならびに基礎・材料・共通部門の発展に著しく貢献をなした者を表彰するものです。
氏は、これまで、「電界強度光変調器の相互吸収変調特性を用いた高時間分解能サンプリング技術」、「サンプリングゲート時間制御技術」、「簡易ソフトウエアトリガリング技術」などの先駆的な技術を考案し、国際会議等にて、学術的な発表を行うという実績を残してきた。しかも、その技術をもとに小型、低価格な高速光伝送信号評価用Qモニタを実現し、本モニタ技術の有効性を実証することにも成功してきた。
一方で、氏は、有効性の実証だけに留まらず、IEC会合において、本モニタ技術の有用性を主張し、日本主導でIEC-61280-2-12国際標準規格を発行するという成果も残しつつ、15件以上の国内外特許を取得し、国際的技術競争力を高めるための活動も継続してきた。現在、この国際標準化規格は、翻訳され今後、JIS化することが計画されている。
このような活動は、高度な日本発の計測技術を世界的にアピールするとともに、先駆的な研究を国際標準にするというプロセスをパイオニア的に示したものと考えられ、今後のA部門に関連する計測技術の研究開発に多大な影響を与えるものと考えられる。以上の理由から、候補者は学術・貢献賞に値する。
平成30年9月3日(月)、三枝研究室において、中間発表会を開催しました。参加者は、教員が三枝、柴田、の2名、大学院生6名、学部生9名です。今回は特にこれに加えて、本学理工学研究所上席研究員であり、JAXA・宇宙科学本部・名誉教授の高野先生が参加して下さいました。
各自、修了研究、卒業研究の前期の総まとめを発表しました。後期に向けて、ますます発展するものと期待されます。
平成30年8月27日~29日に大谷・田邊・今池研究室の中間発表会を軽井沢で行いました。
この中間発表会では、これまで行った卒業研究をまとめそれぞれ発表をし合い、一人一人が興味を持たせる個性のある研究をしていました。
これからさらに研究に取り組み良い卒業研究が出来ることを願っています。
また、大谷研究室では大学院生を含め、グループに分かれて研究を行っています。
週に1回、グループで進捗状況を報告し合い、毎週月曜日のゼミでどのような研究をして、どこまで進んでいるのか大谷研究室全体で把握できるようにしています。
平成30年8月27日(月)~8月28日(火)の二日間、三枝研究室が夏期研修旅行に行きました。
参加者は、教員が三枝、柴田の2名、大学院生6名、学部生11名です。今回は特にこれに加えて、本学理工学研究所上席研究員であり、JAXA・宇宙科学本部・名誉教授の高野先生が参加して下さいました。
旅行では、1日目にNTT横須賀研究開発センタ、2日目にNTTドコモR&Dセンタを見学しました。企業の最先端の研究に触れ、各自今後の研究活動に良い刺激となりました。
三浦海岸で宿泊し、海の前のBBQで懇親を深めました。
平成30年8月6日に、中川・芦澤研究室で卒業研究の中間発表会が行われました。
この中間発表は、大学4年生の卒業研究と、大学院生の修士論文の両方が行われ、大学で学んできた電子工学の専門基礎科目や応用科目を発展し、それぞれの研究に活用した成果をまとめたものです。
年度末に向けて、今後の発展がますます期待されています。
2018年7月21日に、駿河台校舎CSTホールにて「小学生のための夏休み”自由研究”教室」が開催されました。
電子工学科からは吉川助手と柴田助手が「電子回路でおしゃれな明かりをつくろう!」という題目で、和紙とLEDを用いた行灯作りの指導を行いました。
高学年の児童と保護者合わせて約70名に参加して頂きました。参加者全員が無事に行灯を完成させ、盛況に終わることができました。
ご参加して頂いた皆様、お手伝いして頂いた皆様、ありがとうございました。
平成30年3月に大谷研究室を修士課程を修了し、企業に就職した相川遼さんが、電気学会 基礎・材料・共通部門(A部門)のニュースレターに掲載されました。
平成29年度に発表した論文番号IM-7-002「光パルスを用いた磁化反転現象の計測およびシステム構築」が若手研究者の最優秀発表賞として表彰されるという記事です。
実際の表彰は、9月4日から5日にイーグレ姫路で開催される電気学会A部門大会にて執り行われます。
今回の表彰は、学生時代での功績が認められたものですが、企業においても今後実績を残してくれると期待しています。
本当におめでとうございます。
日本大学理工学部の特色ある教育活動のひとつである、未来博士工房内の電子工学科主体のグループ(電子工作工房)が「Maker Faire Tokyo 2018」に出展します。
電子工作工房は「実験や授業では物足りない」、「みんなでなにかを創り上げたい」といった思いを持った学生達が集まり、電子工作を行っています。今回もその活動の成果として、「Maker Faire Tokyo 2018」に出展することになりました。
今年は、昨年度も出展したホワイトボードお掃除ロボットの廉価版や22時間も連続駆動できる、Bluetoothオーディオレシーバー、植木鉢の土の乾き具合を検知し水やりを自動でする自動水やりシステム、ミンティアのケースに収まるD級アンプを展示します。
http://makezine.jp/event/makers2018/m0184/
永田知子助教の研究がAIP Advancesに掲載されました。
電子型強誘電体の電気特性と磁気特性の相関についての研究です。
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/1.5026921
7月4日(水)、三枝研究室において、月例研究報告会を開催しました。参加者は、教員が三枝、柴田の2名、大学院生6名、学部生9名です。各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について発表しました。学部生は、発表回数が増えるにしたがってプレゼンテーションスキルがみるみる向上しています。
2018年7月3日,豊橋技術科学大学の井上 光輝 教授をお招きし,日本大学大学院理工学研究科の特別講義講師としてご講演いただきました。
井上教授は、IEEE Magnetics Society (米国電気電子技術者協会磁気学部会) の 2018 年度の特別栄誉講師 (DISTINGUISHED LECTURER) でもあり, 世界各国で既に50件以上の講演をされています。
特別講義は、第一部(主に学部生を対象)、第二部(主に大学院生を対象)の二部構成とし、
第一部:「磁気を中心にすえた先端電子システムの開発」(量子物性工学 授業にて)
第二部:「Magnetic Phase Interference in Artificial Magnetic Lattices」
と題して行われました。
井上教授は,磁気光学を応用した先駆的な3Dホログラムの基礎研究・システム開発を研究されており,本特別講義はこの内容に関して,中川活二教授(電子工学科教室主任)の講演依頼に応じて行われたものです。
特別講義では,第一部は三年生を中心に70名以上, 第二部は大学院生を中心に25名を超える学生・教職員が集まり,様々な映画のシーンを交えた熱い講演に熱心に耳を傾けていました。
ミャンマーのヤンゴン工科大学(物質応用化学科と交流中)の Mar Lar Than先生が来学され、船橋校舎の研究施設を見学されました。
電子工学科からは、塚本教授と永田助教が研究内容を紹介し、先端材料科学センターの実験装置をお見せしました。多くの高価で高性能の装置を学生が使える環境にあることに大変驚いていらっしゃいました。
2018年6月23日(土)に学科レクリェーションとして、幕張海浜公園バーベキューガーデンにてBBQを行いました。電子工学科の教員と1年生から大学院生までの200名弱が参加し、バーベキューを通じて交流を楽しみました。
今年の学科レクリェーションは、より早い時期に教員と学生が交流できる場をつくることを意図して、例年実施していた10月頃から6月に変更しました。準備期間が例年よりも短くなったのですが、3年生の幹事を中心に各学年幹事が協力し、無事イベントの開催ができました。6月に実施する一番の心配事であった天候も、傘をささずにすむ程度にもちこたえてくれました。
BBQ大会は主任の挨拶、3年生幹事の挨拶で10:30にスタートしました。全員で記念写真を撮影した後、各テーブルに分かれて一斉にBBQを開始しました。これまで直接話す機会が多くなかった人とも会話が弾みました。学年を越えて話が盛り上がったり、教員の意外な一面を垣間見たり、学生幹事が準備したビンゴ大会に参加したりとみんな交流を楽しんでいました。限られた時間でしたが、参加者にとって有意義なレクリェーションになりました。
平成30年6月11日,電子工学科1年生がインセンティブの授業で電子工学科と特に関わりのある設備や施設の見学を行いました.
情報教育センターサーバールームの内部見学や,先端材料科学センターの電子顕微鏡を使ったナノスケールの拡大観察など普段はなかなかできない貴重な体験のほか,電子工学科特別展を開催中のCSTミュージアムでは理工学部,そして電子工学科のこれまでのあゆみや教員が行っている先端研究の内容などを学び,学生達は大いに驚いていました.
現在,CSTミュージアムでは電子工学科特別展「未来を創造するエレクトロニクスの変遷」を開催中です.入場無料ですのでお気軽にお越しください.詳細は下記URLをご覧下さい.
http://www.museum.cst.nihon-u.ac.jp/03-1.html
電子工学科在学生・父母の皆様、卒業生の皆様
日本大学のアメリカンフットボール部の件につきまして、皆様には大変つらい思いをさせていることと思います。本件について深くお詫び申し上げます。また、関西学院大学の受傷された選手の方、ご家族の方に改めまして心よりお見舞い申し上げます。
今回のことを大切な教訓として、今後の教育の場に生かしつつ、現在学んでいる学生諸君のことを第一に考え、大学本来の学びの場としてしっかり教育・研究活動を進めていきたいと心新たにしております。
失った信頼を取り戻すことは簡単ではありませんが、電子工学科教員が一丸となって、学生一人ひとりに真摯に向き合いながら、一歩一歩信頼を築いて行く所存です。
大学本来の使命を旨とし、電子工学科はより一層教育・研究活動を進めて参りますので、ご協力、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
特に在学生の皆様へ
上記のような事態となり、在学生の皆さんは戸惑うばかりと思います。電子工学科教員は、皆さん一人ひとりをしっかりと支えて参りますので、今回の件について不安なこと、困ったことがありましたら、いつでも電子工学科教員にご相談ください。また、電子工学科卒業生を代表して校友会電子部会としても、これまでどおり在学生の皆さんを支援してまいります。
特に、就職活動をされている皆さん方にとっても躊躇されることがあるかも知れませんが、皆さん方個人には何の責任もありませんので、関連事項について面接時に話題になりましても、堂々と個人の意見を述べていただければと存じます。
学科教員は皆さんと一緒に歩みます。不安なことはいつでもご相談ください。
日本大学理工学部電子工学科
教室主任 中川活二
日本大学理工学部校友会電子部会
部会長 今池 健
【鉄腕アトムがくれた夢と、次のエレクトロニクス開発】
H30年6月4日、1年生の授業において「鉄腕アトムがくれた夢と、次のエレクトロニクス開発」と題して、エレクトロニクスの現状と将来について考え、話し合ってもらいました。
50年前には夢のまた夢だった技術のいくつかは、すでに実現に向けて具体的に動き出しています。そこにはどんな技術が必要だったのか、そして未来の技術にはどんな知識が必要になるのか考えてもらい、その知識は実はすべて電子工学であることを実感してもらいました。
電子工学科で学ぶことはすべて夢を実現するための基礎であること、自分が未来の技術を作る人間になることに気付いた1年生達の顔色が変わり、モチベーションが上がった様子が見られました。
電子工学科教室主任である中川教授が、学生達とアジア磁気国際会議(IcAUMS2018、韓国、2018年6月3日〜7日)に出席しました。IcAUMSは、アジア合同磁気学会(AUMS)が主催し、今回が5回目の開催です。このAUMS設立当時から中川教授は日本側役員の一人としてアジア各国と連携して来ました。今回の国際会議は、韓国のチェジュ島で開催され、600人を超える参加者で賑わっています。写真は、参加学生の大学院1年生の弘中君と彼の発表ポスター前で6月4日撮影し、この他にも今後電子工学科の教員(塚本教授招待講演、芦澤准教授講演)や関係学生達が参加予定です。
6月1日(金)、三枝研究室において、月例研究報告会を開催しました。参加者は、教員が三枝、柴田の2名、大学院生5名、学部生10名です。「間引き給電アレーアンテナの研究」など、各自、修了研究、卒業研究の進捗状況について発表しました。
「間引き給電アレーアンテナの研究」では市販の誘電体基板で実現化することを目的として、シミュレータを用いた解析結果の発表が行なわれ、それに対し結果の妥当性等、活発な質疑がなされました。
平成30年5月26日(土),理工学部駿河台キャンパス1号館にて,博士後期課程2年大谷研究室の菅野翔太君が日本大学理工学部に関わる博士号取得者の会である駿博会から,研究業績と学生活動に基づき,駿博奨励賞の表彰を受けました。また,当日は授賞式において,駿博会の方々へ菅野君の研究内容である「アンダーサンプリングを用いた無線通信評価システム」について紹介を行いました。
2018年5月3日、船橋アリーナにて、「日本大学理工学部 未来博士工房 地域連携教育プロジェクト」と題して、「こども科学体験」を実施しました。岩田教授(電子工学科)が取りまとめ役となり、電子工学科(PC工房)からは、「色の足し算、引き算」講義、「光と回路で色の足し算そうち作り」工作、物質応用化学科からは、「エネルギーの科学」講義、「ペットボトルで燃料電池を作る」工作、機械工学科(フォーミュラ工房)からは、「飛行機のしくみ」講義、「よく飛ぶ飛行機をつくろう」工作を行いました。延べ約150名の小学生およびご家族にご参加いただきました。
平成30年4月25日にPC解剖を実施し,1年生に電子工学への興味を深めてもらいました.
PC解剖は,学生一人ひとりがコンピュータを構成するパーツにまで実際にばらばらに解体することで,一見難しそうなコンピュータの中身に興味を持ちながら,コンピュータの仕組みや用いられている電子工学の技術を知り,これから修得する電子工学の授業との対応の理解を深めるための授業です.
デスクトップ,ラップトップなど2~3人に1台相当のコンピュータを解剖しました.筐体をあけて初めて中を見たときに,おっと歓声も上がっていました.さらに部品,部品を構成するパーツへと解剖してきました.CPUやハードディスク,電源などの主要な部品については,4年生や大学院生と機能や役割を確認しながら解剖しました.4年生と大学院生が最先端の研究内容を織り交ぜて説明すると,学生は興味を持って話を聞いていました.学生は,よく知っているコンデンサも実際に解剖して中身を見てみると「想像していたものとは全然違った」と体験することの重要さを感じていました.さらに,ディスプレイの液晶やCPUの回路を顕微鏡で観察したり,ハードディスクのヘッドを卓上の電子顕微鏡で観察して,今まで見たことのない世界に触れることができ,感動していました.
4月9日(月)に電子工学科の新1年生と学科の教員が親睦を深めるために,フレッシュマンミーティングを行いました.フレッシュマンミーティングは,新1年生に少しでも早く大学に馴染めるように,教員を含めた少人数のグループに分かれて自己紹介や趣味,学科での学びや将来の夢についての会話をして交流する行事です.
出身地の話や趣味の話など多くの話題で会話が弾みました.はじめは緊張して静かだったグループも,教員や学生同士で会話が進むに連れて,賑やかな雰囲気で会話をする様子が見られました.
これを機会にたくさんの繋がりを作り,先生や仲間と大切な大学生活を楽しく過ごしましょう.
平成30年4月4日,1年次に行った自由企画実験で優秀な実験およびポスター発表を行った学生の表彰を行いました.営電賞4名,優秀賞6名,努力賞15名の計25名が受賞しました.おめでとうございます.
受賞者は以下の通りです.
【営電賞】
大沼 敦貴 色の違いによる発電量の変化
小林 祐希 電気信号の速度
田川 理人 エンクロージャーの製作と音の解析
平澤 慶樹 フーリエ変換を用いた波形の解析とMIDIによる表現
【優秀賞】
飯塚 翔平 スターリングエンジン
石栗 琳佳 おしゃべりロボット ラッキービースト
野平 真義 ニキシー管時計の作製
真野 直仁 可視光で音を伝える
山中 風葵 偏光万華鏡のみえ方
渡會 友季 人についてくるマイコンカー
【努力賞】
内山田 楽 磁石の温度に対する磁力の変化
郭 偉華 Arduinoによる加速度センサのプログラミング
神谷 亮佑 焦電型赤外線センサによる熱源追尾
北澤 渚 洗濯物の乾く時間と香りのつく条件
木下 耀 確率の収束
小林 馨 ICカードの発生電圧
瀧 柊斗 雷の発生
武田 旭生 磁力を使いコマを浮遊させてみよう
藤井 陸功 歪エフェクターの特性解析
保坂 大貴 自作コンデンサの性能とフィルタ回路
松本 岳大 凝固点降下の測定
松本 佑典 負けるオセロ
宮里 瑠衣 昇圧整流回路
三好 巧真 ペットボトルロケット ~水と飛距離の関係~
八ツ橋 拓真 ガウス加速器
すっかり暖かくなり、船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています。初めて大学に来る1年生や、春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
電子工学科では、新年度から吉川 大貴 助手が着任されました。また,岩田 展幸 准教授が教授に昇任されました。
電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
2018年3月25日,日本武道館で卒業式,その後駿河台校舎1号館において,電子工学専攻および電子工学科の学位記伝達式が執り行われ,電子工学専攻博士後期課程1名,博士前期課程18名が修了,電子工学科・電子情報工学科92名が卒業しました.
修了生・卒業生の皆さん,御卒業おめでとうございます.日本大学で培った経験を生かし,社会での御活躍と御健勝をお祈り致します.各賞の受賞者は以下の通りです.
優等賞: 阿部豪太,横田晶紀,高寺啓太
電子工学科賞: 阿部豪太,横田晶紀,高寺啓太,後藤康一郎,弘中祐哉,古川遼太,近藤俊人,秋葉直樹,小内和弥,安斎遼
桜工賞: 吉川大貴,松山裕貴,二川康宏
電子工学専攻賞: 齊藤日菜,福井慎二郎,田中万裕
TOEIC営電賞: クビジョ トレス ナタリア パオラ,鄭仲磊,齊藤日菜
TOEIC敢闘賞: 中西拓己,吉川大貴,芹澤竜己
TOEIC努力賞: 遠山勝久,山口宗也,大橋祥平,近藤俊人,薄井佑太
電気学会東京支部電気学術賞: 後藤康一郎
3月19日に発売された電子工作マガジンに電子工学専攻 上田拓矢君,電子工学科 岡崎慎太郎君,相田幹君の3名の執筆した記事が掲載されました.3名は未来博士工房内の電子工作工房(https://www.e-makingstudio.com/)に所属しており,ホワイトボードクリーナーロボットは工房プロジェクトの作品になります.
掲載された記事は以下の通りです.
・Staduino搭載ホワイトボードクリーナーロボット 相田君
・海外製LEDデジタル時計キットを作る 相田君
・MachiKaniaゲームボードを作ろう! 岡崎君
・周波数カウンタキットの製作 岡崎君
・シャントレギュレータヘッドホンアンプ 上田君
詳細は電子工作マガジンWEBSITEにあります。
http://www.denkomagazine.net/
中川活二教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程2年の齊藤日菜さんが、2018年3月9日に名古屋大学で開催された電子情報通信学会の磁気記録・情報ストレージ研究会で委員長賞を受賞しました。
発表論文のタイトルは、「有機金属分解法を用いて作製した(YRBi)3(FeGa)5O12磁性ガーネット薄膜の磁気異方性及び動特性」です。
次世代の低消費電力論理デバイスとして、情報伝達に磁性体中を伝搬する磁気モーメントの波‐スピン波‐を用いるスピン波デバイスが注目されています。ダンピング定数が小さいことから酸化物フェリ磁性体である磁性ガーネットがスピン波デバイス用材料として有望視されていますが、これまではその組成検討は十分ではありませんでした。本研究では、スピン波の特性が磁性ガーネット材料の磁気物性値に強く依存することから、組成の異なる磁性ガーネット薄膜を有機金属分解法により作製し、その磁気異方性と磁気動特性を評価しました。
これら成果の一部は、文部科学省「戦略的研究基盤形成支援事業(代表:電子工学科 塚本 新 教授)」の支援を受けて実施されました。
2018年1月7日~1月10日にアメリカ ニューヨーク州 Queens大学で開催された光と磁気の国際会議MORIS2018において、塚本新教授の指導する電子工学専攻 博士後期課程3年の吉川大貴君(写真中央)が、Best Poster Awardを受賞しました。
受賞題目:「All-optical magnetization switching in GdFeCo/Pt」
本研究は、塚本教授らが発見した新奇な現象である全光型磁化反転現象に関する研究です。超短パルス光により誘起される全光型磁化反転現象が、通常の時間スケールと異なり、電子系による超短時間のエネルギー散逸過程に強く依存していることを、磁性薄膜GdFeCoを異なる電子ダイナミクスが期待される金属薄膜の上に重ねた試料群を用いた実験により明らかにしました。また、金属薄膜にPtを用いた場合はさらに異なる依存性をもつ事も明らかにしました。
本研究は日本学術振興会特別研究員奨励費(DC2)と塚本新教授がプロジェクトリーダーを務める「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している「文部科学省 新学術領域研究(研究領域提案型) ナノスピン変換科学 計画研究」により実施されました
2018年2月21日、平成29年度 電子工学専攻 博士前期課程 修士論文審査会が行われました。発表件数は18件でした。学生たちは学部4年生も含め、研究室で没頭してきた3年間の研究成果を修士論文として発表しました。教員からの厳しい質問にも明確に回答・説明し、勉強と研究に励んできた濃密な3年間がうかがえました。
2018年2月17日(土)に第27回材料科学に関する若手フォーラム(合同若手フォーラム*)が船橋校舎の14号館において開催され、本学科・専攻の4名が優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
優秀発表賞
・電子工学科4年 中山惇
「ファイバ型プラズモンセンサの設計及び,高感度化のための薄膜構造」
・電子工学専攻1年 苗木俊樹
「極微細加工および急速加熱による垂直磁化FePtナノドット形成と磁化特性分散の低減」
・電子工学専攻1年 保延賢人
「単結晶基板上での面内配向単層カーボンナノチューブ成長のための触媒担持法の探索」
・電子工学専攻1年 三吉啓介
「SiN下地層によるFePt合金微粒子硬磁気特性の組成依存性抑制効果」
この合同若手フォーラムは、先端材料科学センターおよび基盤形成プロジェクト「超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く新材料・物性・デバイスの探索と創生」の共催で開催され、材料科学に関して研究を行っている理工学部の大学院生や学部生がオーラルとポスターの2つの発表を行いました。
電子工学専攻からは16名、電子工学科からは7名の学生が発表を行いました。
塚本新教授が、京都大学小野輝男教授、Korea University、UCLAらと実施してきた共同研究により、フェリ磁性体における超高速な磁壁移動を見いだしました。この新しい移動機構によって2km/sに達する高速な磁壁移動速度になることが明らかとなり、本研究は基礎的にも応用的にも重要な知見といえます。次世代磁気メモリとして期待される「磁壁メモリの実用化」へ前進させる成果としても注目されております。
Nature materials掲載ホームページ
https://www.nature.com/articles/nmat4990
京都大学科学研究所記事
「2km/s 以上の超高速磁壁移動達成!フェリ磁性体を用いて新しい磁壁移動機構の発見」
http://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/sites/topics/170926/
マイナビニュース記事
磁壁メモリの実用化へ前進-フェリ磁性体を用いて新たな磁壁移動機構を発見
https://news.mynavi.jp/article/20170929-a263/
2017年10月28日(土)に恒例の研究室対抗ソフトボール大会を行いました。2チーム参加する研究室や、2つ研究室合同のチームなど、合わせて9チームが参加しました。10月に研究室に入ったばかりの3年生をメンバーに加え、4年生、大学院生、教員が一丸となってソフトボールを楽しみました。選手がバッターボックスに入るときに、スピーカで応援ミュージックを流しているチームもあり、応援合戦も盛り上がりました。
台風接近中で実施が危ぶまれる中の開催でしたが、短縮プログラムに切り替えることで、雨が降りだす前に無事閉会式まで実施できました。
優勝: SSうぉーず (佐伯研究室)
準優勝: 大谷研かもさんチーム (大谷研究室)
3位: ARTサンダース (塚本研究室)
参加チーム
・ARTサンダース
・大谷研かめさんチーム
・SSうぉーず
・高寺フォーマーズ
・大谷研かもさんチーム
・イマイケ・タナベイスターズ
・呉鎮守府
・岩田の理
・ライガスター421
10月21日(土)に葛西臨海公園にてBBQを行いました。
台風21号が接近していたため、しとしとと雨が降っていましたが、幸いにも風もなく暖かかったため、濡れることなくテントの下で楽しく過ごせました。教員と学部1年から博士課程の大学院生までの190名程度が参加し、普段ゆっくり話すことのできない人とも交流し、会話を楽しみました。
BBQ大会は中川学科主任の挨拶でスタートし、記念写真撮影後、各テーブルで一斉に肉を焼き始めました。最初は友達や研究室の仲間でBBQを楽しんでいましたが、徐々にテントからテントへと移動して、学年の垣根を越えて交流を楽しむ人が増えていきました。1年生の時に先輩から話しかけてもらって楽しかったといって、積極的に後輩に話しかける上級生の姿が多くみられました。
学生幹事が準備したビンゴ大会も大いに盛り上がりました。
学科対抗スポーツ大会の長縄跳びに1年生10名が参加しました。
インドアな趣味の多い学科生も体を動かすことを楽しみ、おおいに盛り上がりました。
卒業学科等の枠を超えまして、学部・大学院・短大の卒業生・修了生が一堂に会して絆を深める場として「ホームカミングデー」を開催することになりました。
今年度は、11月4日(土)に卒業生の皆さまをお迎えいたします。当日は、「公開市民大学講座」を同時に開催し、合わせて学生を主体としたモノづくりにチャレンジする「未来博士工房」の研究施設公開も開催いたしますので、是非お越し下さいますようご案内申し上げます。
詳細はこちらをご覧下さい。
塚本新教授が共同研究をしている「超短パルス光照射による巨大スピン波発生」について9月13日にプレスリリースされました。
塚本教授はこの研究の中で、主に大型放射光施設SPring-8にて実施された超短パルス光照射条件検討実験に携わっています。
■以下、プレスリリースより一部転載
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)、大阪大学大学院基礎工学研究科(阪大院基礎工)、東北大学(東北大)、大阪大学大学院工学研究科(阪大院工)、日本大学(日本大)、および愛知医科大学(愛知医大)は共同で、磁性合金薄膜にパルス光を照射することにより、これまでにない巨大な磁気の波が生成されることを発見しました。この成果は、磁気の変調を利用した素子や通信デバイスの開発に寄与するものと期待されます。
【研究の背景】
現代のエレクトロニクスにおいては、物質のもつ電荷(電気の源)だけでなく、スピン(磁気の源)の自由度を活用した電子工学分野「スピントロニクス」が注目を浴びており、情報産業の発展にも寄与しはじめています。近年では、新規のスピントロニクスデバイスとして、光とスピンの相互作用を活用したスイッチング素子や、「磁気の波」であるスピン波を利用した磁気通信技術の応用が有望視されており、世界的に研究が展開されています。
JASRIのグループは阪大院基礎工、日本大、ユーリッヒ研究センターのグループとともに、東北大のグループによって製作された、合金組成等の異なる数種類のGd-Fe-Co磁性合金薄膜を試料として、約0.1ピコ秒の超短時間で発生するレーザーパルスを照射した時の高速のスピン運動(スピンの向きの変化)の現象を、SPring-8の瞬間的(約50ピコ秒)に光る軟X線を用いて調べました。Gd-Fe-Co合金は光と磁気の相互作用が大きい物質であり、レーザーパルス光を照射することでスピンの向きを「反転」できることは既に知られていましたが、今回の研究では、Gd-Fe-Co合金の組成をうまく調整することで、「伝搬スピン波」を発生させることもできました。さらにこの伝搬スピン波は、近年報告されているスピン波の10倍以上の振幅を持つことが分かりました。
SPring8【プレスリリース】
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2017/170911/
日本大学理工学部【プレスリリース】
http://www.cst.nihon-u.ac.jp/news/2017/09/14001622.html
8月5日~6日に東京ビッグサイトで開催されたMaker Faire Tokyo 2017に「日本大学理工学部電子工作工房」(引率教員:柴田 国明 助手)として出展しました。電子工作工房は電子工学科および専攻の在学生で構成されており,未来博士工房のPC工房内に設置されています。
Maker Faire Tokyoには「ホワイトボードルンバ」をはじめとした制作物をもとに応募し,審査を経て出展が決まりました。イベント当日は工房員が自分たちの制作物を老若男女,または海外のエンジニアに対して自信を持って説明し,ときにはディスカッションを行っていました.さらに会場のミニステージでYoung MakerShow & Tell という事で同じ大学生メーカー同士で壇上にあがり制作物を説明する機会もありました。
参加した工房の皆さん,来場して頂いた皆様ありがとうございました。
平成29年8月5日(土),6日(日)にオープンキャンパスを行いました。
ミニ講義は,高橋芳浩教授による【シンセサイザーの音を「見て」波の性質を理解しよう】,中川活二教授による【電子工学が作る身近なスマート社会ー波,電子,光の協奏曲-】を行いました。
14号館にて行われた学科紹介プログラムでは主要4系列である「電気電子回路」「新素材開発」「情報処理」「通信ネットワーク」の紹介や,教育活動の内容説明,半田ごてを使った電子回路工作の体験のほか,4号館では各研究室が研究室公開を行い,最先端の研究内容の説明が行われました.2日間とも多くの方が来場し大盛況に終わりました。興味を持って話を聞きに来てくれた皆様,ありがとうございました。
日本大学理工学部の特色ある教育活動のひとつである,未来博士工房内の電子工学科主体のグループ(電子工作工房)が「Maker Faire Tokyo 2017」に出展します。
電子工作工房は「実験や授業では物足りない」,「みんなでなにかを創り上げたい」といった思いを持った学生達が集まり,電子工作を行っています.今回はその活動の成果として,「Maker Faire Tokyo 2017」に出展することになりました。
「Maker Faire Tokyo 2017」は,約500組の出展者と約2万人の来場者が技術に触れ合いながら話し合うイベントです。国内外の最新技術に触れ合え,様々な知見が得られるイベントですので,”電子工学”が好きな人,お近くの人は是非,参加してみてください。
http://makezine.jp/event/makers2017/m0113/
日本大学理工学部電子工学科 大谷昭仁教授と、日本大学で学位を取られた布施匡章様、河村尚志様の3名のグループが、6月2日に開催された電気学会通常総会において、「平成29年 第73回電気学会学術振興賞 進歩賞」の表彰を受けました。表彰題目は、「100GHz超ミリ波スペクトラム解析装置の開発と実現」です。
近年、ミリ波帯レーダの商用化と第5世代モバイル通信用途の60GHz帯や70GHz帯無線システムの開発が進んできています。一方で、120GHz帯超高精細TV伝送システムによる北京オリンピック伝送実証実験なども実施されています。このような背景から、ITU-Rにより、無線通信システムの2次高調波までのスプリアス測定が勧告され、100GHzを超える無線信号の高感度・高精度スペクトラム測定が必要とされてきました。
しかしながら、従来のスペクトラム解析装置においては、周波数が高くなるにつれ装置の雑音レベル及びミキサの変換損失が増加するともに周波数精度が低下してしまうことと、プリセレクタ(可変フィルタ)の実現が困難であったことから、100GHzを超える周波数帯において充分な測定性能を持つ装置が開発されていませんでした。
本賞は、このような現状を鑑み行われた最新の光技術とミリ波帯を組み合わせたブレークスル―技術開発に関する研究成果と、マイクロ波帯のスペクトラム解析装置と同等な性能を持ち、100GHz超帯(110GHzから140GHzの周波数帯)の微弱スプリアス信号を含めた無線信号を、高精度かつ短時間に測定可能とする100GHz超ミリ波スペクトラム解析装置を開発、実用化したことに対して贈られたものです。
尚、上記成果は、アンリツ株式会社が受託した総務省平成23年度電波資源拡大のための研究開発のうち「100GHz超帯域無線信号の高精度測定技術の研究開発」内で得られたものです。
田邊教授は、これまでIEEEIM09(IEEE Instrumentation & Measurement Tokyo / Japan Sections Joint Chapter)の立ち上げにご尽力されるとともに、2010年~2015年にわたりChairとして、IM09の運営に携わってこられました。特に、IM09の運営に関わる規定の作成や、年間2回開催されるIEEE IM09学生発表会の開催などを通して、後輩指導の観点から学生の積極的な学会参加にご尽力をされてきました。
今回の感謝状は、このような活動に対してIEEEから感謝状が贈られたものであり、非常に光栄なことです。
平成29年5月8日,15日にPC解剖を実施し,1年生に電子工学への興味を深めてもらいました。
PC解剖は,学生一人ひとりがコンピュータを構成するパーツにまで実際にばらばらに解体することで,一見難しそうなコンピュータの中身に興味を持ちながら,コンピュータの仕組みや用いられている電子工学の技術を知り,これから修得する電子工学の授業との対応の理解を深めるための授業です。
デスクトップ,ラップトップなど2~3人に1台相当のコンピュータを解剖しました。筐体をあけて初めて中を見たときに,おっと歓声も上がっていました。さらに部品,部品を構成するパーツへと解剖してきました.CPUやハードディスク,電源などの主要な部品については,4年生や大学院生と機能や役割を確認しながら解剖しました。4年生と大学院生が最先端の研究内容を織り交ぜて説明すると,学生は興味を持って話を聞いていました。学生は,よく知っているコンデンサも実際に解剖して中身を見てみると「想像していたものとは全然違った」と体験することの重要さを感じていました。さらに,ディスプレイの液晶やCPUの回路を顕微鏡で観察したり,ハードディスクのヘッドを卓上の電子顕微鏡で観察して,今まで見たことのない世界に触れることができ,感動していました。
5/5(金)こどもの日に、船橋アリーナにて、「日本大学理工学部 未来博士工房 地域連携教育プロジェクト」と題して、「こども科学体験」を実施しました。
電子工学科(岩田展幸 准教授)がまとめ役となり、「電気と磁石」の題目で説明・デモ実験・体験実験を行いました。デモ実験では電磁石の強さを実感してもらい、子供たちは、みんなで引っ張っても外れない、人がぶらさがっても外れない電磁石の強さに驚いていました。実験体験では「電磁誘導でサインポールを作る」を実施し、電気と磁石の不思議な関係を体験してもらいました。また、物質応用化学科、駿河台理科教育サークル・物理学科も参加し、延べ約150名の小学生およびご家族にご参加いただきました。
日本大学理工学部電子工学科 大谷昭仁教授が以下に記載の電気学会にて受賞されることが決まりました。
この賞は、電気に関する学術・技術に於いて新規な概念・理論・材料・デバイス・システム・方式等を新たに提案或いはこれ等の提案を実証した者、および電気に関する製品・設備等を新たに完成又は改良し、顕著な成果をあげた者に対して贈られるものであり、毎年全国で8件程度しか受賞できないほどの受賞が難しい賞です。
今回は、大谷昭仁教授と、日本大学で学位を取られた布施匡章様、河村尚志様の3名のグループで受賞されます。表彰式は平成29年度電気学会通常総会(平成29年6月2日)にて執り行われます。
電気学会 平成29年 第73回電気学会学術振興賞 進歩賞
・受賞名:「100GHz超ミリ波スペクトラム解析装置の開発と実現」
・受賞者:大谷昭仁、布施匡章、河村尚志
http://www.iee.jp/?p=16346
4月10日(月)に電子工学科の新1年生と学科の教員が親睦を深めるために,フレッシュマンミーティングを行いました。フレッシュマンミーティングは,新 1年生に少しでも早く大学に馴染めるように,教員を含めた少人数のグループに分かれて自己紹介や趣味、学科での学びや将来の夢についての会話をして交流する行事です。
出身地の話や趣味の話など多くの話題で会話が弾みました。はじめは緊張して静かだったグループも,教員や学生同士で会話が進むに連れて,賑やかな雰囲気で会話をする様子が見られました。
これを機会にたくさんの繋がりを作り,先生や仲間と大切な大学生活を楽しく過ごしましょう。
平成29年4月5日,2年生の専門実験ガイダンスにて,1年時に行った自由企画実験で優秀な実験およびポスター発表を行った学生の表彰を行いました。営電賞4名,優秀賞5名,努力賞2名の計11名が受賞しました。おめでとうございます。
受賞者は以下の通りです。
【営電賞】
小林泰輔 『コイルガンの作製』
新井涼平 『電磁式地震計の製作と常時微動との波形の差』
入倉侑輝 『コインの判別』
相田幹 『垂直軸型風車の実験』
【優秀賞】
二村僚 『DVD簡易分光器の分解能とDVD差し込み角の依存性』
山口拓人 『水面波と音の速度の関係』
片谷優太 『圧力発電』
飯島拓海 『ノイズキャンセリングイヤホンの特性』
寺島名織 『空中衝突実験』
【努力賞】
岸田武士 『歩行ロボットの制御方法と消費電力』
小池夏未 『コンクリートと熱』
すっかり暖かくなり,船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています.初めて大学に来る1年生や,春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
電子工学科では,作田教授が特任教授になられ,永田助手が助教に昇任しました.電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
2017年3月25日,日本武道館で卒業式,その後駿河台校舎1号館において,電子工学専攻および電子工学科の学位記伝達式が執り行われ,電子工学専攻博士後期課程1名,博士前期課程20名が修了,電子情報工学科・電子工学科87名が卒業しました.
修了生・卒業生の皆さん,御卒業おめでとうございます.日本大学で培った経験を生かし,社会での御活躍と御健勝をお祈り致します.各賞の受賞者は以下の通りです.おめでとうございます.
優等賞: 三吉啓介,ヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベス,内堀正大
電子工学科賞: 三吉啓介,ヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベス,内堀正大,小田大貴,赤澤孝徳,宮本涼司,秋山竜,小山智之,飯坂岳,伊藤広起
電子工学科特別賞:伊藤広起,上田拓矢,宮本涼司
桜工賞: 隅田貴士,橋本浩佑
電子工学専攻賞: 植田涼平,寺下進之佑,松本拓也
TOEIC営電賞: 植田涼平,張琦,ビーソティア,カリャンゴアレックス,ナイルピユシュ,ヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベス
TOEIC敢闘賞: 伊藤広起,中村寛樹
TOEIC努力賞: 王春,菅野翔太,多田裕亮,張祺,橋本浩佑
電気学会東京支部・女性活動奨励賞: ヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベス
電波新聞の第17127号(2017年3月16日)の新技術トピックスに、佐伯勝敏教授の研究が「独自AI研究・開発の現場を訪ねる~日大、アナログ回路素子の人工知能研究を推進~」というタイトルで紹介されました。
記事内では、デジタル型では困難な機能を、生物に学ぶアナログな動作によって如何にブレークスルーを行うかなどについても掲載しておりますので、是非ご覧ください。
佐伯勝敏教授の指導する電子工学専攻2年生の堀口拓君が,平成28年電気学会 基礎・材料・共通部門の計測研究会の年間発表者の中から,一名のみ受賞できる「優秀論文発表賞」を受賞しました。発表は,「複素インピーダンスを用いた低濃度酸化性ガスセンサに対する一検討」(IM-16-027)と題し,平成28年6月に電気学会にて発表しました。本研究は,開発が盛んに行われているディーゼルエンジンの燃焼時に生じる窒素酸化物や,軽油に含まれる硫黄成分の排出量を常時モニタリングすることを目的にセンサを開発しました。センサは,Si基板上のくし形電極に,銅フタロシアニンを蒸着したガスセンサの複素インピーダンスを用いて,低濃度におけるNO2およびSO2の気体判別を行い,複素インピーダンスの変化パターンの違いから気体判別が可能であることを明らかにしています。なお,授賞式は平成29年基礎・共通・部門大会会期中9月19日(火)に室蘭工業大学にて行われる予定です。
2017年2月22日(水)に電子工学専攻の修士論文審査会が行われました。大学院2年間での研究成果を発表する様子は,緊張しつつも堂々としていました。厳しい質疑を乗り越え,発表後にはやり遂げた充実感が漲っていました。
平成28年12月3日に平成28年度理工学部学術講演会が開催されました。電子工学科・電子工学専攻の学生6人が3部会で優秀発表賞を受賞しました。
◇ 材料・物性部会(口頭発表)
- M1 牧野 哲也: Composition Dependency of Isolated FePt Grains Formation on Nano Silica Particle Substrate with Rapid Thermal Annealing
- M1 齊藤 日菜: Crystal structure and magnetic characteristics of Y2Bi1Fe5-xGaxO12 films fabricated by metal organic decomposition method
◇ 電子部会(口頭発表)
- B4 正田 友之: 無線電力伝送のためのガウスビームを用いた電磁波ビームの制御
- M2 堀口 拓: 低濃度酸化性ガスセンサの混合気体測定に対する一検討
◇ 情報部会(ポスター発表)
- B4 谷口 昴: ユーザビリティを考慮した薬剤情報提供サイトの構築
◇ 電子部会(ポスター発表)
- B4 宮武 良乃介: 側抑制の特性を有した神経節細胞の電子回路モデル化に対する一検討
大谷昭仁教授の指導する電子工学専攻博士前期課程1年の相川遼君が、2016年10月8日、9日に八海山で開催された第12回電気学会東京支部千葉支所研究発表会において、磁化反転現象計測システムに関する発表を行い、優秀論文発表賞を受賞しました。
論文の題目と概要は以下の通りです。
- 論文題目:
- 「超短パルスを用いた磁化反転現象の計測」
- 概要:
- 従来の知見では理解できない超短時間光物質作用として偏光依存全光型磁化変転現象(AO-HDS)が発見・報告されており、新規磁気記録システムへの応用が期待されています。
本研究では、従来の大型な空間光学系を用いたシステムの代わりにファイバ光学系と光通信用デバイスを用いることで、小型で革新的な新たなシステムの構築を目標としており、今回は新たなシステムの要素技術について検討を行い、提案するシステムの実用化への可能性を示しました。
中川活二教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程2年の松本拓也君が、2016年3月4日に名古屋大学で開催された電気学会 基礎・材料・共通部門 マグネティックス研究会において、表面プラズモンポラリトンが伝搬する多層プラズモン導波路に関する発表を行い、研究奨励賞を受賞しました。
論文の題目と概要は以下の通りです。
- 論文題目:
- 「表面プラズモンポラリトンの伝搬特性制御のための層状プラズモン導波路」
- 概要:
- 光の回折限界を超えて集光可能な表面プラズモンポラリトン(SPP)は、新規光デバイスへの応用が期待されています。SPPの波長や伝搬長を制御するために、2つの界面のSPPが同じ波数に結合して伝搬するモードに着目しました。光の波長に比べ十分に薄い金属及び誘電体を、交互に配置する多層プラズモン導波路の解析を行い、金属および誘電体厚さ変化に対する伝搬モードや波長の変化、誘電体材料による短波長化、レンズ構造を用いた集光の可能性を示しました。
この成果の一部は、文部科学省「戦略的研究基盤形成支援事業(代表:電子工学科 塚本 新 教授)」の支援を受けて実施されました。
2017年2月4日(土)、船橋校舎の14号館において、第26回材料科学に関する若手フォーラム(合同若手フォーラム*)が開催され、電子工学専攻10名、電子工学科15名の学生も研究発表を行いました。発表形式は、ショートプレゼンテーションとポスター発表でした。特に午後のポスター発表では、他分野の教員や学生と議論して研究内容を相手に伝えるだけでなく、今後の研究活動に役立つ新たな考え方など多くの知見が得られました。
本学科・専攻からは、以下の8名の学生が優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
- 電子工学科4年 赤澤孝徳
「パルスレーザー堆積法を用いたSrTiO3(001)基板およびLaAlO3(001)基板上でのCaFeO3/LaFeO3ヘテロ積層膜の作製」
- 電子工学科4年 木村鴻介
「スピン波励起のための金属微細構造を用いた表面プラズモンポラリトンの伝搬特性」
- 電子工学科4年 三吉啓介
「Fe/Pt多層超薄膜の高速加熱によるナノ微粒子化形態と結晶構造評価」
- 電子工学専攻1年 齊藤日菜
「スピン波実験に向けた磁性ガーネット薄膜及びスピン波励起用電流路の作製」
- 電子工学専攻1年 田中万裕
「ランプ加熱FePt粒子群形成における高密度金属粒子下地利用形成位置誘導」
- 電子工学専攻1年 中田友緒
「陽極酸化膜を有するMOS構造におけるアドミタンス特性」
- 電子工学専攻1年 二川康宏
「FePt微粒子上のGdFeCo連続薄膜における磁気的不均一構造による磁気緩和増大検討」
- 電子工学専攻1年 古澤翔太
「気相Snを拡散したシリコン酸窒化膜のフォトルミネセンス特性(膜厚依存性)」
なお、合同若手フォーラムは、先端材料科学センターおよび基盤形成プロジェクト「超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く新材料・物性・デバイスの探索と創生」の共催で開催されました。
2016年12月18日開催された「日本大学 学生FD(Faculty Development) CHAmmiT」に電子工学科の代表として、3年生の阿部豪太君が出席しました。
日本大学 学生FD CHAmmiTは、学生・教員・職員が一堂に会して学生FDや教育について理解を深め、気軽な雰囲気の中で語り合う事を目的と2013年度から開催されています。今年度のテーマは「Youは何しに日大へ?~ぼくらが創る理想の学び~」です。
参加した阿部君から「普段あまり接する機会がない他学部および理工学部内の他学科と交流することで、電子工学科にいるだけでは気づかなかったことが多々ありました。この会に参加したことで視野をさらに広げることができ、良い経験ができました。」という感想を頂きました。
電子工学科としてもFD活動を積極的に推進し、教員、職員、学生が三位一体となり、より良い学科づくりを目指します。
塚本新 教授の指導する電子工学専攻1年の寺下進之佑君と、中川活二教授の指導する電子工学専攻1年の齊藤日菜さんが、2016年11月11日、12日の2日間に本学理工学部駿河台校舎1号館CSTホールで開催された国際ワークショップInternational workshop on novel photo induced phenomena and applicationsにおいて、Best Poster Awardを受賞しました。
寺下進之佑君の研究タイトルは、
“Multiple magnetization state on GdFeCo bilayer controlled by All-optical magnetization switching”です。
塚本教授が発見した数十フェムト秒という超短パルス光による全光型磁化スイッチング現象を利用して多値記録を実現することを提案し、実験的に示したものです。組成調整した2層磁化膜に対し、磁気光学計測および複合磁気光学イメージング観察により、多値磁化状態の実現および磁場駆動では不可能な磁化状態遷移を実証しました。
藤日菜さんの研究タイトルは、
“Magnetic anisotropy of garnet films by metal organic decomposition method”です。
磁気の波を利用するスピン波デバイスの創生に向けて,波を伝える材料としての磁性ガーネット薄膜を、有機金属分解法で作製し、その磁気異方性を評価したものです。
この国際ワークショップは、理工学研究所講演会として塚本教授が代表をつとめる基盤形成プロジェクトが中心となって実施されたものです。
国際ワークショップHP:
http://atlab.ecs.cst.nihon-u.ac.jp/WS_award.html
左から、2番目が齊藤日菜さん、4番目が寺下進之佑君、1番右が塚本新教授
フジテレビ系の「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」の6話(11月15日放送)で、塚本 新先生が、理工学部先端材料科学センターにある透過電子顕微鏡、蛍光顕微鏡を利用するシーンの撮影協力とともに、ご自身がちょこっとエキストラで出演もしました。11月29日放送の第8話でも協力しておりますので、ご注目下さい。
理工学部記事はこちら
http://www.cst.nihon-u.ac.jp/news/2016/11/12001487.html
11月5日(土),本学科 塚本 新教授が「第55回公開市民大学講座」で,「未来社会に変革する電子工学」というタイトルで,講演しました。
講演では,電子工学が,今後私たちの生活にどのような変化をもたらすかを,様々な電子工学技術を取り上げながら,分かりやすくお話ししました。また,革新的超高速高密度情報記録を目指した新規記録方式に関連する研究をも紹介しました。今回,桜理祭・ホームカミングデーとの併催となり,地域住民の方々だけではなく理工学部を卒業した校友の皆様にも来て頂き,大変好評でした。
10月29日(土)に,美し学園自治会子供会と未来博士工房の学生によるハロウィン会が,理工学部スポーツホールで開催されました。
電子工学科からは柴田先生とPC工房所属学生を中心に,偏光万華鏡やサーモグラフィ,3色LED工作など,学生が作成した実験を出展しました。
ハロウィンイベントということで,子供たちも思い思いに仮装をしていました。仮装した子供たちは,お菓子をもらったりスタンプラリーを巡ったり,学生たちの出展を巡ったりと,とても楽しく過ごしていました。
約20年ぶりに東日本大学軟式野球選手権大会への出場が決まった。
日大理工軟式野球部では、電子工学科の学生も頑張っています。
3年生の川﨑達也君、1年生の坂本洸大君ともに、毎週、スポーツホール前のソフトボール場で、練習に励んでいます。
川﨑君は、1、2年生の多い中でも低学年に負けず、オンオフを切り替えて頑張っています。10月に電子工学科で立て続けに行われた電子工学科スポーツ大会や研究室対抗ソフトボール大会でも活躍しました。スポーツ大会では幹事を務め、ソフトボール大会では、Saeki Labチームに出場し、チーム3位に貢献しました。
坂本君は、1年生の春からベンチ入りしており、いつも練習や試合を楽しんでプレーしています。1年実験の自由企画実験や他の授業との文武両道を目指して頑張っています。
東日本大学軟式野球選手権大会では、
11月14日(月)に埼玉県の春日部牛島球場において
北海道地区一位のチームと対戦します。
http://junbf.jp/cms/wp-content/uploads/2016/09/37east_tournament_20160901.pdf
皆さんの応援を宜しくお願いします。
2016年10月22日(土)に研究室対抗ソフトボール大会を行いました。
各研究室の4年生、大学院生を中心に、教員や後期から研究室に配属になった3年生、OBも参加しました。
どのチームも一丸となって、ソフトボールを楽しみました。
結果は以下の通りです。
・優勝: わおふぉっくすモンキーズ (中川・芦澤研究室、塚本研究室合同チーム)
・準優勝: 山の家 (山本・岩田研究室)
・3位: Saeki Lab (佐伯研究室)
参加チーム
・わおふぉっくすモンキーズ
・大谷研究室
・ワッフル藤田
・Sakuta Bank Hawks
・Saeki Lab
・呉・鎮守府
・GAIZAN
・山の家
◎ 実施日時: 2016年9月27日(火)
◎ 場所: 千葉日本大学第一小学校 体育館
◎ 参加者:
・千葉日本大学第一小学校: 3年生72名、英語専科教員1名、担任2名、石井校長
・日本大学理工学部・電子工学科: カリャンゴ・アレックス(ウガンダ)、ヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベス(コロンビア)、ナイル・ピユシュ(インド)、岩田展幸(教員)
・精密機械工学科: ダレン・レイモンド・コステ(USA)
2016年9月27日(火) 10:30~12:00の90分間、千葉日本大学第一小学校(千葉日大一小)と日本大学理工学部・留学生との国際文化交流を行いました。まずは、英語の歌を披露してもらい盛大に来校を歓迎していただきました。小学生は4つのグループに分かれ、アレックス(ウガンダ)、エリザベス(コロンビア)、ピユシュ(インド)、ダレン(USA)のブースを各々約15分間訪れました。英語と日本語を交え、それぞれの国の食べ物、文化、遊びなどについて共通点と相違点について、スライド、地図、ジェスチャー、クイズなどを交えて楽しく異文化交流を行いました。小学生からは日本の伝統的な遊び、「福笑い」を教えてもらいました。最後には、手作りの非常に精巧な折り紙をいただき、留学生は感激していました。帰り際には小学生と留学生がハイタッチするほどまで仲が良くなり、留学生との距離間ほぼゼロになっていることに感嘆しました。留学生は、歓迎ムードや小学生の元気の良さ、外国人にも物怖じしない積極性、そして何より小学生と時間を共にすることの楽しさを感じていました。留学生は1月ごろにも時間があるから、機会があればまたやりたいね。などと話していました。
2016年10月8日(土)に、学科レクリェーションとしてスポーツ大会が行われ、電子工学科、電子工学専攻の教員、学生が参加しました。生憎の雨で途中中止した種目もありましたが、最後までスポーツ大会は無事終了しました。終了後の懇親会では、参加者と各研究室の先輩後輩たち、そして教員とで大いに盛り上がりました。学年を越えて学生間の交流を持つことができ、とても有意義なレクリェーションになりました。
平成28年9月13日に理工学部船橋校舎で第2回「博士後期課程学生交流会」が開催され、電子工学専攻博士後期課程3年生の渡部雄太君(指導教員:山本寛教授、岩田展幸准教授、永田知子助手)が 「パルスレーザー堆積法による酸化物人工超格子の成長制御及び結晶構造解析」と題して日頃の研究成果を発表しました。
本交流会は、特定の課題の研究及び論文作成に取り組んでいる在学生の皆さんが、他の学生の研究内容等を知ることによって研究の視野を広げるとともに,学生間で交流する機会として、大学院理工学研究科が駿博会の協力を得て実施されたものであり、活発な交流が行われました。
卒業学科等の枠を超えまして、学部・大学院・短大の卒業生・修了生が一堂に会して絆を深める場として「ホームカミングデー」を開催することになりました。
今年度は、理工学部祭「桜理祭」の 最終日にあたる11月 5日(土)に卒業生の皆さまをお迎えいたします。
また,校友である千歳喜弘氏(日立マクセル株式会社 代表取締役会長)および塚本 新氏(電子工学科教授)を講師とした「公開市民大学講座」を同時に開催し、合わせて学生を主体としたモノづくりにチャレンジする「未来博士工房」の研究施設公開も開催いたしますので,是非お越し下さいますようご案内申し上げます。
詳細はこちらをご覧下さい。
公益社団法人日本磁気学会では、磁気の学理および応用に関する一連の研究を通して学会の発展に貢献があった人へ優秀研究賞を授与しております。2016年9月7日、塚本教授が推進されてきた、「超短パルスレーザによる超高速磁化応答計測と制御に関する先駆的研究」に対し、金沢大学において開催された第40回日本磁気学会学術講演会にて表彰式が挙行され福永博俊会長より授与されました。
受賞題目「超短パルスレーザによる超高速磁化応答計測と制御に関する先駆的研究」
受賞理由(磁気学会受賞理由より摘要)
長年にわたり光と磁気との相互作用に関する研究を進め、近年は超短パルスレーザを用いた時間領域磁化ダイナミクス計測・制御および光照射による磁化反転制御等先駆的研究を推進し、その研究成果は世界的に評価されている。磁化の高速ダイナミクスの詳細理解および新たな超高速磁化制御技術の必要性に着目し研究を進め、数十フェムト秒という超短時間光照射のみで、室温環境下で完全磁化反転する光誘起磁化反転現象を実証し、その後の継続検討を重ね超短時間磁気物理研究分野の発展に多大な貢献をもたらした。また、超高速磁気応用、スピントロニクスデバイスに向けた基盤技術としても非常に重要な意味を持つものであり、今後の研究展開への期待が大きい。
平成28年度日本磁気学会表彰者一覧
http://www.magnetics.jp/society/award/list_hyosho/
2016年9月5日~9月8日に金沢大学で開催された第40回日本磁気学会学術講演会において、塚本新教授の指導する電子工学専攻 博士後期課程2年の吉川大貴君が、桜井講演賞を受賞しました。日本磁気学会において、学生会員を鼓舞し、育成するために設けられた賞で、日本磁気学会学術講演会において他の模範となる講演を行った学生会員の筆頭登壇者に授与される賞です。
受賞題目:「全光型磁化反転の磁性層膜厚依存性 」
本研究では、全光型磁化反転という現象が電子系による超短時間のエネルギー散逸過程に強く依存していることを明らかにしました。また、全光型磁化反転は従来型の磁場駆動による磁化反転と大きく異なる依存性を有している事も明らかにしました。
また、本研究は大型研究プロジェクトにおける重点テーマ研究の一部を担っております。背景として、塚本新教授がプロジェクトリーダーを務める「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している「文部科学省 新学術領域研究(研究領域提案型) ナノスピン変換科学」により推進され、超短時間光・物質相互作用の理解を深めることで、超高速磁気記録デバイスなどへの工学的検討を示唆しています。
平成28年度日本磁気学会表彰者一覧
http://www.magnetics.jp/society/award/list_hyosho/
2016年9月7日に金沢大学角間キャンパスで開催された第40回日本磁気学会学術講演会において、芦澤好人准教授が学会活動の活性化への貢献により、平成28年 学会活動貢献賞を受賞しました。
佐伯勝敏教授の指導する電子工学科4年生の上田拓矢君とヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベスさんが、神戸大学で開催された平成28年電気学会 電子・情報・システム部門大会において、平成28年電気学会 電子・情報・システム部門大会 優秀ポスター賞をそれぞれ受賞しました。
上田拓矢君のタイトルは、「カセグレンアンテナを用いた超音波センサの反射波に対する一検討」です。
本研究は、車や重機等の接触防止を目的に、超音波センサの指向特性を広げる研究です。超音波素子単体では指向性が高く、広範囲な測定が難しいのですが、今回新たにカセグレンアンテナを用いた超音波センサシステムを構築し、超音波を広範囲に分布させ,指向性の制御を可能にしています。
ヒメネス ベハラノ ディアナ エリザベスさんのタイトルは、「細胞体モデルの確率共鳴現象に対するー検討」です。
研究室では、生体のニューロンを電子回路でモデル化し, 脳型情報処理システムの構築を目指しています。一般に、システムにおいてノイズは, 不要な情報として考えられていますが,閾値を持つ非線形システムにおいてノイズが良い影響を与えると言われています。今回、電子回路で構築したニューロンモデルにノイズを加えることで反応が速くなることを明らかにしています。
平成28年8月6日(土),7日(日)にオープンキャンパスを行いました。
ミニ講義は,高橋芳浩教授による【シンセサイザーの音を「見て」波の性質を理解しよう】,佐伯勝敏教授による【電子回路で脳を創る!~人工知能チップの開発~】を行いました。
14号館にて行われた学科紹介プログラムでは主要4系列である「電気電子回路」「新素材開発」「情報処理」「通信ネットワーク」の紹介や,教育活動の内容説明,半田ごてを使った電子回路工作の体験のほか,4号館では各研究室が研究室公開を行い,最先端の研究内容の説明が行われました。
2日間とも多くの方が来場し大盛況に終わりました。興味を持って話を聞きに来てくれた皆様,ありがとうございました。
山本 寛 学部長が日本大学・副学長に選任されました。
任期は2016年8月1日から31日。さらに2017年8月31日までと再任されました。
平成28年7月23日に駿河台校舎にて小学生のための夏休み「自由研究」教室に参加致しました。
電子工学科としては,今池助教と柴田助手が「電子回路でゲームを作る!~電子回路でイライラ棒を作ろう!~」というタイトル実験を行いました.また,手伝いの学生として未来博士工房(PC工房)所属の3年生にも参加して頂きました.約40名の児童に参加して頂き,なかなかの盛り上がりでした。
実験を通して,電子工学の分野に興味を持っていただけたかなと思います.ご参加して頂いた皆様,お手伝いして頂いた皆様,ありがとうございました。
2016年7月16日(土)に、岐阜県高山市の高山市民文化会館にて行われた「第57回 外国人による日本語弁論大会」が、NHK Eテレにて放送されます。
電子工学科4年生のカリャンゴ アレックスさんが出場しました。
当日の模様と共に、普段の様子もあわせて放送ということで、中川・芦澤研究室の内堀正大君などが放送される予定です。
是非アレックスさんの活躍をご覧ください。
■放送局:NHK Eテレ
■番組名:「ワタシの見たニッポン2016 第57回外国人による日本語弁論大会」
■放送日時:7月16日(土)15時~16時
■番組HP → http://www4.nhk.or.jp/P3201/
平成28年7月10(日)に駿河台入試フォーラムを行いました。
電子工学科の特色ある授業や、最先端の「電気電子回路」「新素材開発」「情報処理」「通信ネットワーク」の4つの分野、進路などのポスターや展示物を用いて行いました。
午前中には中川活二主任による学科紹介と、大谷昭仁教授によるミニ講義「2020年超高速無線通信の世界」を行いました。ミニ講義には50名程度の高校生が話を聞きに集まってくれました。
午後には、動作中のタブレットPCの解剖実演を行いました。普段目にすることのないタブレットPCの中身や、透明なタッチパネルを触ってコンピュータを操作する様子を、多くの生徒が興味を持って見ていました。
電子工学に興味を持って頂き、ありがとうございました。
平成28年5月14日(土)、博士後期課程2年塚本研究室の吉川大貴君が、日本大学理工学部に関わる博士号取得者の会である駿博会から、研究業績と学生活動に基づき、駿博奨励賞を賞されました。当日は授賞式において駿博会の方々へ研究紹介も行いました。
駿博会HP : http://www.shunpaku.cst.nihon-u.ac.jp/index.php
2016年5月23日に開催された第二十三回日本信頼性学会春季信頼性シンポジウムにおいて、呉研助手が平成二十七年度日本信頼性学会若手奨励賞を受賞しました。
論文題目と概要は以下の通りです。
論文題目:「Tunnel FET構造による放射線照射誘起寄生バイポーラ効果低減」
概要:
宇宙空間や原子炉周辺などにて半導体デバイスを使用した場合、高エネルギー荷電粒子照射によって過渡電流が発生し誤動作が引き起こされる(ソフトエラー)。SOI(Silicon on Insulator)デバイスはソフトエラー耐性に優れた構造であるものの、微小化に伴い寄生バイポーラ効果による予想以上の電荷収集が確認されており、更なる耐性強化が望まれている。本研究では、デバイスシミュレーションを用いてTunnel FET (TFET) 構造における重イオン照射誘起電流を評価し、ソフトエラー耐性について検討を行った。その結果、従来構造に比べ、過渡電流のパルス幅および収集電荷量が共に低減可能であることがわかり、TFETによる寄生バイポーラ効果の抑制を確認した。
6月20日、21日の2年生の学生実験では、今年度2回目のグループディスカッションを実施しました。グループディスカッションでは、行った実験課題の内容を整理して、他の班の前で発表します。発表時間は12分、質疑の時間は10分です。学生はいつも以上に勉強し、準備をして発表にのぞんでいました。質問に対する解答は発表者でなくても良い、発表者も質問しても良いというルールにしているため、実験していて判らなかったところなどを学生間で良く議論していました。発表方法、理解度などの評価項目について学生同士で評価を行い優秀だった班を決めて、実験の時には優秀班を発表しています。
また、グループディスカッション後には、加藤明先生、作本義孝先生に、これまでの経験を活かした講演をして頂きました。20日(月)には、加藤明先生に研究倫理に関し、責任ある研究活動、研究計画の立案、研究遂行、研究成果の発表における、科学者としての心得をお話し頂きました。21日(火)には、作本義孝先生に、家庭の電力計がスマートメータに変わっていくこと、そこから電気に関する標準器や検定の体系についてお話し頂きました。普段は聞くことのできない話だけに、2年生だけでなくTAや教員も興味深く話を聞かせていただきました。
長期休暇中を利用して3次元CAD専門資格(CATIA認定技術者、CATIA V5 Associate)取得講座(講師:金 炯秀助教)が開催され、理工学部全体で227名(CATIA認定技術者:205名、CATIA V5 Associate:22名)が資格を取得しました。
本学科では、CATIA認定技術者資格を、大学院生1名、学部生27名の計28名が資格を取得しました。
2016年6月18日(土)に岐阜県高山市の高山市民文化会館にて行われた第57回外国人による日本語弁論大会に、電子工学科4年生のカリャンゴ アレックス君が出場しました。
本大会には26カ国80名の応募の中から予選審査を通過した10カ国12名が出場しました。
高円宮妃久子殿下の挨拶から始まった第一部のスピーチコンテストで、カリャンゴ君は12名中2番目にスピーチを行いました。カリャンゴ君は「私の本心」という題名で、日本に来てから感じた日本人の考え方を、堂々とそして流暢な日本語で発表しました。12名の発表が終わった後の第二部として、スピーチコンテスト出場者を囲んでのトークセッションが行われました。「日本のここが不思議」「日本のここが好き」「今、日本に望むこと」の3つの題目について、カリャンゴ君を含む12名の出場者が意見を交わしました。
残念ながら受賞は逃してしまいましたが、実体験に基づく話の内容、話の構成、表現力など受賞者に負けない素晴らしい発表でした。カリャンゴ君からは、やり遂げた満足感が満ち溢れていました。
なお、大会の模様は、7月16日(土)15:00~ NHK Eテレで放送予定です。また、講演は大会ホームページ(http://www.iec-nichibei.or.jp/iec04_2.html)でも見ることができるようになります。ぜひ御覧下さい。
博士後期課程2年塚本研究室の吉川大貴君が、本年度H28より日本学術振興会特別研究員(DC2) に採用されました。日本学術振興会特別研究員とは、文部科学省所管の独立行政法人日本学術振興会が、優れた若手研究者を採用し、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図るため、研究奨励金および研究費を支給する制度です。
吉川君は分子の振動と同じくらい非常に短い時間スケール(一兆分の一秒程度)での薄膜の中のエネルギー散逸の過程を実験的に明らかにするとともに、この散逸過程が重要になる全光型磁化反転 (All-Optical magnetization Switching: AOS)の機構を解明するべく研究に取り組んでいきます。
研究課題名:「超短時間多層磁性薄膜内エネルギー散逸過程と全光型磁化反転機構の解明」
日本学術振興会HP,特別研究員:https://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_saiyoichiran.html
晴天に恵まれた平成28年5月21日(土)に、平成28年度 理工・短大(船橋校舎)合同スポーツ大会が開催されました。多くの学生がスポーツに汗を流しました。
学部・短大1年生を対象とした歓迎企画として、長縄跳び、バドミントン、アームレスリング(男女混合)、卓球(男女混合)及びバレーボール(男女混合)競技が学科対抗戦として実施されました。
電子工学科では、長縄跳びA、Bチームをはじめ、学科対抗戦の全ての競技に出場し、卓球競技で見事準優勝に輝きました。種目別では、バスケットボールで2年生チームが見事優勝に輝きました。
また、今年度初めての試みとして、学科で昼食を用意し、4号館442教室で教員と1年生参加者そして1年科目担当TAが食事をしながら歓談しました。とても有益な時間でした。
平成28年5月21日、22日に日本大学三島高等学校・中学校の文化祭~桜陵祭~に電子工学科の活動としてPC工房の内容を出展しました。両日とも天気に恵まれ多くの人が訪れました。C棟3階の地学・物理実験室で理工学部や電子工学科の展示を行いました。桜陵祭の展示企画は部活動が中心となって行っているようで、物理部、山岳部、華道部などと同じフロアに、理工学“部”がありました。
日本大学三島高校の卒業生2名にも手伝ってもらい、電子機器に用いられている光、磁気、電気に関わる興味深い現象を、来訪者に実際に体験してもらいました。「すごい!」「何で?」「不思議!」 日大三島の中高生はもちろん、教員、保護者や小学生、卒業生など年齢を問わず、おもしろいことがいっぱいあることを知って興味を持っていただきました。4台のノートPCを使ってPC解剖を体験してもらうと、男子も女子ものめり込んで解剖しました。解剖した部品を大事に持って帰る人もいました。
久しぶりに会った卒業生が大学・大学院で活躍している様子を見た先生は、とても喜んでいらっしゃいました。日大三島の高校生は、大学生活や試験のための対策方法、高校での過ごし方など、卒業生ならではの具体的な話に熱心に耳を傾けていました。
これから大学では、オープンキャンパス等のイベントが多数あります。是非足を運んでみてください!
5月16日にPC解剖の2回目を行いました。解剖時に各グループにおいて分担して調査したデバイスをお互いに発表することで、理解を深めました。
まず同じデバイスを調べてきた学生ごとに集まり、 調査してきた内容をお互いに議論して、調査不足であった点を補ったり、理解を深めたりしました。その次に、解剖したときのグループで集まり、それぞれのデバイスで議論して得た内容の報告を行うことで、PC全体の理解を深めました。担当したデバイスの説明時には、ホワイト ボードに書いたり、パワーポイントを使ったり、様々な工夫が見られました。調査してきたことを報告すると、すぐにメンバーから質問が飛んでくるなど、活発な議論が行われました。
初めてPCを解剖してその構造や仕組みを自ら観察し、それを調査して発表しあうことで、動作原理やそれぞれのパーツの役割を、体験を通じて学びました。
今後の授業では、PC解剖で初めて目にしたデバイスやその技術と、学んでいることとの関連性を考えて、理解を深めてもらうことを期待しています。
論文題目:
Electric and Magnetic Properties of BiFe1-xMnxO3 Thin Films and CaFeOx/BiFe1-xMnxO3 Superlattices
概要:
第25回日本MRS年次大会(国際シンポジウム:Functional Oxide Materials)(2015.12.08-10開催)において、稲葉隆哲君が「Encouragement of Research」を授賞しました。タイトルは、「Electric and Magnetic Properties of BiFe1-xMnxO3 Thin Films and CaFeOx/BiFe1-xMnxO3 Superlattices」であり、BiFe1-xMnxO3 薄膜およびCaFeOx/BiFe1-xMnxO3人工超格子関する電気的・磁気的特性について報告しました。ホッピングによるリーク電流機構および室温を遙かに超える(弱)強磁性キュリー温度を明らかにしました。
山本寛教授は、挑戦的萌芽研究に採択されました。題目は「一本の単層カーボンナノチューブに金属/半導体接合を作り込む革命的作製手法の確立」です。
山本寛教授は、これまでにアルコール触媒気相成長 (ACCVD) 過程において、超短パルス光 (自由電子レーザー:FEL) を共鳴吸収させて、単層カーボンナノチューブ (SWNTs) のカイラリティをその場成長制御する世界で初めての技術を開発しつつあります。これは全く新しい独創的な手法であり、すでに波長800 nmのFEL照射によって半導体SWNTsのみの選択成長が実現できることを発表しています。本申請研究では、世界的に未だ報告がなされていない、このSWNTカイラル制御手法を適用し、1本のSWNTの中にナノスケール金属/半導体接合を形成することを目指します。さらに、そのナノ接合系を組み込んだ新規のナノ電子デバイスモデルを提案・試作し、期待される超低消費電力・超高速スイッチング特性を確認することも目的としています。岩田展幸准教授、永田知子助手を共同研究者とする研究チームで本研究を進めていきます。
呉研助手は、若手研究(B)に新規採択されました。題目は「耐放射線照射性に優れた新規トンネルFETの動作実証」です。
本研究は「低電圧駆動が可能で、放射線照射誘起した過渡エラーが小さなトランジスタデバイス」を目指すものです。LSIの電源電圧を下げることを目的に研究されたトンネル電界効果トランジスタ(FET)は、省エネルギーデバイスとして注目されています。このトンネルFETは一方向のポテンシャル傾きを持ち、電荷蓄積領域がないため、宇宙放射線・原子炉周辺や二次中性子の照射に対し、ソフトエラー耐性の高いデバイスとなり得ることを狙っています。呉研助手は、トンネルFETが寄生バイポーラ効果が発生しないこと、過渡的エラーを極小にできること、耐放射線性に優れることを、照射実験とシミュレーションの両面から世界で初めて実証することを目指しています。そして、低消費電力デバイスに対する研究を更に活発化していきます。
電子工学科教員は様々な研究を行っています。興味のある学生さん、ぜひいろいろと話を聞いてみては如何でしょうか。
- 研究室で学生と研究のディスカッションをする様子(山本教授)
- クリーンルームにて素子作製時の様子(呉助手)
平成28年5月9日にPC解剖を実施し、1年生に電子工学への興味を深めてもらいました。
PC解剖は、学生一人ひとりがコンピュータを構成するパーツにまで実際にばらばらに解体することで、一見難しそうなコンピュータの中身に興味を持ちながら、コンピュータの仕組みや用いられている電子工学の技術を知り、これから修得する電子工学の授業との対応の理解を深めるための授業です。
デスクトップ、ラップトップなど2~3人に1台相当のコンピュータを解剖しました。筐体をあけて初めて中を見たときに、おっと歓声も上がっていました。さらに部品、部品を構成するパーツへと解剖してきました。CPUやハードディスク、電源などの主要な部品については、大学院生と機能や役割を確認しながら解剖しました。4年生と大学院生が最先端の研究の内容を織り交ぜて説明すると、学生は興味を持って話を聞いていました。
学生は、よく知っているコンデンサも実際に解剖して中身を見てみると「想像していたものとは全然違った」と体験することの重要さを感じていました。さらに、ディスプレイの液晶やCPUの回路を顕微鏡で観察したり、ハードディスクのヘッドを卓上の電子顕微鏡で観察して、今まで見たことのない世界に触れることができ、感動していました。
5/5(木)こどもの日に、船橋アリーナにて、「日本大学理工学部 未来博士工房 地域連携教育プロジェクト」と題して、「こども科学体験」を実施しました。電子工学科(岩田展幸 准教授)がまとめ役となり、「口から音を聞く」の題目で簡潔に説明し、空気が無い(真空)状態では音が聞こえないデモ実験を行いました。実験体験では「磁石とコイルでくちイヤホンをつくる」を実施し、骨を伝わって音が聞こえてくる体験(骨伝導)をしてもらいました。「音」に関する興味を喚起する科学体験を行いました。また、機械工学科、土木工学科も参加し、延べ約150名の小学生およびご父兄に参加いただきました。
新入生向けの電子工学科フレッシュマンミーティングに理工学部学部長が出席されたと書きましたが、実は理工学部の学部長である山本教授は、電子工学科の教授でもあります。という訳で、電子工学科行事で山本学部長が話をされるのは特別な事ではありません。しかし、電子工学科新入生121名が学部長から直接お話しを聞く事ができるのは素晴らしいことですね。
山本学部長は、電子工学科の卒業研究を行っている学生達と一緒に、電子工学に使われる「物性」「薄膜」に関する「物理」を「応用」の観点から研究されています。
このフレッシュマンミーティングでは、新入生と教員が小グループでディスカッションし、新入生同士が仲良くなり、教員とも親しくなれる学科独自のイベントで、山本学部長が若かりし頃に提案してからずっと続いているイベントです。
4月11日(月)に電子工学科の新1年生と学科の教員が親睦を深めるために,フレッシュマンミーティングを行いました。フレッシュマンミーティングは,新 1年生に少しでも早く大学に馴染めるように,教員を含めた少人数のグループに分かれて自己紹介や趣味、学科での学びや将来の夢についての会話をして交流する行事です。
出身地の話や趣味の話など多くの話題で会話が弾みました.はじめは緊張して静かだったグループも,教員や学生同士で会話が進むに連れて,賑やかな雰囲気で会話をする様子が見られました。
これを機会にたくさんの繋がりを作り,先生や仲間と大切な大学生活を楽しく過ごしましょう。
平成28年4月8日(金)に平成28年度日本大学入学式が日本武道館で挙行されました。入学式は,理工学部,生産工学部,工学部,商学部の4学部合同で執り行われました.電子工学科の121名が大学生として新しい第一歩を踏み出しました。121名の新入生の皆さん,ご入学,誠におめでとうございます。
平成28年4月4日,2年生の専門実験ガイダンスにて,1年時に行った自由企画実験で優秀な実験およびポスター発表を行った学生の表彰を行いました。営電賞3名,優秀賞6名,努力賞3名の計12名が受賞しました。おめでとうございます。
受賞者は以下の通りです
- 【営電賞】
- 岡崎慎太郎 『光空間通信の特性測定』
- 髙橋和希 『ことばの意味の類推と簡単な学習プログラム』
- 黒川陽平 『Arduinoで音声周波数カウンタを作る』
- 【優秀賞】
- 下島宏明 『電子レンジの熱の伝わり方と応用』
- 森敦司 『コッククロフトウォルトン回路による倍電圧』
- 菅克昭 『音楽再生ソフトの制作』
- 小野蒼太 『ノイズキャンセリングイヤホンの特性』
- 梅津友紀 『AM送信機の自作』
- 谷島正人 『風力発電量とプロペラの関係について』
- 【努力賞】
- 脊戸陽生 『ボルタ電池の製作と性能評価』
- 北川梢 『羽なし扇風機』
- 藤田裕樹 『無線ルータの障害物による影響と周波数特性』
すっかり暖かくなり、船橋キャンパスでは桜が見頃を迎えています。明日初めて大学に来る1年生や、春休み明けの上級生を迎えているかのようです。
電子工学科では、新年度から佐々木芳樹 助手が着任されました。また,芦澤好人 助教が准教授に昇任しました。電子工学科はますます活発に研究・教育活動を行っていきます。
2016年3月4日に名古屋大学で開催された電子情報通信学会の磁気記録・情報ストレージ研究会において、中川活二教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程1年の松本拓也君が、委員長賞を受賞しました。おめでとうございます。
論文題目と概要は以下の通りです。
論文題目:
「表面プラズモンポラリトンの伝搬特性制御のための層状プラズモン導波路」
概要:
表面プラズモンポラリトン(SPP)は、光の回折限界を超えて集光可能であるため、新規光デバイスへの応用が期待されています。そのSPPの波長と伝搬長制御のために、2つの界面のSPPが結合して伝搬するモードに着目し、金属と誘電体を交互に配置する層状プラズモン導波路の解析を行いました。金属および誘電体厚さ変化に対する伝搬モードや波長の変化、誘電体材料による短波長化、レンズ構造を用いた集光の可能性を示しました。
これら成果の一部は、文部科学省「戦略的研究基盤形成支援事業(代表:電子工学科 塚本 新 教授)」の支援を受けて実施されました。
平成27年12月5日に駿河台校舎1号館にて開催された、理工学部学術講演会の優秀発表賞の受賞者が決定しました。
電子部会、材料・物性部会、情報部会、総合科学教育科学部会の4つの部会において、電子情報工学科の4年生、電子工学専攻 前期課程の大学院生の計8名の学生が、優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
総合科学教育科学部会
A-5 「Felicaを用いた多目的出席管理システムの開発」
電子情報工学科 4年 植竹 啓貴
材料・物性部会
C-4 「非固溶Ag-Co薄膜における表面プラズモンの磁気応答性の組成比依存性」
電子工学専攻 前期1年 多田 裕亮
C-9 ”Thickness dependency of effective magnetization in GdFeCo ferrimagnetic thin films”
電子工学専攻 前期1年 植田 涼平
C-13 「誘電体/金属層状プラズモン導波路による表面プラズモンポラリトン波長の導波炉構造依存性」
電子工学専攻 前期1年 松本 拓也
情報部会
G-3 「e-Learningシステムにおける学習支援方法 -ベイズの定理を用いた学習評価手法の検討-」
電子情報工学科 4年 溝口 めぐみ
G-10 「アニメ-テッド計算機合成円筒ホログラムの計算手法改善」
電子情報工学科 4年 下間 仲隆
電子部会
M-13 「金属フタロシアニンを用いたガスセンサの気体判別に対する検討」
電子工学専攻 前期2年 杉山 克俊
M-20 「振幅情報を有した二足歩行パターンを生成するCPGモデル」
電子工学専攻 前期2年 二瓶 乃亮
2016年2月6日(土)に船橋校舎の14号館において開催された第25回材料科学に関する若手フォーラムにおいて、電子工学専攻の以下の4名の学生が優秀発表賞を受賞しました。本若手フォーラムは、理工学研究所の研究施設である先端材料科学センターと、本学科の塚本新教授が代表をつとめる基盤形成プロジェクト「超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く新材料・物性・デバイスの探索と創生」の共催です。
受賞したみなさん、おめでとうございます。
電子工学専攻 小林廉
「急速昇降温熱処理にて作製したFeCuPt孤立ナノ磁性微粒子の初期積層金属元素依存性および微粒子形成過程の観測手法の検討」
電子工学専攻 隅田貴士
「Co/Pt/r面配向Cr2O3積層膜による交換バイアス磁場の発現」
電子工学専攻 寺下進之佑
「多値磁気記録用GdFeCo多層薄膜の全光型反転磁区形成と観察」
電子工学専攻 松本拓也
「金属/真空層状プラズモン導波路における表面プラズモンポラリトンの伝搬モード解析」
2015年11月29日~12月2日にマレーシア、ペナン島で開催された光と磁気に関する国際会議MORIS2015において、塚本新教授の指導する電子工学専攻 博士後期課程の吉川大貴君が、Best Poster Awardを受賞しました。題目は「The magnetic layer thickness dependency of all-optical magnetization switching in GdFeCo thin films」です。本研究では、全光型磁化反転という現象が超短時間におけるエネルギー散逸過程に強く依存していることを明らかにしました。また、全光型磁化反転は従来型の磁場駆動による磁化反転と大きく異なる依存性を有している事も明らかにしました。
更に、吉川君の共同研究者でもある理工学研究所のSouliman El Moussaoui博士も 「Ultrafast Demagnetization in Gd23Fe77-xCox」という題目でBest Poster Award を受賞しました。本研究ではGdFeCo磁性薄膜において、全光型磁化反転に代表される極短時間の物理におけるCoの役割について検討を行ったものです。これにより、Coの有無で極短時間のナノスケールの磁石(磁化)の挙動に明確な差が存在することを明らかとしました。
以上の研究は共に、塚本新教授がプロジェクトリーダーを務める「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している「文部科学省 新学術領域研究(研究領域提案型) ナノスピン変換科学」により推進され、超短時間光・物質相互作用の理解を深めることで、超高速磁気記録デバイスなどへの工学的検討を示唆しています。
詳細はこちら:http://moris2015.org/awards.html
11月1日(土)に第1回留学生のための日本語弁論大会が開催され、電子工学科3年のナイル・ピユシュ君が優勝、同じく電子工学科3年のカリャンゴ・アレックス君が2位、そして、同じく電子工学科3年のヒメネス・ベハラノ・ディアナ・エリザベスさんが3位を受賞しました。おめでとうございます。
3人に受賞した感想をもらいました。
ナイル・ピユシュ君
留学生のため日本語弁論大会に参加できて良い勉強になりました。スピーチは「私は何人だろう」というタイトルで、内容は私がさまざまな国に行って、各国で影響を受けて自分がどのように変わっていったのかというテーマでした。スピーチをしている時に少し緊張しましたが、結果としては良かったと感じています。このような経験をできて、とても楽しかったし、こらからも役に立つと思います。応援しに来てくれた人、審査員と一緒にスピーチしていた皆に感謝の気持ちでいっぱいです。
カリャンゴ・アレックス君
私は初めて日本語弁論大会に参加しました。タイトルは「私が居る世界」です。初めての経験だったので最初は少し緊張しましたが、2位になって凄く嬉しかったです。スピーチ大会に出て日本語能力が上昇しただけではなく,自分の表現力や人の前でスピーチする自信を持てるようになりました。これから日本語をもっと身につけるために,様々なスピーチ大会に参加したいと思っています。
ヒメネス・ベハラノ・ディアナ・エリザベスさん
私は、「みんなができる」というテーマで、ステレオタイプのせいで自分の仕事に自信やほこりを持てないすべての人に応援する気持ちを送りたいと思っていました。だから第1回留学生のための日本語弁論大会に参加したおかげで私のメッセージをみんなに伝えられて嬉しかったです。さらに、それを受賞できて光栄です。私は日本語弁論大会があるのは大切だと思います。スピーチコンテストに参加する人は自分の経験、考え方、文化などについて発表するので世界の多様性が感じられます。そして、日本語弁論大会のようにイベントが行われると外国人は大学から支持してくれることも感じられます。日本語能力が高ければ高いほど日本で生活しやすいだと思います。だから、その技を学校でも磨けるのは大事です。もちろん授業でみんなはその能力を高めますが、弁論大会があるとみんなは挑戦するので日本語を勉強するために意志が強くなります。これより、来年の日本語弁論大会も楽しみしています。
左から、ナイル・ピユシュ君、カリャンゴ・アレックス君、ヒメネス・ベハラノ・ディアナ・エリザベスさん
2015年9月9日に名古屋大学で開催された日本磁気学会第39回学術講演会において、佐藤哲也様が在籍中に発表した以下の内容が評価され、学生講演賞(桜井講演賞)を受賞しました。おめでとうございます。今後のますますの御活躍を祈念しています。
論文題目と概要は以下の通りです。
論文題目:
「GdFeCo二層膜における超短パルス光照射極短時間加熱・熱拡散過程の誘電体中間層厚依存性」
概要:
金属多層薄膜へ極短時間 (10兆分の1秒) 光を照射した後の熱エネルギー状態の推移を、強磁性体の磁化情報を利用して層分離計測する手法を開発しました。そして本手法を用い、一般的な“温度が上昇した”状態として扱うことのできない時間領域 (1兆分の1秒オーダー) を含めた、媒体の熱応答特性を評価可能であることを示しました。これは、超短パルス光を加熱光源に用いた超高速・超高密度熱アシスト磁気記録を実現するために重要な、媒体構造の設計のために応用が期待される新規評価技術です。
佐伯勝敏教授の指導する博士前期課程2年生の山下大地君が,2015年8月27日に電気学会 電子・情報・システム部門から研究会奨励賞および技術委員会奨励賞の2つの賞を受賞しました.
研究会奨励賞は,電子・情報・システム部門中,12の研究会にて研究会活性化への貢献があった論文が選ばれ,山下君は,人工知能において学習を行うシナプスモデルの集積回路化を行い,その内容が評価されました.
また,技術委員会奨励賞は,電子・情報・システム部門の中の電子回路技術委員会にて論文・発表内容が評価されました.その内容は,人工知能の学習則において,これまでのタイミングに依存したモデルに,新たに発振周波数も取り入れたシナプスの電子回路モデルを提案したもので,反響を呼びました.
添付の写真は,研究会奨励賞の賞状と副賞(レーザーポインター)を持っている山下大地君です.2つの賞の詳細は以下の通りです.おめでとうございます!
電気学会 電子・情報・システム部門 研究会奨励賞
タイトル:「低容量を用いた発火タイミングに依存した可塑シナプスモデルの集積回路化」
電気学会 電子回路研究会 2014.3.7発表
電気学会 電子・情報・システム部門 技術委員会奨励賞
タイトル:「連続スパイクの発振周波数に依存した可塑シナプスモデル」
電気学会 電子回路研究会 2014.12.19発表
電子工学専攻 博士課程前期2年 稲葉隆哲君 が国際会議「The 5th International Symposium on Organic and Inorganic Electronic Materials and Related Nanotechnologies (EM-NANO 2015)において、Poster Awardを受賞しました。
タイトルは、「Electric and Magnetic Properties of BiFe1-xMnxO3 Thin Films and CaFeOx/BiFe1-xMnxO3 Superlattices」です。本研究は、CaフェライトとBiフェライトの人工超格子作製および電気的・磁気的性質に関する研究発表です。
おめでとうございます。
2014年12月6日に開催された理工学部学術講演会の優秀発表者が決定しました。電子情報工学科、電子工学専攻、情報科学専攻から以下の14名の学生が優秀発表賞を受賞しました。
おめでとうございます。
総合科学教育科学部会
情報科学専攻 2年 宮川 裕介
「情報技術学習支援システムの開発と学習評価-Random Forestを用いた問題文の分類-」
材料・物性部会
電子情報工学科 4年 木村 諒也
「グラフェン成長に用いる金属触媒のエッチング条件探索及び単層グラフェンの電気特性」
電子工学専攻 1年 小笠原 亜紀
”Increase of areal particle density and magnetic particle volume of isolated FeCuPt grain by multistep particle formation with rapid thermal annealing and rapid cooling process”
電子情報工学科 4年 植田 涼平
「GdFeCo薄膜における垂直磁気異方性の膜厚依存性」
電子工学専攻 1年 手原 大貴
「高圧水蒸気中での陽極酸化法により成膜したシリコン酸化膜の特性評価」
情報部会
電子情報工学科 4年 中川 昌幸
「信号持続曲線の特徴量を用いた生活音の識別-雑音付加における検討-」
情報科学専攻 2年 岡村 直樹
「ETCシミュレータの開発-ETCレーンにおける車両通過モデルの構築-」
電子情報工学科 4年 石川 眞郭
「ARを用いた授業練習システムの開発」
電子情報工学科 4年 齋藤 正輝
「ブロック積み上げ型モデリングソフト及びARを用いたUIの開発」
情報科学専攻 2年 関 弘翔
「車両前方画像における影に着目した先行車両抽出-白線抽出のためのエッジ抽出手法に関する検討-」
電子部会
電子情報工学科 4年 中野 夏海
「介在細胞集団モデルの出力周波数に対する一検討」
電子工学専攻 2年 眞野 敬史
「フェムト秒パルスレーザによる局所プラズモン効果を用いた熱アシスト磁気記録」
電子工学専攻 2年 奥山 敦司
「大規模ANN のための細胞体モデルの面積削減に対する一検討」
電子情報工学科 4年 松本 拓也
「誘電率変化による金属/誘電体界面を伝搬する表面プラズモンの波数ベクトルの制御」
2015年2月14日(土)に船橋校舎の14号館において、先端材料科学センターおよび基盤形成プロジェクト「超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く新材料・物性・デバイスの探索と創生」の共催で、第24回材料科学に関する若手フォーラムが開催されました。理工学部の複数の専攻、学科の学生が発表する中、電子工学専攻から14名、電子情報工学科から12名の学生が研究発表を行いました。発表した学生は、午前中の2分間のショートプレゼンテーションと午後のポスター発表を行い、外部から来た講師の先生や他分野の教員や学生と、自身の研究内容について熱く議論を交わしました。発表した経験や議論の中で得られた知見を、今後の研究活動に活かしてさらなる活躍を期待しています。また、以下の5名の学生が優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
電子工学専攻 今里真之
「高密度FePt磁性孤立微粒子形成におけるナノ凹凸下地効果」
電子工学専攻 小笠原亜紀
「FeCuPt孤立ナノ微粒子の粒子数密度・保磁力増大に対する薄膜微粒子化プロセス依存性」
電子工学専攻 手原大貴
「高圧水蒸気における陽極酸化法を用いたシリコン酸化膜の作製」
電子工学専攻 成嶌和樹
「Au/Znフェライト積層薄膜における磁気表面プラズモン効果の酸素ガス圧依存性」
電子工学専攻 吉田圭佑
「単層カーボンナノチューブの面内配向成長と自由電子レーザー照射効果」
2014年11月17~20日に沖縄県石垣島で開催された国際会議2014 IEEE Asia Pacific Conference on Circuits and Systems (APCCAS2014) において、佐伯勝敏教授の指導する博士前期課程 電子工学専攻 1年の山下大地君が、Outstanding Student Paper Awardを受賞しました。おめでとうございます。
論文題目と概要は以下の通りです。
論文題目:
IC Implementation of Spike-Timing-Dependent Synaptic Plasticity Model Using Low Capacitance Value
概要:
生体の脳が有する優れた学習や認識能力を工学的に応用するために、脳を構成しているニューラルネットワークの電子回路モデルを構築することは重要な課題なっています。構築に際し、結合した細胞体間でパルスを出力する順序とその時間差に依存してシナプス結合荷重が変化するSpike Timing Dependent synaptic Plasticity (以下、STDP)をモデル化した研究が報告されています。今回、レイアウト面積を縮小できる低容量を用いたSTDPモデルを構成し、0.18µmプロセスルールを用い集積回路化を行い、生理学実験データと同様な特性が得られ、異なるチップ間においても安定に動作することを報告しています。
佐伯勝敏教授が電気学会 電子・情報・システム部門 「特別貢献賞」 および 「企画賞」を受賞
2014年7月17日に開催された電子情報通信学会の磁気記録・情報ストレージ研究会において、塚本新准教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程2年の吉川大貴君が、委員長賞を受賞しました。題目は「全光型超短熱パルス誘起磁化反転のGdFeCo副格子磁化依存性」です。本研究は、超 短熱パルス誘起磁化反転という現象が従来型の磁場印加による磁化反転現象と極めて異なる特性になることを実験的に明らかにしたものです。
ハード ディスクドライブ (HDD) の記録原理である磁場印加による磁化反転では、強磁性共鳴限界と呼ばれる記録の高速化における物理原理的限界に近付きつつあり、高度情報化社会における一 つの大きな課題となっています。対して全光型磁化反転では、磁場印加を必要とせず、数十フェムト秒の極短時間 (フェムト秒は10-15秒) の光パルスのみにより誘起されます。本研究により全光型磁化反転は磁場印加型の磁化反転と大きく異なり、全体の磁化を構成する各元素由来の磁化 (副格子磁化) の極短時間の挙動が重要で、印加磁場に対しほぼ独立した反転であることが明らかとなりました。これにより、強磁性共鳴限界を超えて記録速度を高速化する手 段の一つとしてこの全光型磁化反転が有効である可能性を示しました。
「マルチフィジクス解析に基づく超高速高密度磁気記録の設計開発」における共同研究で、電気工学科の大貫進一郎准教授と電子工学科の中川活二教授、塚本新准教授の3名が電気学会電気学術振興賞(進歩賞)を受賞しました。http://www.iee.jp/?p=9524
本研究は、本学電子工学科の塚本新准教授らが発見した円偏光と磁気の超短時間直接的作用を、革新的次世代磁気記録方式として応用発展するうえで、本質的課題となる飛躍的高記録密度化への解決を、プラズモン現象利用と緻密な計算機科学検討により、目指したものです。計算精度を最適制御したマルチフィジクス解析技術を開発し、プラズモニックアンテナによる円偏光スポット径のナノスケールまでの局在化と、粒子状記 録媒体による記録のロバスト性の向上を示し、既存技術に比べ記録速度が最大10万倍、密度が数倍となる磁気記録の実現可能性を示しました。これらの成果の一部は、日本大学「N.研究プロジェクト(代表:大月穣 教授)」の支援を受けて実施されました。その支援により研究がさらに進展し、文部科学省「戦略的研究基盤形成支援事業(代表:塚本新 准教授)」の支援を獲得し、ますます発展中です。
【電気学会電気学術振興賞(進歩賞)とは】
電気に関する学術・技術に於いて新規な概念・理論・材料・デバイス・システム・方式等を新たに提案或いはこれ等の提案を実証した者、および電気に関する製品・設備等を新たに完成又は改良し、顕著な成果をあげた者に与えられる賞です。
2014年2月15日(土)に先端材料科学センター、N.プロジェクト、基盤形成プロジェクト共催による第23回材料科学に関する若手フォーラムが船橋校舎14号館において開催されました。発表者は、2分のオーラル発表とポスター発表を行いました。電子工学専攻・電子情報工学科において以下の8名が優秀発表賞を受賞しました。
電子情報工学科 B4 稲葉 隆哲
パルスレーザ堆積法によるBi(Fe1-xMnx)O3薄膜の作製と電気的磁気的特性
電子情報工学科 B4 成嶌 和樹
強磁性金属/貴金属非固溶材料系における表面プラズモンの磁気応答性の増大
電子情報工学科 B4 吉田 圭佑
単層カーボンナノチューブのカイラリティ制御における自由電子レーザー照射効果の解明
電子工学専攻 D2 佐藤 哲也
誘電体中間層を有するGdFeCo二層膜の超短パルス光誘起スピンダイナミクス
電子工学専攻 M1 飯田 勝敬
孤立したナノ金属粒子形成を目的とした自己集積ナノシリカ粒子層の単層配列化
電子工学専攻 M1 月岡 純
L10-FeCuPt単結晶孤立微粒子の作製と磁気特性計測
電子工学専攻 M1 眞野 敬史
記録媒体積層プラズモンアンテナによる熱アシスト磁気記録
電子工学専攻 M1 吉川 大貴
GdFeCoにおける超短時間レーザー加熱による全光型磁化反転現象
2013年12月11日~13日に台湾の台南市で「5th PCGMR-NCKU Symposium」が開催されました。隅田君は「Crystal growth of Cr2O3 thin film on r-cut surface of sapphire and LiNbO3 single crystal substrates」というタイトルででポスター発表を行い、『Best Poster Award』を受賞しました!
2013年12月2日~5日に開催された光と磁気の国際会議MORIS2013において、塚本新准教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程の吉川大貴君が、Best Poster Awardを受賞しました。題目は「Ultrafast heat pulse magnetization switching near compensation composition in GdFeCo」です。
本研究では、超短熱パルス誘起磁化反転という現象が従来型の磁場印加による磁化反転現象と極めて異なる特性になることを実験的に明らかにしたものです。通常、ハードディスクドライブ(HDD)など磁気記録では磁化(ナノスケールの磁石)に磁場を印加して磁化反転(記録)を行いますが、この超短熱パルス誘起磁化反転という現象では、1兆分の1秒という極めて短い時間レーザーを照射するだけで、磁化の向きを反転させることが可能です。
詳細はこちら:http://mst.nagaokaut.ac.jp/~moris2013/awards.html
演算増幅器設計コンテストは、参加者が設計および試作した演算増幅器の特性を評価し、参加者の回路設計技術を競うコンテストです。
佐伯勝敏教授が指導する電子工学専攻1年奥山敦司さんは、平成25年8月1日〜9月30日に実施された本コンテストにおいて5つの部門中4つの部門で入賞し、最優秀賞を受賞しました。
2014年2月9~14日にサンフランシスコで開催されるISSCC2014に招待で参加します。
入賞した部門と成績は以下の通りです。
■位相余裕・占有面積・消費電流・同相除去比・電源電圧部門 1位
■消費電力・出力抵抗・入力換算雑音・利得帯域幅積・位相余裕部門 2位
■電源電圧変動除去比・出力電圧範囲・位相余裕部門 2位
■スルーレート・消費電流・同相入力範囲・直流利得部門 6位
佐伯勝敏教授の指導する電子情報工学科4年生の二瓶乃亮君が、北見工業大学で開催された平成25年電気学会 電子・情報・システム部門大会において、平成25年電気学会 電子・情報・システム部門大会 優秀ポスター賞を受賞しました。
タイトルは、「集積化したCPGモデルのリズム歩行パターンに対する検討」です。
本研究内容は,最近注目されている、ロボットに動物の歩行モデルを搭載して適応的な歩行パターンを生成する研究です。
今回、生体の細胞体およびシナプス部を電子回路でモデル化し、四足歩行動物の4つのリズム歩行パターン(walk,pace,trot,bound,gallop)を生成可能なCPGモデルを0.18μm CMOSプロセスを用いて集積回路化に成功し、集積回路を用いて、ロボットのリズム歩行パターンを制御できることを明らかにしたものです。
2013年9月4日に北海道大学で開催された第37回日本磁気学会において、論文賞を授与されました。中川活二教授,塚本新准教授,伊藤彰義名誉教授,芦澤好人助教,太田武志君,鳥海紳悟君,田村京介君が受賞しました。本論文は、日本大学と東北大学との共同研究の成果であり、超短パルス光を用いてプラズモンアンテナによる熱アシスト磁気記録を実験とシミュレーションの両立場から実証したものです。
6月12日に日本信頼性学会第20回春季信頼性シンポジウムにおける「日本信頼性学会2012年度優秀賞」の表彰がありました。小倉俊太君と高橋芳浩教授が以下の論文で受賞しました。
タイトル: 「SOIデバイスのソフトエラー耐性強化に関する検討」
著者名: 小倉俊太,高橋芳浩(日大)
牧野高紘,小野田忍,平尾敏雄,大島武(日本原子力研究開発機構)
受賞タイトルは、「低曲げ損失光ファイバの実用化」です。従来の単一モード光ファイバでは、曲げ部における信号光の減衰と、それに起因する取扱い性の低下が屋内光配線の妨げでした。冨田様、中島様らは、世界に先駆けて曲げ損失の飛躍的な低減を可能とする空孔構造光ファイバの研究開発に着手し、専門知識の無いユーザでも通常の電気配線と同様の感覚で光配線が行える低曲げ損失光ファイバコードを実用化しました。
冨田茂様は、光配線に適した柔軟性と、光ファイバの保護に十分な強靭性とを兼ね備えた光ファイバのコード化技術を提案・実現し、半径5mm以下の曲げにおいても、内部の光ファイバの伝送特性と信頼性を保持する、光ファイバコードの構造条件の明確化されました。
中島和秀様は、従来の単一モード光ファイバと同等のコアの周囲に、数個の空孔を配置した空孔アシスト構造の採用により、屈折率の変化量を従来技術の10倍以上に拡大し、曲げ損失の飛躍的な低減を実現しました。
おめでとうございます。OBの御活躍は学生や教員にとっても大変励みになるものです。これからも益々のご活躍を祈念しています。